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2016.10.05

16/09/07 (7)留萌本線Part3【復路/増毛→深川】

 少し早目に増毛駅へ戻ってきました。駅舎内の特産品ショップで先程食べ損ねた「たこザンギ」が売られていたので、嬉々として購入します。


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 濃い目の味付けなので喉が渇くのが困りものではありますが、揚げたてを供してくれるのでアツアツで美味しいです。北海道でタコと言うと一般的にミズダコのことを指すので、こちらの方もネチャっとした食感が特徴となっています。私などはやはりマダコを食べ慣れており、しかも明石という名産地が近くにあるだけあって、こちらはやはり「珍味」の域を出るものではないな、という印象でした。


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 駅舎内に掲示されていた、増毛駅からの運賃表。最も需要があるはずの札幌駅への運賃が書かれていないのが妙だったのですが、単に近距離きっぷ(100km以下)の範囲に収まらないから、という理由のようです。北海道の地図を眺めているとついついスケール感が狂わされてしまい、留萌・増毛エリアも札幌のすぐ近くにあるような気がしてしまうのですが、札幌-増毛間の営業キロは173.4km。東京駅を起点にすると静岡・小淵沢・黒磯・水上・高萩あたりの距離になるので、実は在来線利用だと日帰り圏内ギリギリという結構な遠さなのでした。


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留萌本線普通 増毛(15:41) → 留萌(16:11着/16:18発) → 深川(17:16)


 折り返し15時41分発となる列車は50分前の14時51分に既に増毛駅へ到着していますが、乗車が始まるのは20分ほど前となるので、それまでの時間を使って名残惜しむように駅と車両を撮影。ホームを見下ろす丘の上には「増毛灯台」という現役で稼動している小さな灯台が立っており、停車中の列車と灯台をセットにした写真がこの駅の風景の定番でもありました。近年は舶用レーダーやGPSの普及によって役割を終えた灯台が徐々に姿を消しつつありますが、かつては旅客・貨物輸送で活況を呈したであろうこの駅はそれよりも一足早く、静かにその歴史の舞台から退こうとしています。


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 乗車が始まり、無人となったホームで最後の一枚。廃止発表前の日常の風景はこんな感じだったのだろうな……と、ほんの一瞬ではありますがもう二度と帰ってこないシーンを追体験することが出来ました。


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 帰りの列車の乗車率も、増毛出発の時点でこの通り。不幸中の幸いで今回も進行方向右側のロングシートを確保できたので、往路とは逆方向の景色を眺めながら深川へ帰ることにします。ちなみに隣に座ったのは、往路で同席したあのおじさんでした。増毛の町を散策している間にも、狭い町だけに2回くらいぱったりと顔を合わせたりしたのですが。


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 初めてこの区間を通過するならばやはり海側の景色を見たいところですが、内陸側の方もこれはこれで違った楽しさがあります。留萌-増毛間で7駅もある途中駅にはかつての仮乗降場を格上げしたものも多く、なぜか駅と駅の間で停まったなと思うと、列車1両分の長ささえもない板張りの簡易なホームが反対側に見えたりするのでした。とはいえ実際には駅到着前にアナウンスが入るので、この記述はただのレトリックということで。


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 これは余談なのですが―― ちょうどこの辺りを走っている最中、母からまたメールが来たかと思えば、「札幌駅近くに刃物男が出没しているので注意」という、朝に続いてこれまた超展開な内容が。その後、けが人もなく男は逮捕されたとのことですが、どうしてこうも出掛けた先で毎回毎回変な事件が起こるものなのだろうか…と、エスパーなんだかスタンド使いなんだか知りませんが、こんなパッシブスキルよりももっと役に立つアクティブスキルが欲しかったわ!と、やり場のない嘆きを込めて留萌の空へ叫ぶのでありました。
(そしてまたもや…… 当記事の執筆日に出かけた先で通った高速道路の建設現場で、前日に作業員が亡くなっていたというニュースがありました)

 留萌では7分停車。この町にも途中下車してみたかったのですが、札幌には18時台には帰っておきたいので今日のところは先を急ぎます。次回訪れるとしたら、車に乗って雄冬岬経由で来ることになりそうです(←口惜しさに吠え面をかきながら)。

 留萌を出発。往路は反対側に座っていたので気が付かなかったのですが、峠下までの区間では路線の南側にぴったりと高速道路が並行していました。深川留萌自動車道と称するこの道路、通行料金は道央自動車道との接続部分を除く全区間で無料となっています。札幌-留萌間で鉄道と競合している「高速るもい号」は現在1往復のみが深川留萌道全線を通過していますが、この直行便だと札幌中心部~留萌中心部間は所要2時間と鉄道と互角になり、出発地および目的地によっては速達性で鉄道を上回るケースさえも出てきます。このたび命運が尽きるのは末端区間のみではありますが、残った深川-留萌間もいよいよ都市間輸送という大義を失いつつあるという、仮にも本線を名乗る路線に襲い掛かる非情な現実を痛感したのでした。
※札幌-留萌間では高速るもい号のほか、沿岸バスの「特急はぼろ号」も利用可能です。こちらは増毛経由便を除いた5往復が同区間を約2時間で走破しています。


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▲高速道路が並走


 峠下では旭川発増毛行き普通4929Dとの列車交換を行います。上り・下りともに同時到着し、1分停車ののちの同時出発となっているのですが、下り列車は深川で札幌方面からの特急と4分接続、そして当方の上り列車も深川で札幌方面への特急と3分接続と、線路設備の非常に厳しい制約にもかかわらず奇跡的ともいえる円滑なダイヤが組まれているのでした。

 峠を越えて空知地方へと戻ってきました。下1枚目の写真は、往路編では空知側の駅で唯一言及しなかった真布(まっぷ)駅。仮乗降場出自の木造ホームとなっています。この通り、私が座っている車両後部にはホームが掛かっていません。


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 開け放った窓を通して66.8キロを五感のうちの四感をフルに使って味わい尽くし、17時16分、終点深川に到着。上述のように接続時間が短いため、往復の道中を共にしたおじさんへの別れの挨拶もそこそこに、跨線橋を渡って特急列車の出発ホームへと向かいます。

(2016.09.07)


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