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2016.09.29

16/09/07 (2)来た見た乗った・新星「ポラリス」

 昨朝とまったく同じルートを辿り、中島公園通電停へ。昨日の内回りに対し、今日は外回りの乗り場で電車を待つことにします。札幌市電の各電停には本線上に在線している電車の現在位置がリアルタイム表示されるデジタルサイネージが設置されており(下の写真)、ステップなしの超低床式車両とステップありの従来型車両が別々のアイコンで表示されるようになっています。


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 ループ北部を拡大。やっぱり西4丁目-狸小路-すすきの間の「信号待ち地獄ゾーン」で詰まってしまっているようです。高架化待ったなし。


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 で、先発の電車は―― 既に記事タイトルでネタバレしてしまっているのですが、3年前の2013年より札幌の街にお目見えした、A1200形電車「ポラリス」でした。定期運用としては内回り・外回りとも1時間に1本程度のペースで運転されているため(ダイヤは固定)、ラッシュ時以外ならば8本に1本くらいの確率でしょうか。滞在中一度くらいは乗ってみたいものだと考えていたので、待たずに乗れた今回は非常に幸運でした。


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▲中島公園通電停へ入線するポラリス


 乗車したのは2014年より営業を開始した第2編成(A1202)。以前弊Blogでもご紹介した阪堺電気軌道の1001形電車「堺トラム」と同じ、アルナ車両の「リトルダンサー」シリーズの3連節タイプなので、エクステリアもインテリアもあれと大体同じです。おしまい。……ではあまりにも雑なので、一言二言だけ。外観の塗色については長らく市電のイメージカラーとして使われていた緑から一新して黒と白のツートンとなりましたが、座席の色の方にその伝統の緑色が踏襲されています。堺トラムと同様に北海道産の木材が多用されているのも特徴で、札幌市電では(意外にも)初となる冷房が設置されています。


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 私はもちろん札幌市電の全線乗車はとっくに済ませてあるのですが、やはり従来型車両のロングシートとポラリスのクロスシートでは見える世界がまるで異なるもので、矛盾する表現ではありますが「二度目の初乗り」のような感覚でした。

 ループを東→南→西と進み、ロープウェイ入口~西線16条間へ。実はこの区間で車窓から見えるとある路地がかつて我々が住んでいた場所なのです。今回はその思い出の地の今の姿を確認するためにやって来たというわけ。


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▲西線16条電停でポラリスを見送る


 私は当時3歳くらいだったのでその頃の記憶はほぼ皆無といってもよいのですが、雪がしんしんと降る冬の夜、自宅に工事で来ていた技師のおじさんにまさに今歩いている道をすぐ近くのコンビニまで無断で(!)連れ出され、そこでブロックのおもちゃを買ってもらった…という思い出だけが断片的に残っています。おじさんが言うには、「あまりに可愛かったのでついつい連れて行ってしまった」のだとか。世知辛い今の世ならばペドフィリアと決め付けた上での誘拐未遂事件として羽織ゴロどもがワッと叩きに来るのでしょうが、30年前のことですからまだまだ大らかな時代だったのでしょう。暖房費は嵩むわ雪掻きは大変だわと雪国ならではの苦労もそれなりにあったようなのですが、札幌での暮らしは人間関係にすこぶる恵まれたそうで、父親の転勤の関係で全国各地をうろうろとした中でも図抜けて印象の良かった街なのだと母は述懐しています。そして今日。路地に並んでいた家々はすべて真新しいツーバイフォーに建て替わり、次の世代の家族が思い出を育んでいく地として新たなる時代を歩み始めていました。

 そんな古き良き時代への追想に浸ったあとは…… 腹減ったー!、朝ごはんー! 一応ポラリスの中からこの付近に店がないだろうかと探してはいたのですが、牛丼屋は見つかったものの本命であるオサレ目のカフェはなし。次の西線14条電停まで歩いてもやっぱりダメそうだったので、市電で都心まで出てしまうことにしたのでした。

 やって来たのはお馴染みの丸顔電車。朝ラッシュが始まり、車内はなかなかの混雑具合です。沿線には高層マンションが次々と建設されているので市電利用客も右肩上がりが期待できるのですが、いかんせんスピードがノロいのが……。トラム先進地域のヨーロッパとてノロい路線はとことんノロいので論う意図はさらさら無いのですが、西線14条辺りからだと都心まで20分くらい掛かってしまうので、日常の足の選択肢としてはやや消極的なものになってしまうのは致し方ないのかなぁ、と。

 そんなわけでレトロな電車にゴトゴト揺られて都心部へ。困った時の狸小路、で下車することにしました。

 札幌駅前通に面したドトールが開いていたのでここへ入店。妥協しての選択のつもりだったのですが、2階の窓からは朝ラッシュ時ということで上下線をひっきりなしに行き交う電車の姿が観察できるという、実は路面電車ファン垂涎の特等席だったのでした。


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 札幌駅には9時10分頃に着いておきたいのですが、今から歩いていくには絶妙な時間。ドトールを出たところでもう一度ホテルのデラックスファミリールームへ帰る母と別れ、札幌駅前通を北上していきます。

 南1条西4丁目交差点。ここを通り過ぎていく電車を眺めていると、何だかずっと前からこの風景が続いていたような気さえもしてきます。というか、実際に昔はそうだったのですけれど。


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 大通公園とテレビ塔。


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 このまま真っ直ぐ歩けば札幌駅の正面に出てくるのですが、今回は少し時間に余裕があるので、時計台と並んで札幌市のシンボルとして親しまれている北海道庁旧本庁舎、通称赤レンガ庁舎へ寄り道していくことにしました。


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 正門(東門)前には札幌市の道路元標があります。日本のどの街を訪れても、行程中で何故か必ずこの道路元標に遭遇してしまいます。


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 赤レンガ庁舎の全景。まだこの時刻なのでフレーム内に誰も写っていない写真が撮影できるのですが、このあとすぐに韓国人の団体さんがドドっと押し寄せてこられたのでした。


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 至近距離からの外観(下1~3枚目)と、1階エントランスホールの様子(下4・5枚目)。今回の旅行記ではついでのような扱いで申し訳ないですが、何度訪れてもその壮麗さには息を呑みます。


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 敷地とは道路をはさんで東側、正門越しに赤レンガ庁舎を望む位置には2014年、札幌市北3条広場(愛称「アカプラ」)がオープンしています。床面には庁舎の壁と同じく赤レンガが敷き詰められ、オープンカフェが設置されるなど市民や観光客の憩いの場として様々な用途で利用されているとのことです。


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 次回は特急列車に乗って深川へ向かいます。

(2016.09.07)


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