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2017.06.05

17/05/22 (4)京都丹後鉄道・観光列車「丹後あおまつ」 その2【行程編】

京都丹後鉄道宮福線 快速丹後あおまつ1号 福知山(10:08) → 宮津(10:50)


 10時08分、「あおまつ」号は定刻通りに福知山駅を後にしました。種別は快速なので、宮津まで途中12駅あるうちの5駅にのみ停車します。先述のように日によっては1人乗務となるので車内放送は基本的に自動放送、アテンダント乗務時には適宜肉声による観光案内や乗り換え案内が加えられるという形式となります。



 出発するとしばらく山陰本線の線路と並走。この間JR側に駅はありませんが、丹鉄側には三セクらしく福知山市民病院口(元・厚中問屋駅)・荒河かしの木台の2駅が設けられています。最初の停車駅である荒河かしの木台を出ると山陰本線とは離れ、大江付近まで由良川の左岸を進んでいきます。宮福線(宮福鉄道宮福線→北近畿タンゴ鉄道宮福線→京都丹後鉄道宮福線)は鉄建公団建設線ということで、踏切はほとんどなく線形も良好。1996年には山陰本線園部~綾部間とともに悲願の電化開業を果たし、京都・大阪から電車特急が乗り入れるようになりました(2017年現在、大阪方面からの定期乗り入れは休止中)。

 その高規格線路を前面から。世が世ならば制御式振り子を装備した電車特急が最高130km/hで疾駆していたのかもしれませんが、多大なイニシャル/ランニングコストを費やしてまで5分10分を争うような時代はとうに終焉を迎えてしまいました(“廉価版”のエアサス伸縮式については依然として導入が続いていますが、やはり乗り心地については芳しい評価が得られていないようで)。私も前回天橋立を訪れた時には、不俱戴天の敵である綾部宮津道路経由で来てしまいましたし。


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 高規格線路ということは、いきおい大小のトンネルも増えることに。車内の照明は電球色のダウンライトとなっているので、トンネルの中ではこのような感じでなかなかいいムードに。ボックス席部分にはテーブルランプも備えられています。ムードがいいだけに、背中のゴリゴリとした感触がちょいと味噌をつけるところ。ま、雰囲気番長ですので……。


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 福知山から15分で大江着。旧・大江町の中心駅で、有名な酒呑童子をはじめとした鬼退治伝説で知られる大江山が近くにあります。宮福線の途中駅では唯一の特急停車駅でもありますが、ホームに関しては結構手狭な印象でした。ここでは交換のために3分停車するので、いったん車外へ出てみることに。


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 交換列車の京都行き特急<はしだて2号>が入線してきました。使用車両は観光列車四兄弟の末っ子である「丹後の海」。特急型気動車のKTR8000形「タンゴディスカバリー」を改造して2015年に運行を開始しました。上下分離後の登場なので、レタリングについてはKYOTO TANGO RAILWAYと新社名のものが。おそらく意図したものだとはいえ、英語表記の略称についてはKTRで変わっていないんですね。ちなみに、水戸岡デザインの車両としてはこの列車が唯一京阪神地区でみられるものとなっています。


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 大江を出ると由良川の河畔からは外れ、ちょっとした山岳区間へと入っていきます。大江高校前・二俣の2駅を飛ばし、次の停車駅は大江山口内宮。……ん、内宮?


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 駅名の由来は元伊勢内宮と呼ばれている『皇大神社』が駅近くにあることから。現在、天照大御神は伊勢神宮の内宮に祀られているのはご存知の通りですが、西暦で言えば紀元前後に鎮座地が全国各地を転々とした時期があったらしく、それら仮初めの鎮座地を総称する「元伊勢」のうちの一つがこのエリアに存在しているとのことです。皇大神社の所在地は福知山市大江町内宮とそのまんまですし、傍には天岩戸神社のほか五十鈴川まであるようで。宮福線の車窓からも皇大神社の入り口が見えるため(下の写真右端近くの鳥居)、観光列車の「あおまつ」号はここで徐行を実施してくれます。なお、外宮に対応する『豊受大神社』も、大江高校前-二俣間ですぐ横を通過します。


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 大江山口内宮駅の駅名標。地色は白と黒がありますが、こちらの白だとWILLERのイメージカラーそのものという配色です。内宮の読みが「ないくう」ではなく「ないく」なのは、“本物”と同じ読みでは畏れ多いという理由からでしょうか。この業界も色々と面倒臭いルールが多い…。


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 大江山口内宮を過ぎるとトンネルの連続を経て、宮津市街地へ。とりあえずカフェカウンターにも立ち寄ってみたのですが、商品のラインナップにあまりピンと来るものがなかったので、次の「あかまつ」号に持ち越しとしました。宮津の手前で乗客の人数を数えてみると、私を含めて29名に。閑散期の平日でこれなのですから、土日祝日や学休期にはたぶん立ち客も出るのでは。カウンター席やボックス席で優雅にお茶を楽しめるのも日によりけり……といったところでしょう。

 10時50分、宮津に到着しました。特急ならば福知山~宮津間を途中大江のみ停車で30分弱で駆け抜けてしまうのですが、こちらは42分と大江山口内宮手前での徐行の件もあって特急と各駅停車の中間程度のスピード。ま、お急ぎでしたら後続の特急<はしだて1号>(福知山10:49⇒宮津11:15)でどうぞ、ということで。


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 私はここで「あおまつ」号とはお別れですが、列車はスイッチバックを行って一つ先の天橋立まで運転。停車時間は9分とエンド交換作業を加味したところでかなり長めなのですが、種明かしをするとホーム向かい側に同時到着した西舞鶴発天橋立行きの「あかまつ」号を先に出すためなのでした。宮津-天橋立間が単線一閉塞なので、「あかまつ」が天橋立に到着するまで後続の「あおまつ」は出発できないのでしょう。

 というわけで「あかまつ」が2分停車している間、宮津駅の4本の発着線をすべて列車が埋めるという光景が。しかも4両とも塗色が異なるというオマケ付きです。蛇足ながら宮福線は電化路線にも拘わらず、ここまで来る間にすれ違った列車は一本残らずディーゼルカーでありました(KTRが自社で保有する電車は存在しないため)。


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 宮津駅での待ち合わせ時間は48分。ほんの短い時間ですが、福知山に引き続いてちょっとだけ駅の周辺を歩いてみることにします。

(2017.05.22)


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