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2016.09.30

16/09/07 (3)函館本線【札幌→深川】

 9時10分、増毛へのデイトリップのスタート地点となる札幌駅に到着。JRタワーがオープンして13年が経過しましたが、華やかな話題ばかりではなくその後相次いだJR北海道の事故や不祥事(あの原因の95%くらいは営業エリアという環境のせいだと考えているので、私は完全に擁護側の立場ですが。JREやJRCは経営陣が優秀だから儲かっている、というわけではありませんし)、そして東京・大阪からの寝台特急も来なくなるなど、北海道新幹線の札幌への全通までJR北海道が、ひいては北海道自体が果たして持つのだろうか……と、どうしても悲観的な予測をしてしまいます。


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 みどりの窓口にて今回使用するきっぷを購入します。「Sきっぷ」の札幌~留萌間往復(札幌~深川間で特急の自由席が利用可能)に、留萌~増毛間の往復乗車券を付けて、合計6,030円。普通に乗車券と自由席特急券を買うと10,940円になってしまうので、実に45%という大幅な割引となっています。尤も、札幌~留萌間には「高速るもい号」という乗り換えなしの直通・高頻度運転・そして安価が売りの強力なライバルが存在するため、ここまでの“ダンピング”を行わなければとても勝負になりゃしない、という側面もあります。


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 9番ホームで旭川行きL特急<スーパーカムイ>の入線待ち。最近は乗車位置案内もLED表示のものが増えてきましたが、札幌駅ではまだまだ昔ながらのアナログなプレートが使われています。韓国語・中国語が併記されているのも時代の流れ。


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L特急スーパーカムイ9号 札幌(09:30) → 深川(10:35)


 手稲方から電車が入ってきました。<スーパーカムイ>に充当される785系と789系1000番台は共通運用となっていますが、本日の9号を受け持つのは785系の方でした。<スーパーカムイ>に改称されてからは初めての乗車です。


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 走り始めて四半世紀が経過する形式なので、内装については大規模なリニューアル工事を受けています。全編成の工事が完了して10年近くになるそうですが、未だに新車のようにピカピカでした。電球色の照明がいい雰囲気。


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▲785系自由席車・車内全景


 どこか南海電鉄の「サザンプレミアム」を髣髴とさせる、グレード高めの自由席車シート。柔らかめのチューニングは若干好みが分かれそうですが、近年増えてきたペランペランの座席とは一線を画する、真面目な造りのシートとなっています。


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 乗車前にキオスクで買ったペットボトルの緑茶は、北海道新幹線開通記念の特別仕様パッケージでした。札幌まで全通したところで首都圏までは所要時間が長すぎて実用的ではない、と揶揄する向きもありますが、鉄道の長所はそのネットワークの連続性にこそあるわけですから、今迄は不便だった北関東-東北-道南-道央間で人の動きが活発になれば、必ずやこれらの地域に好影響をもたらすはず……と、私は案外期待しているのですよ。いつまでも続くと思うな、東京一極集中。


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 9時30分、電車は定刻通りに札幌駅を後にしました。札幌出発時点での乗車率は目測で6~7割程度でしょうか。次の停車駅の岩見沢(いわみざわ)までは札幌の近郊区間を進んでいきます。といっても待たずに乗れるだけの高頻度が確保されているのは江別までで、その先の本数は半数以下に。車窓のほうも江別を境にして、市街地から見渡す限りの田園地帯へと一変します。190万都市の札幌から20kmちょっと走ったならばもうこんな景色になるのですから、東京や大阪がどれだけ無駄に大きいかというのが実感できるというものです。ディス・イズ・グローバルスタンダード。

 無事に予定の電車に乗れたので、母に報告のメール。しかし返信されたメールには、すすきので地下鉄駅の入口が見つからなかったので結局ホテルまで歩いたという衝撃的な内容が書かれていました。常々方向感覚には難アリだと熟知してはいましたが、まさかここまで破壊的であったとは。ま、とりあえずお疲れさんどす。しかし……こんなことでエネルギーを浪費してしまって、明日からの長距離ドライブ、耐えられるかねェ……?

