15/10/04 (2)Tokyo漫歩 その2(皇居)
皇居前広場にやってきました。東京を代表する観光スポットだけあり、ここへ来て外国人密度が激増。ちょうどこの日は中国の大型連休である「国慶節」の真っ最中とあって、とりわけ中国系と思しき観光客が目立ちます。
▲皇居前広場
広場の南には井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」の現場として知られる桜田門が残っていますが、ちょっとの距離でも初老の母の足には負担が掛かるので今回はパス。さらに南方向は霞が関で、すぐそばには刑事ドラマなんかでよくカットが出てくる警視庁本部庁舎が見えます。
▲皇居前広場から桜田門および霞が関方向を望む
こちらは皇居の正門へ向けて濠を渡る石橋。年に数回実施される行事で、我々臣民国民も事前申し込みなしで皇居内へ立ち入ることができますが、その際この広場も入場待ちの行列で埋め尽くされます。なお、“入場ゲート”は広場北の坂下門となります。
この石橋の奥には二重橋。現在の鉄橋に架け替えられる前の木造の橋が二重構造になっていたのがその名の由来です。今日は最高気温が26~27度くらいまで上がった夏日だったのですが、なんと10月なのに皇居の敷地内からセミの鳴き声が聞こえてきました。
皇居前広場から見る、丸の内のオフィスビル群。
少し北へ進み、蛤濠(はまぐりぼり)越しに坂下門(左)と宮内庁庁舎(中央奥)を望んで。
更にちょっと北東の方へ歩くと、桔梗濠(ききょうぼり)の南側へ。東京駅正面からの行幸通りを進むとこの場所に出てきます。下の写真、右手前の建物は「桜田二重櫓(巽櫓)」で、その奥には以前は皇居東御苑の入り口として使われていた「桔梗門」があります。
江戸城の遺構である桜田二重櫓と、丸の内に林立するハイテクビルの強烈すぎるコントラスト。ここが東京駅からものの数分で歩いて来れる場所だというのも、東京という都市の積層ぶりを象徴しています。
内堀通りに入ってもフォトジェニックな風景は続きます。下の写真を撮影している間にも、すぐ背後を「皇居ランナー」の群れが絶え間なく走り抜けていきました。信号なしのノンストップ一周5キロメートル。陸上トラックになぞらえて、反時計回りに回るのが主流なのだそうです。コース沿いには着替えやシャワーに使える施設が続々とオープンしており、ビジネスチャンスを逃さないのはさすが生き馬の目を抜く街東京です。
東京駅および皇居前広場方面から皇居東御苑へ入場する場合は、大手門が最寄り入口となります。
▲(2枚)大手門
入園票を受け取り(入園料金は無料)、江戸城本丸・二の丸・三の丸の跡である皇居東御苑へ。下の写真は敷地内に残っている3つの番所(警備の詰所)です。本丸に近い番所ほど、位の高い役人が詰めていたとか。
▲同心番所
▲百人番所
▲大番所
本丸を目指してまっすぐ奥へ進み……
旧本丸跡である芝生の広場に出てきました。ドロドロの愛憎劇が繰り広げられた大奥もこの本丸の一区画。なんというか、江戸幕府の中枢部としては意外と面積は狭いな、と感じました。江戸の町自体もそうですが、城内も役人やら女中やら側室やらで相当な過密状態だったと思われます。広場にはレジャーシートを広げてピクニックをする家族もおり、特別な場所どころかそこいらの都市公園と何ら変わりのない風景です。
そして天守閣跡へ。建物は江戸初期に焼失したまま再建されず、現在は石垣のみが残存しています。
天守閣跡から本丸跡を望んで。写真には撮っていませんが反対方向の北の丸公園を眺めると、日本武道館の大きなたまねぎが木の陰から顔を出しています。
北桔梗門で入園票を返却し、皇居見学は終了。お堀の風景を眺めながら、東へ5分ほど歩いた場所にあるメトロ東西線の竹橋駅へ向かいます。ここの歩道も皇居ランナーが大挙して走っており、歩道への「合流」にやや気を遣いました。実際に歩行者・自転車とランナーの接触事故も多発しているので、散策の折にはご注意を。
次回へ続きます。
(2015.10.04)
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