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2016.12.17

16/10/25 (6)気仙沼線BRT Part2【志津川→本吉(「旅」車両)】

気仙沼線BRT 志津川(15:09) → 気仙沼(16:37) ※到着5分遅れ


 気仙沼線はBRT化後に大幅な増発が実施され、志津川からの下り便は基本的に1時間間隔ではありますが、15時09分発から17時09分発までは30分間隔という高頻度で運転されています。というわけで乗車する便にはそれなりに選択の余地があったのですが、今回はとある事情によって15時09分発に決め打ちとなりました。その理由とは――



 こちらが入線してきたバス。『旅』という愛称のついた、観光型の特別車両です。気仙沼線と大船渡線で異なる仕様の車両が1台ずつ導入され、どちらも固定のダイヤで運行されています。今回は偶々いい時間に当たることになったため、労せずして試乗することが出来ました。


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 バスということで狭い車内ながらも、4人掛けのボックスシート、ロングシート、そして最後部のクロスシートと、座席のバリエーションはなかなか豊富です。


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 後方区画の天井には天窓が取り付けられています。2時前から予報どおり天候が下り坂になってきたため、日が燦々と射し込む様子は見られなかったのですが。


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 私が陣取ったのはボックスシート。本来はかぶりつき席が設置されているはずの左側最前部にはキノコが生えており、沿線の観光案内のパンフレットが置かれています。乗り物好きとしてはかぶりつきが楽しめないのは残念ではありますが、その代わりに車内に設置されたLCD画面にて前面展望の放映が行われています。


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 もう少し車内を撮影したかったのですが、運転手さんに「危ないですので走行中の座席の移動はなさらないで下さいね~」とメッされてしまったので(ごめんなさい!)、申し訳ありませんが以上の3枚のみとなります。

 モニュメントとして保存されている防災対策庁舎を右手に眺めたのち、BRTは国道45号線を内陸方面へ。このまま進めば歌津・本吉方面へと至りますが、当便は「ベイサイドアリーナ」駅に停車すべく途中で横道へと入っていきます。BRTは鉄道代替バスという性質上、原則として1つの鉄道駅に対して1つの停留所のみが設けられているのですが、現在このベイサイドアリーナそばに仮設の町役場が置かれていて公共施設もこの周辺に集まっているため、特例としてこれら施設の利用者の便を図りかなりルートから逸れる形で寄り道をしています。そういう理由から施設が閉まっている時間帯はBRTも通過。停車する便には方向幕に「ベイサイドアリーナ経由」と明示されています。

 国道に戻ってしばらく走ると清水浜(しずはま)駅。鉄道線時代は高い築堤の上に設けられた無人駅だったのですが、BRTは国道沿いの乗り場に停車します。ここで志津川から一緒に乗り込んだおじさんが下車していき、この先しばらくは仙台方面から乗り継いできたと思しき若い女性、そして運転手さんとの三人旅が続くことになりました。なお、ベイサイドアリーナ通過便についてはここから専用道経由で直接志津川まで抜けてしまうとのことです。

 海が一瞬のぞいてまた内陸へ、というリアス式海岸らしい地形を辿りながら歌津(うたつ)駅へ。ここも高い築堤の上にホームが設置されていた駅ですが、BRTはかつての駅前広場に発着します。


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 下りのベイサイドアリーナ停車便にとっては陸前戸倉~志津川間に続く2つ目の専用道区間の始点となりますが、駅前広場から築堤の上まで急坂をよじ登るというかなり強引なアプローチ区間が用意されていました。

 気仙沼線の全通は1977(昭和52)年。国鉄時代の路線としては比較的歴史の新しい路線で、新線区間の柳津-本吉間はトンネルを多用した直線的なルートとなっています。このBRTも歌津から次の陸前港まで、東へ回り込む国道に対して長いトンネルでショートカット。2013年には陸前小泉までの専用道が供用開始となっているのですが、昨年10月から約3年間の予定で途中の橋梁の改築工事のために一時的に該当区間の供用を停止しているとのこと。このバスも陸前港の手前(=橋梁のすぐ手前)で専用道を下りてしまいました。というわけで陸前港駅と次の蔵内駅は国道上の乗り場へ逆戻りとなってしまったのですが、運行ダイヤ自体にはルート変更に伴う時刻変更は加えられていないそうです。確かに専用道といってもこのスピードですし。

 その代わりにといってはナンなのですが、専用道だとトンネルで抜けてしまう区間も国道ならばこうして海岸すれすれを走ったりと。曇天でかなりシャッタースピードが落ちてしまい、走行中の車窓がなかなか撮影できなかったのは心残りでしたが。


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 リアス式海岸沿いの道路なので起伏も多く、海沿いへ出る度に3・11で津波が浸水した高さを示す標識を目にすることになります。直接海が見えない場所に設置されているものが殆どで、これは油断して避難が遅れてしまったのは無理もないな、と。

 陸前小泉駅を過ぎると、津波に洗われた当時のままで放置されてローマ時代の水道橋を思わせる“遺跡”と化した気仙沼線の高架橋をくぐります。国鉄後期に鉄建公団によって建設された立派な軌道施設も、あまりに強大で無慈悲な大自然の脅威に耐え抜くことはできませんでした。この先国道は本吉の町をバイパスしていくので、BRTはこの道筋をいったん外れて本吉駅へと向かいます。

 15時52分、本吉駅到着。志津川~気仙沼間では時間的に中間地点にあたります。この続きは次回にて。

(2016.10.25)


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