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2016.03.12

16/02/21 (2)竹富島その1【水牛車】

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▲新田観光のベースステーション


 由布島の水牛車と同様に個人旅行客が一台の車にまとめられ、9時ちょうどにベースステーションを出発。なお、今回も私は最後尾に座ることになりました。景色がよく見えるので、先頭に次ぐベストポジションかな。乗車料金は大人1,200円です。



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▲竹富島の水牛車・車内のようす


 竹富観光センターと新田観光ではコースが異なるそうですが、どちらも30分で竹富島中心部の集落の中を周ります。今回の牽引牛はクロちゃん。男の子ですね。女の子は頭にハイビスカスの花をつけているので一目で区別が可能です。


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 由布島の水牛車の場合、海を水牛車で渡ることがメインなのでガイドはオマケと看做されているのか、内容は人によってピンキリなのですが、こちらはガイドこそが売り物なのでどの人に当たってもしっかりとした内容です。覚えている範囲でガイドの内容を箇条書きにしてみると、

・集落内の道は景観保護のために未舗装で、珊瑚を細かく砕いた白砂で敷き詰められている。夜も月明かりを照らし返すために明るいという副次的効果も。

・家の敷地を囲う石垣はポツポツと穴(気孔)が開いている様子から一見火山岩に見えるが、こちらも珊瑚の作用によって形成された「琉球石灰岩」という建材でできている。

・住宅本体も景観保護のため、昔ながらの赤瓦で葺かれた平屋の建物に統一。新築の場合も例外ではない。

・こちらの伝統的家屋の特徴として、玄関が存在しないので縁側や土間から出入りする・強烈な台風に備えて風を受ける面積を減らすために平屋建て・台所が母屋とは別棟になっている…など。

・屋根の上から家を守るシーサーは家を建てた棟梁による手作りのため、すべて造形が異なる。シーサーを見れば誰がその家を建てたのかすぐに判るのだとか。

・島の人は寒さに弱いので、気温が20度を下回ると家の中へすっこんで表へ出てこない(笑)。ま、これは半分冗談でしょうが…。


 そして―― げに恐ろしきは、牽引する牛さんの賢さです。集落内の道は狭いので、丁字路や十字路を車で曲がる際にはそれなりのテクニックを要するのですが、こちらの牛さん、ちゃんと内輪差を考慮してアウト・イン・アウトを徹底(下1枚目の写真)するという妙技をコーナー毎に披露してくれます。いや、結構車長が長いうえにトレーラーですからねぇ。これには舌を巻きました。ついこの間近所を歩いている時に、内輪差のナの字も知らないようなババアドライバーに巻き込み事故を起こされかけたという(あと0コンマ3秒私の華麗なバックステップが遅れていれば、確実に救急車に乗って病院送りでした)出来事があっただけに。今はやりのフレーズをパロディにするならば、「運転不適格者に免許与えんな日本死ね!!」といったところです。保育園不足なんかよりこちらの方が余程切実ですからね、実際に死傷者が出ているだけに。ま、そんな私怨は脇に置いておいて……


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 ツアーの後半では、ガイドさんが三線を弾きながら「安里屋ユンタ」を歌ってくれます。全国的に知られているのは昭和初頭に商業的に作られた替え歌の方ですが、元歌は琉球王国時代に民謡として誕生しました。生まれた背景と内容についてはネットで検索すればすぐに出てくるのでここでは省略しますが、ツアー中でも歌の主人公である実在の美女の生誕の地を通過しました。役人の抑圧的な支配に対する反骨精神が歌の骨子となっていますが、美談は一般的でないからこそ美談となり得るわけで、当時の八重山を取り巻いていた苛酷な社会状況を想像すると、やはり心にずっしりと来るものがありますね。ま、21世紀の日本国も大して変わらないというか、官だけでなく民の末梢まで腐りきっているという現状において、より一層絶望が募るわけですが。

 コースも終わりかけの頃、元・竹富村の村役場跡地である「世持御嶽」前を通過(下の写真)。毎年旧暦の9~10月に開催される竹富島最大の祭事・「種取祭」のメイン会場でもあります。祭りに合わせて日本中(世界中)に散らばっている島の出身者がみな帰ってくるために、普段は300名台である島の人口がこの期間中は何倍にも膨れ上がるのだとか。島の住民は全員が家族のようなものなので、この祭りが一年に一度の同窓会、ということなのでしょう。


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 集落のシンボルである「なごみの塔」を後方へ見送ると……


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 ほどなくゴール。所要時間はぴったり30分でした。そういえばツアーの冒頭で牛さんが突然立ち止まってしばらく動かなくなる、ということがあったのですが、思えばアレも一種の予定調和、ツアーを盛り上げるための演出として織り込み済みだったんでしょうね。下車後にクロちゃんを改めて眺めてみれば、有象無象のホモ・サピエンスなんかよりもよっぽど理知的な顔立ちでいらっしゃいます。


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 水牛車観光の後は、矢継ぎ早にサイクリングツアーへ移行です。

(2016.02.21)


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