 車内誌「The JR Hokkaido」の今月号の特集は、先ほど見てきたばかりの豊平館についてでした。


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 岩見沢~美唄間を走る車窓。今日は一日晴れかなと楽観視していましたが、段々と怪しくなってきましたねぇ。


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 10時05分、美唄(びばい)停車。かつて札幌-旭川間の特急が<スーパーホワイトアロー>と<ライラック>の2本立てだった時代には原則的に<ライラック>のみが停車していましたが、現在は<旭山動物園号>や宗谷本線・石北本線直通の一部列車を除いて、ほとんどの特急が停車するようになりました。駅前には「鉄分多め。」さんで取り上げられていた、廃業したホテルの建物が未だに健在。都市部ならば一等地の駅前も、クルマ社会に移行してロードサイド店舗へと軸足が移ってしまった地方ではもはや場末でしかないのでしょう。


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 砂川(10時16分着)に続いて滝川(10時22分着)に停車。今日の小旅行の計画当初はとうとう浦臼-新十津川の末端区間が一日1往復にまで減便されてしまった学園都市線を経由し、この駅から今回のコースへ合流しようかと考えていたのですが、このルートだときっぷをバラバラに買わざるを得ずに高くついてしまうので、Sきっぷでの単純往復に切り替えたのでした。現時点で学園都市線の末端区間について具体的な廃止の表明はなされていませんが、先ごろ石勝線夕張支線の新夕張-夕張間の廃止が確定しましたし、JR北海道を取り巻く環境は悪化こそすれ好転する材料はまったく見当たらないため、学園都市線についてももはや時間の問題といってよいでしょうね。


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 滝川の次は下車駅の深川。砂川~滝川間で空知川、江部乙(えべおつ)~妹背牛(もせうし)間で石狩川という大きな川を渡るのですが、どちらも過日の台風10号の影響が未だに残っているのか、茶色の水が濁流となって流れていたのでした。南富良野町や十勝地方の被害が特に甚大でしたが、8月後半に3個も北海道へ上陸した台風に加えて今回の大雨ですから、弱り目に祟り目どころの騒ぎではありません。明日以降の旅のルートがまさしくその被災地の只中を貫くわけで、今回の旅は図らずも「行って応援」という側面を伴うことになったのでした。

 こちら↓の写真は滝川~深川間にて。神居古潭付近を除けば、ずっとこんな感じの景色が続きます。


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 10時35分、札幌から1時間05分で深川着。駅間で何度か減速する場面もあったのですが、定刻通りの到着となりました。美唄と砂川が標準停車駅に追加された以降も札幌-旭川間最速1時間20分の韋駄天でならした<スーパーカムイ>ですが、最高速度が130km/hから120km/hへダウンしたあおりを受け、現在は同区間の所要時間が約5分延びています。10キロ落ちただけでもこれだけの違いがあるものなのですね。下の写真は深川駅の駅名標。かつては「おさむない(納内)」の下に「まるやま(円山)」の文字がありましたが、残念ながら深名線への現役時代の乗車は叶いませんでした。


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 終着駅・旭川へ向けて出発していく、<スーパーカムイ9号>。約20分後に追いかけてくるはずの<オホーツク3号>が運休となっているのでやや混雑しているのでは?と予想していたのですが、どうやらその影響は全く無かった模様です。


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 到着後はひとまずトイレへ。Sきっぷは下車前途無効なのですがトイレが改札外にあるため、有人改札口で断ったうえで出してもらうことに。ついでに駅舎と駅前の写真を撮影しておきます。この駅に用事のために訪れる機会が、この先の人生で一度くらいはあるのでしょうか……。


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 次回は留萌本線の列車に乗車します。

(2016.09.07)


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