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2017.06.10

17/05/22 (7)京都丹後鉄道・観光列車「丹後あかまつ」 その2【行程編】

京都丹後鉄道宮舞線 普通丹後あかまつ2号 宮津(11:38) → 西舞鶴(12:19)


 11時38分、宮津を出発。「あおまつ」とは違って常時アテンダントが乗務しているので、車内放送はすべて肉声で行われます。列車はすぐに宮津湾沿いへ出て、車窓からは湾越しに天橋立の砂嘴が横たわる姿が。この砂嘴に繁る松が「あおまつ」「あかまつ」、及び今回は取り上げなかったレストラン列車の「くろまつ」の名称の由来となっています。


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 「あかまつ」は2013年、「あおまつ」と同時に運行を開始しましたが、デビューから3年半が経過した昨年秋にプチ・リニューアルが実施されたとのこと。変更内容を列挙してみると、
(1)運転区間を豊岡~西舞鶴から天橋立~西舞鶴に短縮した代わりに、一日1往復から2往復に増便
(2)アテンダントを1人から2人に増員
(3)乗車整理券の価格が310円から540円に
(4)自由席車両との併結による2両運転から「あかまつ」車両のみの単行運転に
といったところ。観光案内と車内販売を分担してアテンダントによる接客がより細やかに対応できるようになったほか、無料のワンドリンクサービスも受けられるようになりました。コーヒー・紅茶(ホットまたはアイス)とオレンジジュース・アップルジュースから選ぶことができ、私はアップルジュースをチョイス。車販担当のアテンダントさんがカフェカウンターで拵えて、おしぼりと一緒に自席まで持ってきてくれます。


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 お約束の記念乗車証の配布も。裏面にセルフサービスで捺す記念スタンプは2種類が用意されていました。


Akamatsu_certificate


 「あおまつ」で通った宮福線についてはトンネルの多さもあって車窓の見どころはほぼ皆無といって差し支えなかったのですが、こちらは百年の星霜を経つつある路線ということもありトンネルの数は最小限。全区間に渡って長閑な里の風景を楽しむことが出来ます。

 小さな半島の基部を横断して栗田湾側に出ると、まずは一つ目のハイライト区間へ。断崖絶壁に押されて線路とそれに並行する国道が海べりまで接近する「奈具海岸」です。そのうち最もパノラマが開けるポイントでは「あかまつ」は数分間一時停止を行うというサービスがあり、こうしてカウンター席に腰掛けているとまるで海辺のカフェで寛いでいるかのようです(当記事上から2枚目の写真がその場面)。

 その奈具海岸の風景。今日は天気が素晴らしいということもありますが、少なくとも遠目に眺める限りでは沖縄に勝るとも劣らないのでは、と感じるほどの海の美しさに目を見張ります。日本海ってこんなに綺麗でしたっけ? いやァ、お見逸れ致しました……。


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 再出発した列車は、トンネルを抜けつつ丹後由良へ。「あかまつ」の方でもトンネル内はいいムードになります。


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 丹後由良海水浴場を眺めながら由良の町へと入っていきます。ここに限らず、丹後地方の海水浴場はいずれも水質が優れていることで知られています。


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 11時54分、丹後由良着。ここですれ違った豊岡行き普通列車は、北近畿タンゴ鉄道発足当初からお馴染みであるKTR700/800形の標準塗色でした。近年は水戸岡デザインへのリニューアルが進捗し、この色の車両もすっかり少数派に。


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 丹後由良を出発すると、二つ目のハイライト区間へ。河口すぐそばで川幅いっぱいに水を湛えた由良川を、京都府最長の鉄道橋である長さ551メートルの「由良川橋梁」で渡っていきます。水面からの高さが僅か6メートルと低いことが特徴で、トラスで視界を邪魔されることがないのも相まって渡河中の車窓からは他の鉄道路線では味わえないような景観を見ることができます。我が「あかまつ」ではここでも徐行のサービスを。私は以前、北近畿タンゴ鉄道時代の宮津線を完乗した折にここを通過しているのですが、当時は“普通の”普通列車でスーッと渡ってしまっただけだったので、今回の徐行サービスでじっくりと楽しむことができて有難かったです。


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 由良川橋梁を渡った先からは、しばらくの間この由良川の右岸を進んでいきます。種別は各駅停車なのでこの区間にある小駅にも律儀に停車していきますが、予想どおり天橋立と宮津、そして終着の西舞鶴以外での乗降はありませんでした。


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 宮舞線の前面展望。高規格の宮福線とは対照的に、木枕木の非電化線路が延々と続いています。京都丹後鉄道スタート時に国鉄時代からの由緒ある線名である宮津線が消滅し、宮津を境に宮豊線と宮舞線に分割されましたが、全区間を通して特急列車(末端区間では快速に種別変更)が運行されている宮豊線に対し、こちらには優等列車は一本もなし。尤も、園部~福知山~天橋立が電化されて電車特急ネットワークが構築されるまでは舞鶴線経由で京都方面から乗り入れてくる特急・急行列車が多数往来しており、その中には綾部・西舞鶴・豊岡と三度もスイッチバックを繰り返して鳥取方面へ向かう列車まで存在しました。


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 ハイライト区間も過ぎたので、先述のカフェカウンターへ立ち寄ってみることに。数ある商品のうちでもこちらの『ぎんつば(6個入りで税込860円)』を推している様子だったので、旅の思い出にと一箱お買い上げです。アテンダントさん曰く「あんこ好きにはたまらない逸品」との触れ込みでしたが、自他共に認めるスイーツ男子の口には…… うーん、及第点レベル? 一個ずつのバラ売り(税込150円、二杯目以降の有料ドリンクとセットだと100円)も行っていたので試食してから買えばよかったのですが、何せ乗車時間が短いのでカフェに寄った頃には西舞鶴への到着も間近という時間だったのでした。


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 12時19分、西舞鶴着。宮津からはたったの41分で到着してしまいました。ちなみに先行する普通列車だと、同じ各駅停車でありながら7分短い34分。観光客には嬉しい一時停止・徐行サービスも地元客にとってはまどろっこしいだけでしょうから、コスト削減には逆行するとはいえ2両併結から各々の単行運転への変更は、お互いにとって幸せな「円満離婚」なのかもしれません。宮福線・(現)宮舞線ともにWILLER TRAINSへ運行部門が移管されてからは初めての乗車でしたが、北近畿タンゴ鉄道時代と比べると若い職員が目立ち、あらゆるシーンで最前線に立って業務にあたっていたのが印象的でした。

 終着駅では前後2ヶ所のドアが開くため、アテンダントさんがそれぞれのドアに1人ずつ立って乗客を見送ってくれました。これにて丹鉄編は終了。「あおまつ」と「あかまつ」、乗車時間の短さとシートの座り心地を除けば概ね満足できる乗車体験でした。次回からは舞鶴散策編です。

(2017.05.22)


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