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2016.11.04

16/09/10 (8)抜け殻の街で~釧路駅から幣舞橋へ~

 午後5時前、釧路での宿泊先である「ホテル クラウンヒルズ釧路」に到着。昨年4月までは東急インとして営業していたホテルだそうです。そういえば私は東急インにも東横インにも一度も泊まったことがないんですよね…。


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 ツインルームの様子です。15平米なので2人で使うにはちょっと狭いのですが、まあ、そちらの方は寝るだけと割り切ったならば大した問題ではなく。首を傾げざるを得ないのは、この部屋で一泊素泊まり5,950円(一人当たり/税サ込)もするということですね。釧路での宿泊は値段重視ということで「トラベルコちゃん」で安い順に並べ替えて選んだのですが、今日は市内で何かイベントがあったのか、それとも部屋の供給数そのものが不足しているのか、コスパの良さそうなホテルは悉く埋まってしまっていたのでありました。こういう場合に「残り物に福がある」パターンはゼロと言い切っていいですからねぇ。とはいえやや古い建物ながらもアコモデーションは一定水準以上ですし、Wi-Fiもきちんと繋がるしで、不満点はただ一つ値段だけ、でした。


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 部屋からの眺望。一枚目の写真下に写っているのは釧路駅前のバスターミナルです。鉄道利用ではないので駅のすぐ横だからといってメリットは全くないわけですが、なにしろここしか空いていなかったので。昨日一昨日とは天地ほどの差というか、工業都市だけに室蘭・苫小牧あたりを連想させる殺風景さです。


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 さて夕食ですが、釧路へ来たならばやはり炉端焼き。昨日、網走のホテルで寛いでいる間からネット検索で母に店を見繕ってもらっていたのですが、この場で「ファイナルアンサー」を出してもらい、電話で予約。どうもホテルだけでなく飲食店の方も今日は混雑しているようで、すんでのところで第一候補の店の席を逃すところだったのでした。

 今から歩いていきますと伝えたため、電話が済んだらさっそくお店へ向けて出発。こちらの写真は釧路駅です。道内の主要駅だと札幌駅をはじめとして帯広駅や函館駅・旭川駅などは新築の駅舎に建て替わりましたが、こちらは昔の民衆駅のまま。一昨日から帯広-釧路間を運行する臨時快速列車が発着するようになり、2回の乗り換えが必要ではあるもののひとまず札幌方面とのコネクションが復活したのですが、なにしろ本来は特急列車が一日6往復・最長11両編成で運行されるところが一日3往復にまで激減しているわけで、代替交通としての高速バスや航空の座席の確保は相当困難になっているものと予想されます。この日の釧路駅前も、まるで廃駅になったかのようにひっそりとしていたのでした。


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 こちらは釧路の目抜き通り……のはずの「北大通」。私は十数年ぶりの再訪となるのですが、当時から空洞化が顕著だったものが今回は極限状態と呼べるほどに悪化してしまっている――と、歩き出してすぐに実感させられました。前回の訪問時、この釧路の街で履いていた靴の底が加水分解でベリベリに剥がれてしまうという不幸に見舞われたのですが、代わりの靴を買おうにもスニーカー一足すらなかなか置いている店が見つからないという、もはや繁華街とは名ばかりという状況だったものです。その靴にゴムをぐるぐる巻きにして応急処置を施してもらったという親切を受けた百貨店・「丸井今井」もその後2006年に閉店してしまい、ビルだけが寂れきった街角に残っていたのでした。今までの旅で衰退した繁華街は掃いて捨てるほど見てきましたが、そんな思い出のせいもあってか、胸を締め付けられるような気持ちにまでなったのは流石に今回が初めてでした。


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 応急処置の後に代わりの靴を購入した靴店が丸井今井の近くにあったはず、と鵜の目鷹の目で探したのですが、こちらもどうやら廃業していた模様でMN5(マジで涙が出る5秒前)に。結局釧路の中心市街地で多少なりとも活気があるのは釧路川の北岸に広がる歓楽街の末広町・栄町界隈だけ…ということのようで、予約した「くし炉 あぶり家」もその末広町の一角にありました。


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 店内はここまでの道のりでのひと気のなさが嘘のような賑わいぶり。炉端焼きには客が自分で食材を揃えて焼くのも自分で、というスタイルの店も多いのですが、ここはプロの板前が焼いて…ではなく“炙って”出してくれます。


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 席は個室が用意されていました。本日のドライブも平穏無事に終わったことを祝して、まずはカクテルで乾杯。


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 お通しです。


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 炉端焼きの本場といえども焼き物ばかりではやはり飽きがくるので、適度にその他の一品料理を交えながらの注文。ちょっとばかし値は張りましたが(とはいえ二人で1万円まではいかない程度)、人気店だけにお味のほうは申し分なく、釧路の夜のいい思い出となりました。店を出る際に次々と飛び込み客が来店しては断られる場面を見たので、直前予約で席が取れたのはツイていましたね。以下、料理の説明です。


