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2016.10.20

16/09/09 (3)しばれるね。オホーツク流氷館

 10時45分、網走市街を見下ろす天都山の頂上にあるオホーツク流氷館に到着。1985年開館の施設ですが、建物の老朽化のためにこのほど新館に建て替えられ、昨年8月に再オープンしたとのことです。


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▲豪雨の中のオホーツク流氷館



 入館料金は大人750円。摩周湖・屈斜路湖や知床などの観光を諦めて避難してきた人も多いのか、館内はオフシーズンの平日にしては賑わっていました。


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▲オホーツク流氷館・エントランスホール


 まずは当館の目玉コーナーである『流氷体感テラス』へ。マイナス15度の室内に、総計100tにもなる本物の流氷が展示されています。


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▲流氷体感テラス


 私も流氷を見に2月の網走を訪れたことがあるのですが、あの流氷というやつは風向きの関係で接岸していてもたった一晩で水平線の彼方へ遠ざかってしまうこともしょっちゅう。私も運悪くその沖へ行ってしまうタイミングに当たってしまい、浜辺に浮かぶカケラ(といってもそれなりの大きさはありますが)しか見られなかったという経験があります。とりあえず流氷同士がぶつかって軋む音を生で聞くことはできたのですが。


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▲(2枚)2月、釧網本線北浜駅そばの海岸にて


 流氷体感テラスへ入室する際にぬれタオルを一枚渡され、これを振り回してパリパリに凍らせるという体験を行うことが出来ます。もっとあっという間に凍りつくのかと思いきや、1分ほど全力でブンブン回さないといけないのはちょっと意外だったり。ここまで来ればバナナで釘を打つ体験も是非とも…と思ってしまうのですが、こちらはもっと低い気温が必要のようです。ちなみにマイナス15度というのは、網走では1・2月の特に寒い日に瞬間風速的に観測される最低気温です。


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 流氷の上には、この流氷に乗ってやって来る生き物の剥製も展示。キタキツネもはるばるシベリアから渡来したりするそうです。


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 そしてアザラシも。逃げろォッ、カレーにされるぞオッッッ!!


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 流氷体感テラスを出てプロジェクションマッピングコーナーに寄ったあとは、『オホーツクの生き物たち』が泳ぐ水槽へ。もう一つの目玉展示がこちらのクリオネです。一般的に体長1~3センチと小さく、しかも水槽越しなので写真に撮るのは結構難しいのですが、今回は綺麗に撮影することが出来ました。


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 翼を羽ばたかせて泳ぐその愛くるしい姿とは裏腹に、バッカルコーンでのえげつない捕食風景でも知られるクリオネ。そういえば大阪の海遊館の水槽でも見たなぁ、と思い返していたら、まさにその海遊館から提供された捕食シーンのビデオが水槽の横で流されており、さらなる周知活動(ネガティブキャンペーン?)に努めていたのでした。

 こちらはフウセンウオ。お腹の吸盤を使って水槽の底にペタンと張り付いていました。


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 こちらはゆうべ美味しく頂いたシマエビです。かなりの高級食材らしく、個体が成熟すると性転換するというのは今回初めて知りました(食用とされるのは性転換後のメス)。


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 最上階の3階は展望台。標高約200mの天都山山頂からは晴れた日には網走市内はもちろん、遠く知床連山や阿寒湖エリアまで見渡すことが出来るそうですが、今日はこのとおり数キロ先さえも怪しい、という状況でした。


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 その他、5面スクリーンを使ってオホーツクの四季の風景を映し出す『流氷幻想シアター』というコーナーもあったのですが、母が「中国人が騒がしくて同じ部屋に居るのはイヤ」と言い出したお蔭で一時展望台へ“退避”した挙句、存在をすっかり忘れてしまって見学しないまま施設を後にするというポカをやらかしてしまったのでした。母も決して悪い人ではないのですが(寧ろお人好し過ぎるくらい)、日本全体が近年そういう傾向にあるためか、時折プチネトウヨのようなことを言い出すので返答に困ってしまいます。いや、もし自分が外国へ出掛けていったとして、正当な理由もなく現地人にそういう目で見られるのは嫌でしょう?と理屈で考えてもらえばすぐに結論は出るのですが、それで済めば人種差別なんて初めからこの世に存在しないですしねぇ。こればっかりはそれなりの地頭の良さに加えて一定量の知的訓練を積み上げなければ、世渡りとしてのポリティカル・コレクトネスの遵守の域を出ての共存共栄(*注)の姿勢、というのは取れないもの。日本も既に実質的には新興国レベルへと国力が落ち込んでしまっていますし、このナチュラルで自覚のない非人道主義大国、このさき中長期的にどのような撤退戦を繰り広げていけばよいものでしょうか……。

 とまあ、折角のシアターを見逃してしまったせいで恨み言を書き連ねてしまいましたが、旅そのものは終始和やかに進みます。時刻は午前11時半、そろそろ早いお昼にしてもいい頃。館内にも洒落たカフェレストランがあるのですが、母がラーメンを食べたいとリクエストしているため、またタブレットで適当に検索して市中心部のラーメン店を見つけます。で、駐車場があるかどうか電話を掛けて訊ねてみたのですが――

「すみません、ついさっき店のすぐ前で交通事故が起きまして、いま道が通れなくなっていて……」

 HAHAHA。一昨日の刃物男といい今回の件といい、もう笑うしかない。事故の処理に30分ほどかかりそうとのことなので、それまでミュージアムショップを見たりして過ごします(ここでシアターのことを思い出していれば…)。まぁ、予定された予期せぬアクシデントもこれらの2件だけで終わればまだ良かったんですけどね……〔伏線〕。

 その後、30分後に到着するように見計らって街へ出たのですが、ラーメン店の狭い駐車場はほぼ満杯で、一台分だけ空いていたスペースも他の車が出庫する際に動かさなければならない場所だったため、昼食の方は後回しにして2つ目の観光施設である『博物館 網走監獄』を先に訪れることにしたのでした。

 次回はその博物館 網走監獄にて。

(2016.09.09)


*注:最初は「相互理解」と書こうとしたのですが、互いが望まない限りは理解というのは必要条件ではないですし(私自身、人間に対する興味は大してありませんので)、肝心なのは適度な距離の置き方だと考えているので、超然かつ実務的な、という含蓄を込めて「共存共栄」という言葉を採用しました。


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