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2017.02.23

16/11/22 (5)高速ひのくに号【通町筋→博多バスターミナル】

高速ひのくに号(スーパーノンストップ) 通町筋(11:14) → 博多バスターミナル(13:30)


 通町筋バス停から高速バスに乗り込み、今回の旅最後の訪問地である福岡都心部を目指します。福岡-熊本線の愛称は<ひのくに号>。福岡を発着する九州島内路線としては福岡-北九州線に次ぐ第2位の輸送量を誇り(*注)、朝は最短5分間隔・日中から夜にかけては10~20分間隔という高頻度で運行されています。福岡と熊本、双方ともJRのターミナル駅が市の中心部から若干離れているために、単純なスピードでは新幹線に歯が立たないものの両都市の中心部を直結しているという高速バスのアドバンテージは大きく、新幹線開通後にJRの企画きっぷが大幅に値上げされたこともあって2011年以降も輸送人員は落ち込むどころか寧ろ右肩上がりの傾向のようです。

*注:国土交通省九州運輸局HP内、九州統計情報>高速バスの輸送人員の推移より



 高頻度運転ということで、私がバス停に到着して数十秒という絶妙のタイミングでバスがやって来ました。ひのくに号は西鉄バスと産交バスの共同運行路線となっていますが、今回乗車したのは産交バス担当便。種別はスーパーノンストップです。熊本側では熊本交通センターを始発・終着とする便も多いのですが、後ほど時刻表で確認したところ当便は熊本駅が始発でした。なお早朝・深夜の4便を除き、予約は不要です。


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▲バス車内の様子。ノーマルな4列シートです


 通町筋を出発。味噌天神・水前寺公園前・熊本県庁前と、市の東部エリアにてこまめに乗客を集めていきます。熊本都市圏は名古屋と同様に西部よりも東部の方が発展している様子だったので、市街地の東側を迂回する九州自動車道のICとを行き来するついでに人口の多い地域をカバーできるというのも新幹線に対して有利な点です。

 熊本県庁前から先は益城熊本空港ICを出入りする便と熊本ICを出入りする便とで経路が二手に分かれますが、当方のスーパーノンストップ便は近い方の益城熊本空港ICへ向かうべく道なりに東へ直進。自衛隊前を経て熊本地震最大の被災地として全国にその名が知れ渡った益城町(ましきまち)が近付いてくると、バスの車窓からも元住宅と思われる更地や瓦が剥げ落ちた家屋、倒壊したまま放置された墓石などといった地震の爪痕が見られました。

 通町筋からは約25分。益城インター口バス停を出ると、バスは九州自動車道へ上がって一路福岡を目指します。次の熊本ICでひのくに号のもう一方の経路と合流することになりますが、高速道路上のバス停についてもスーパーノンストップ便は武蔵ヶ丘・西合志と停車したのち、西鉄天神高速バスターミナルまで直行。高速基山にも停車しません。とはいえ両者の福岡-熊本間の所要時間は(ダイヤ上では)7分の差しかないので、5分間隔の時間帯でなければそのまま先発の便に乗ってしまうのが正解となります。というわけで西合志発車時点の乗車率が当便での確定値。目測では6~7割程度と余裕があり、私の隣は空席なので4列席でもゆったりと過ごすことが出来ました。

 前方のLCD案内装置にはひのくに号の定期券の宣伝が表示されていました。確かに下手な郊外路線よりも本数が多いとはいえ、1時間強で行き来できる仙台-山形間と較べたならばこちらは相当遠いのですが…。まあとにかくご苦労様です>利用者の方


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 益城インター口バス停のすぐそばにマクドナルドがあったため、お昼時にかかる便ということもありここからの乗客の手にはテイクアウトの袋が。私も彼らに対抗(?)すべく、西合志を出て車内が落ち着いた頃にモスバーガーの袋を開けることにしました。――うん、さすがモス。佐世保バーガーとはまた別物ながら、こちらも安定のうまさです。このバスにはテーブルが無かったのがちょっと不便でしたが、隣の席の座面を使ってどうにか凌ぎました。

 熊本県内・福岡県内どちらも車窓のほうはパッとしませんでしたが、高級日本茶の産地として名高い八女市周辺では期待どおり茶畑が見られたりも。柳川や久留米といったメジャーな地名で現在位置を確認しながら、順調に九州自動車道を北上していきます。


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 鳥栖ジャンクションにて九州自動車道をひた走ってきた熊本・鹿児島・宮崎各県発着路線に佐賀・長崎・大分各県発着路線が合流。そして当路線も含めて九州じゅうから集まってきた路線のほとんどが大宰府ICから福岡都市高速2号太宰府線へ入っていきます。路肩が狭い(というか無い)ので見晴らしが良くなり、私もゴキゲン。


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 月隈JCTで太宰府線から環状線へ。福岡の都心が近づくと、右手には福岡空港が見えてきました。ちなみに<ひのくに号>にも福岡空港発着の系統があり、天神・博多駅発着の2系統を加えて合計3系統が存在することになります。

 博多駅のそばを一旦通り過ぎ、博多港方面へ。天神北ランプで都市高速を下り、まずは西鉄天神高速バスターミナルでの降車扱いを行います。ランプの位置の関係もありますが、都心部直結というバスのアドバンテージを活かすために天神を優先するというのは鉄道に対抗するための戦略として妥当なところ。案の定ここで大多数の乗客が降りていき、車内は一気に寂しくなってしまいました。


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▲西鉄天神高速バスターミナルに停車中


 私も後刻天神を訪れる予定なのですが、今晩乗車する夜行高速バスが博多駅前発なので、コインロッカーに荷物を預けるために博多駅へ行ってしまうことにします。なにしろ実質的に初めて訪れる街なので互いの位置関係を理解しておらず、15分くらい街の中をドライブすることになって意外と遠いものだなと感じたり。このバスの最大の見せ場は実は最後の博多バスターミナル到着時で、2階の降車場へ上がる際の走行路の幅が狭いのなんの。直線ならばまだしも急曲線となっており、完全にドライバーを虐めにかかっています。聞くところによると通過には高い技量が要求される全国のバスターミナルでも屈指の難所らしく、膨大な数の発着をこなす巨大バスターミナルに似つかわしくない奇観であることも相まって二重の意味で驚いたのでした。

 終点博多バスターミナルには13時30分の定刻ほぼぴったりに到着。これにてSUNQパスを使っての長距離移動はおしまいですが、このあと福岡を離れるまでの9時間強、市内移動と優待特典でもう少し“儲け”を上積みすることにします。

(2016.11.22)


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