 炙りザンタレ。ザンギの発祥の地はここ釧路なのだそうです。


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 トマトとモッツァレラチーズ。昔、私がロクな食べ物のないスイスで食べて感動した数少ない料理だったりします。こちらは釧路地産地消の食材が自慢とのこと。


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 札幌・大通公園の名物でもある焼とうきび。甘いし香ばしいしで言うことなしです。


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 ちょうど旬真っ只中のサンマ。道東沖が主漁場だけに、根室の花咲港や釧路港は全国屈指の水揚げ量を誇っています。


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 増毛駅でも食したたこザンギ(話をしたら母も食べてみたいと言ったので注文)。蛸は白糠産です。やはりこちらの方が垢抜けた味わいでしたが、とはいえミズダコはミズダコなので…。【追記】ミズダコではなく恐らく柳ダコかと思われます。


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 北海道へ来るたびに必ず一度は食するホッケ(真ホッケ)です。やっぱり王道にして至上、ですね。


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 こちらは「まこも竹」。もしかしたら何処かで知らず知らずのうちに小さく切ったものを口にしていたかもしれませんが、こういった丸ごとの形で食べるのは初めてでした。食感がなかなか面白いです。


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 お肉も少し…ということで、おまかせ串焼きの5本セットを。やはりこちらはポークがメインになるんですね。なにしろ函館には豚なのに「やきとり弁当」と言い張るコンビニチェーンがあるくらいですし(ご存知かと思いますが一応リンク)。


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 最後に、私の好物のなす田楽を。全体的にヘルシーな内容なのでついつい食べ過ぎてしまいそうになるのですが、ここは意志を強く持って腹八分目に抑えます。ごちそうさまでした。


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 約1時間半の滞在を終えて表へ出ると、当然ながらもう真っ暗。釧路エリアの観光といえば釧路湿原が中心となり、市街地の見どころはそれほど多くはないのですが、店から5分ほど歩いたところに釧路市のシンボルである「幣舞橋(ぬさまいばし)」があるので、釧路初訪問の母のために有無を言わさず連れて行くことにしました。これは余談ながら、その幣舞橋の北詰に「ラビスタ釧路川」というホテルがあり、おとといラビスタ阿寒川に宿泊した我々はあれっ、こんなところにも、と思ってロビーへ入ってみたのですが、フロントの女性に訊ねた所、ここはリゾートではなくビジネスホテルなのだそうです。運営する共立メンテナンスグループはドーミーインというビジネスホテルのブランドも保有しているのですが、なぜここだけがリゾートホテルと同じブランドを使用しているのかがちょっと不可解なのでした。まぁ、所詮は他人事ですけれどね。

 というわけで、その釧路川に架かる幣舞橋です。夜に訪れたせいか、やたらロマンチックな雰囲気。


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 幣舞橋のたもとには、「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」というショップとレストランの大型複合施設があります。


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 港町らしく、岸壁には漁船がずらりと並んでいます。


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 MOOの物販ゾーンの営業は既に終了していたので中へは入らなかったのですが、岸壁にセルフ形式の炉端焼きの店(※5月から10月までの季節営業)があったので見ていくことに。我々はプロに焼いてもらいましたが、こうして自分で焼くのもこれはこれで大いに楽しそうです。


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 目抜き通りがあの惨状なのでこの界隈を闊歩しているのはせいぜいツーリストくらいかと思いきや、幣舞橋のすぐ横に地元民が屯っているシーンを目にしました。まぁ、1秒でポケモンGO絡みだと解ったわけですが。


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 明日の朝もまた早いので、腹ごなしのプチ散策を済ませたらホテルへ帰還することにします。私一人ならば夜の街をぷらぷら歩いて帰ったのですが、今回はタクシーに乗って北大通をピューッと北上。運転手さんとの話題はやはり釧路の中心市街地の末期的症状についてとなるのですが、交通量とまるで釣り合っていない広い大通りを疾走しつつ、「ここで商売をやっていた人は稼ぐだけ稼いで、いまは他の街へ移り住んでしまった」と、ネットの何処かで目にした台詞を生で聞くことに。ああ、だからここは「空虚・虚無」ではなく「抜け殻」なのだ、と。各種インフラをここまで整えるのにはそれなりの額の血税が投入されているはずで、これはある意味で焼き畑農業よりもタチが悪いな……と思ったものでした。再活性化のソリューションなら海外で既に確立されているものも含めて幾らでも思いつくのですが、これはつまり予算とスキームにフォーカスされた問題なわけで、エリートが無能な国というのは市民が尻拭いに追われるばかりでリソースの浪費っぷりが半端ないな、と、またしても暗澹たる気持ちになってしまったり。

 ホテルへ戻ったらそのまま入浴タイム。今回はコスパ的にちょっとアレでしたが、地下に大浴場(大きさとしては“中浴場”レベルですが)があるので、部屋の狭いユニットバスを使わずに済むのは有難いところです。ほかにも無料サービスが充実しているので、活用の仕方によっては私とは逆に満足度が高く感じられるかもしれませんね。

 今回の旅行も残すところあと2日。明日はこの旅随一のハードスケジュールが待ち受けているので、気合を入れつつ乗り越えましょう。

今日の歩数カウント:15,574歩

(2016.09.10)


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