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2016.10.30

16/09/10 (4)夢の浮橋(ダブルミーニング)~知床五湖・高架木道~

 10時45分、知床五湖に到着。ここまで足を延ばすのは初めてだったのですが、大規模な駐車場(下1枚目の写真/普通車駐車料金500円)に「知床五湖フィールドハウス」(下2枚目)という2011年に出来たばかりのインフォメーションセンターにと、知床半島の奥地とは思えないほどの近代的な設備が整っていました。


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 知床五湖を散策する手段は二つ。フィールドハウスから一湖へ向けて続く「高架木道」を通る方法と、大ループ・小ループの2コースがある「地上遊歩道」を辿る方法です。この一帯はヒグマの生息域であり、いまの9月上旬はヒグマが活発に動き回る時期にはあたらないものの「植生保護期」に含まれるため、地上遊歩道を通る場合はフィールドハウスにて10分程度のレクチャー(有料・大人250円)を受ける必要があるとのこと。より大自然を体感できるのは当然地上遊歩道の方なのですが、今回は年寄り同伴ということでお手軽コースの高架木道を利用することにしました。ちなみにこの高架木道の開通は世界遺産登録後の2010年とのことで、実を言うと訪問前日まで私はその存在すら知らなかったのでした。

 それでは往復1.6kmの高架木道散策へ出発。ほんの僅かなあいだ木立の中を進むと(下2枚目)、すぐに一面熊笹が生い茂るばかりという広がりのある風景(下3・4枚目)となります。


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 折り重なるように蛇行しながら延びる高架木道。全区間で車椅子が通行可能なバリアフリー構造となっており、地面からの高さと両側に張り巡らされた電気柵との二重ガードでもって、ヒグマの木道内への侵入を防ぐようになっています。やはり世界遺産様にもなるとお金の掛け方も断然違ってくる模様。時季によっては木道のすぐ近くまでヒグマが接近し、天然の動物園状態になることもあるようです。


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 西方向にはオホーツク海。


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 反対側の東方向は知床連山なのですが、この日は山裾だけが辛うじて…といったところでした。雨が止んでいるだけまだマシではありましたが。


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 途中の展望台に寄り道しつつ、フィールドハウスから15分。高架木道の終点である一湖に到着です。地上遊歩道の大ループだとヒグマの出没の報告さえなければ一湖から五湖まですべて周ることが可能ですが、高架木道で訪れることが出来るのはこの一湖のみです。


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 一見手付かずの無垢の自然に見えるのですが、一湖の周辺は昭和40年代まで開拓入植者の放牧地として使われていたとのこと。木道沿いにほとんど木が立っていないのも、入植のために伐採されたからということのようです。夢と希望に燃えての積極的な入植だったのか、それとも止むに止まれぬ事情によっての消極的なそれのどちらだったのかはいざ知らず、ともかくこの一帯の入植地は国の開拓政策の失敗もあってすべて離農してしまったそうですが、今こうして我々が無邪気にエコツーリズムと嘯いていられるのも、知床の大自然の驚異的な再生・復原力があってこそのものなのでしょう。尤も、知床五湖にはもともと存在しなかったフナや睡蓮も見られるなど、人の手によって加えられた生態系や植生の変化についてはおいそれと巻き戻しは効かないのですが。

 一湖をあとに、800メートルの木道をフィールドハウスへ戻ります。徐々にではありますが天候の方も回復の兆しが。ちなみに地上遊歩道利用の場合も、一湖からフィールドハウスへのお帰りはこの木道を通ることになります。


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 計35分で往復完了。今からだとウトロ辺りでランチタイムとなりそうなので、昨日のリベンジのために「ウトロ+ラーメン」というキーワードでネット検索。ヒグマと隣り合わせの大自然でLTE通信…というのも、なかなかシュールな光景ではありますが。バッファゾーンといえども世界遺産保護エリア内、かつ国立公園内でもあるので基地局は建てられず、10kmほど離れたウトロから指向性の高いアンテナを使って電波を飛ばしているそうです。下のリンクはauの基地局のレポートですが、私の使うドコモ(の回線を借用するMVNO)も恐らく同じ方法で通信エリアを構築しているのでしょう。

参照ページ:http://time-space.kddi.com/feature/genbadamashii-sp/20160319/index.html

 次回は弟子屈方面へ。

(2016.09.10)


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