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2017.03.30

17/01/24 (5)観光特急しまかぜ その4【復路・伊勢市→京都(前編)】

※しまかぜ往路編はコチラ→その1その2その3

 しまかぜの発車10分前を切ってから駅改札を抜けます。伊勢市駅はJRと近鉄の共同使用駅。外宮側の南口から入るとJRの1番ホームを経由して跨線橋へ向かうことになりますが、この1番ホームには15時25分発の名古屋行き快速<みえ18号>(指定席があるので号数つき)が停車中でした。速い便ならば近鉄の名伊乙特急に遜色のないスピードを披露してくれるのですが、こちらの便については単線区間での待ち合わせが多いためか、名古屋までの所要時間は停車駅が倍以上ある近鉄の急行とほぼ同等のようです。スピードと快適さならば近鉄特急、運賃の低廉さならば同急行が選ばれる中で今一つ立ち位置の定まらない列車ではありますが、その一方で「ジャパンレールパス」を使えば伊勢鉄道区間の運賃を追加するだけで乗車できるために、近年は外国人の利用が増えているのだろうと想像します。だから参宮線を廃止して駐車場にしろなどと宣った赤福会長の軽佻さをだな…(まだ言ってる)。



観光特急しまかぜ(京伊甲) 伊勢市(15:36) → 京都(17:38)


 ホームの発車案内板。JRのホームからの連番ということで、近鉄のホームには4・5番が割り振られています。15時36分という発車時刻は大阪難波行き・近鉄名古屋行きよりも1時間ほど早いために滞在時間が削られてしまうのが惜しいのですが、京都からの新幹線連絡と更にその先のイグレス(九州の福岡以遠や山陰・四国地方など)を考慮したならばまあこんなものかなと納得はいきます。そもそもの話としてきょう火曜日は大阪発着系統は運休*注なので、自動的に京都行き一択ではあったのですが。

*注:50000系電車には予備車がないため、原則として週1回、検査のための運休日が設けられています。


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 復路に乗車するのは、往路と同じ6号車。今度は一番前となる側です。山田線・鳥羽線・志摩線内では大阪・京都発着系統と名古屋発着系統で号車番号の並びが逆となるのも近鉄特急ならではの特徴(説明についてはWikipediaの該当ページへ)。


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 時間通りに電車が入線してきました。


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 席番は4のABCと比較的前の方なので、下の写真の視点のようにときどき体を通路側へずらして前面展望を覗き見していました。


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 復路でもらった記念乗車証。往路の伊勢神宮に対し、こちらは志摩の代名詞である英虞湾(あごわん)の写真が使われています。


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 結局午後になってからはすっきりとしない空模様が続いたのですが、神都を離れる直前には雲の切れ間から日が射してこんな神々しい光のカーテンが。さすがはアマテラス様、如何にも太陽神らしい粋な演出でもって我々を見送って下さったのでした。


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 さて…… 座席を暖める間もなく、ちょっと遅めのおやつを摂りにカフェ車両へと向かうことにしましょう。先ほどの参道TERRACEではこれを見越して2切れのカステラを3人で分けるのみにセーブしていたため(だから持ち帰るつもりだったのですが…)、スイーツの受け入れ態勢は万全となっております。

 昨日は2階席だったので、今日はこちらの1階席へ。席数は6席と小ぢんまりとしており、ビスタカー(現在は「ビスタEX」として運行)の1階コンパートメントに通ずるような空間となっています。こちらは奥行きがあるので寧ろ個室以上に個室感があり、室内はとても静か。5~6名のグループならば入口の扉を閉めて本当に個室にすることも出来るようです。そういえば最初は一人旅の女性が同席していたのですが、これだけ個室感にあふれていると3人対1人では居心地が悪いためか、すぐに開放的な2階席へと移っていかれました。グループで占拠できる目があって尚且つ2階からの眺望に拘らないのであれば、私としてはこちらの1階席を推したいところです。椅子もこちらの方がどっしりとしていて座り心地が良いですし。


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 1階席にも前面展望を放映する液晶テレビが設置されています。松阪を通過したところで、伊勢市を11分前に出た<みえ18号>に追いつきました。


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 というかこのテレビ、てっきり前面展望の放映専用かと思っていたのですが、私の席の前にあった怪しげなフタを開けてみるとこのようなタッチパネル式の操作パネルが出現。UIがどう見ても乗務員用ではなく乗客向けの作りになっていたので、我々が好き勝手にいじくってもいいみたいですね。内容についてはしまかぜチャンネルに準拠しており、伊勢志摩の観光案内や列車の現在位置を大画面に映してグループで閲覧することも出来ます。


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 オーダーしたスイーツセットのご到着。ドリンク・ケーキ・焼き菓子のセットとなっており、京都発着のしまかぜでは京都の有名洋菓子店・『京都北山マールブランシュ』のケーキが提供されています。お値段は1000円(税込)とこんな機会でなければおいそれと手が出ないのですが、ケーキのお味の方は文句なしにハイレベルですし、列車内の供食サービスと考えたならば良心的な値段ではないでしょうか。


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 ところでカフェとは関係のない話題なのですが、伊勢市の発車時点でしまかぜの4分前を先行している大阪上本町行きの特急の存在が気に掛かっておりまして。しまかぜは伊勢市を出ると大和八木までノンストップなのですが、件の列車は乙特急ということで松阪・伊勢中川・榊原温泉口・名張にも停車。おそらく阪急京都線の『京とれいん』のように、時々頭を押さえられながら延々後を付いていくのでは?と予想していたのですが…。その答えは予想を大きく覆すもの。何と伊勢中川の待避線を使ってあっさりと追い抜いて行ってしまったのでした。新幹線の追い抜きとか、寝台特急が足の早い昼行特急に追い越されるというパターンならば思い浮かぶのですが、甲乙の違いはあれども同格の特急同士が追い越しを行うというのは在来線では非常に稀なケースとなっています。

 前も空いたのでここからは一気に加速して一目散に奈良盆地を目指す―― のかと思いきや、話はここで終わりませんでした。今度は近鉄名古屋15時00分発の大阪難波行きアーバンライナーが短絡線を通って進路へ割り込んでくることに(下の写真)。こちらは津を出ると鶴橋までノンストップ(=大和八木は通過)という、当方よりも更に“上位”の列車となります。合流地点の手前まで最徐行でソロソロ近付いている間に奴さんは転線を終え、速度を上げるや否やあっという間に視界から消え去ってしまいました。尤もこちらは急ぐ旅ではない、なんならば特急でなくてもいい位なので、スピードが身上の都市間特急に道を譲るのは吝かではないわけですが。こうして伊勢中川の手前では昇順に並んでいた3本の特急が駅構内の配線を活用して降順にソートされるという、特急街道ならではの珍しい光景を目撃することになったのでした。


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 指定席としての個室は取れなかったものの、カフェ車両の1階席はひょっとしてそれ以上ではないかと感じるほどに居心地が良く、列車が山間部へ入ってからもしばらく居座ることになったのでした。


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 しまかぜの話題をもうちょっとだけ引っ張りつつ、最終回へ続きます。

(2017.01.24)


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