« 『Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)』に行ってきました | トップページ | 快速特急「洛楽」~観光列車『ひえい』乗り継ぎ(後編) »

2018.08.22

快速特急「洛楽」~観光列車『ひえい』乗り継ぎ(前編)

 とある一日のお話。夕方、中之島のリーガロイヤルホテルで待ち合わせる予定ができ、どうせ外出するのならば朝早くから出てみようということで、中之島と京阪電車~叡山電車でつながっている鞍馬を30年ぶりくらいに訪れてみることに。せっかくの機会なので、私の心のウィッシュリストに保存していた列車2種の初乗りを同時に実施することにしました。……むしろこちらが本題???



 まずは一本目。東西線直通の快速電車を京橋まで乗らずに敢えて北新地で乗り捨て、歩いて京阪淀屋橋駅にやって来ました。大阪市交通局がOsaka Metroと大阪シティバスに変わって5か月弱。東京メトロもそうなのですが、これを民鉄と並べて「民営化」とザックリ呼んでしまうのはいかがなものかと。大阪府・市の行政の二枚舌ぶりは市民の民度の映し鏡に過ぎないとはいえ今に始まったことではないですが、マスメディアの連中でさえまともな知見を持っている人間はごく少数と考えられます。まぁ、世の99.9%の“善良な”人にとっては公営か民営かなんてどうでもいいことですので…。


Kurama_01_01


 淀屋橋10時30分発の出町柳行き快速特急、「洛楽(らくらく)」です。昨年新3000系電車の貫通扉に新設された液晶ディスプレイには、鳩マークではなく洛楽専用デザインのヘッドマークを表示。さらに、前面窓の下部へ同時に新設された日本画の雲を模した装飾灯が洛楽運用限定で点灯されます。車両面でのフラッグシップこそダブルデッカー車やプレミアムカーを連結した8000系電車に譲るものの、こちらも京阪線最上位種別たる特別な列車であることを存分に誇示しています。ちなみに、京橋―七条間ノンストップの列車がいったん消滅したのが2000年のダイヤ改正。これが当たり前だった時代を知っているかどうかがある意味若者か否かの分岐点ともいえるでしょう(私は紛れもないオッサン)。


Kurama_01_02


 この日は土日祝日ダイヤ。9時00分から11時00分まで30分間隔で5本運行されている同列車のうち、無理のない時間に自宅を出られて且つ後述する『ひえい』への接続が良好な4本目の列車を選択しました。なお、下りの洛楽は夕方の運行。大阪方面から京都への日帰り行楽需要を担う列車という位置づけで、京阪ユーザーでも京都住まいの人にとっては基本的に縁のない列車ということになります。来月15日のダイヤ改正で土日祝日の洛楽(行楽ダイヤではない定期便)についてはプレミアムカーを連結した8000系に置き換わりますが、現時点では全車自由席の新3000系で運転。京橋で座席が確保できなければ京橋―七条間35分の立ち席が決まってしまうので、“安全策”として始発駅にやって来たというわけです。新3000系へのプレミアムカー連結が実施されたのちに再び運用の変更が生じる可能性はあるものの、ひとまず土日祝日に関してはあと1カ月弱で洛楽のヘッドマークと装飾灯は見納めとなります。


 この淀屋橋駅、データイムだと10分ヘッドで出町柳行きの特急と準急が交互に発着するだけのシンプルなダイヤですが、洛楽が運行される時間帯については下の写真のようにイレギュラーな種別・行先が登場。趣味の観点では見ていて楽しいものの、一般の利用客にとっては複雑で分かりづらいですよね。テツの私でさえ、光善寺や中書島へはどの列車に乗車するのが最適解なのかサッパリですもの。解答を記しておくと、光善寺へは先発の区間急行を見送って次々発の急行に乗車し、香里園で普通に乗り換え。中書島へはこれまた急行を見送って、まだ発車標に表示されていない10時40分発の特急まで待つことになります。分かるかよぉっっ!!(卓袱台をひっくり返しながら)


Kurama_01_03


 私がホームに降りた時点では10分前を先行する特急がまだ停まっていたため、先頭車一番前の乗車位置に並んで入線を待つことに。先客の一人はいいとして変なBBAが三人目の分際で割り込んできたためにチャージで弾き飛ばす(←肉体派)という余計な作業が入ったものの、無事に運転席直後のかぶりつき席を確保。地下区間では遮光幕で目隠しされてしまいますが、こちら側では速度計やスタフがチェックできるというメリットも一応あります。


Kurama_01_04
▲天満橋を出発して地上へ出ると、運転席の操作で電動の遮光幕が上がります


 ひとまず京橋を出るまではいつ隣に人が座ってもいいようにカバンを膝の上に置いておきましたが、北浜・天満橋はともかくとして普段ならばドッと乗ってくるはずの京橋でも隣席は埋まらず。異変を察知して振り向いて(※下の写真)みると―― なんということでしょう、少なくとも先頭車に関しては立ち客皆無どころか空席だらけという状況です。あくまでこの日のこの時間の便については、という話ではあるものの、昨年執筆した記事にて洛楽運用は座席数の多い8000系の方が適任なのでは?と述べたのはどうも的外れな意見だったようですね。後続の淀行き急行の高乗車率は推して知るべしといったところですが、この洛楽、所要時間の点では特急と5分しか違わないと正直高を括っていたものの、京橋/七条を出てしまえば30分以上も縄張りもといパーソナルスペースを掻き乱される心配がないという「ゆとり」こそがノンストップ列車の神髄なのだと、今回の実乗でもって認識し直したのでした。プレミアムカーとは異なるベクトルでの価値は間違いなくありますので、お出掛けの際には時間を合わせてでも是非指名買いして頂きたいところです。


Kurama_01_05


 というわけで2席分の占有が確定し、洛中への優雅な旅を楽しむことに。複々線区間の疾走ぶりは見慣れたものですが、5往復(平日は2往復)の洛楽以外では平日ダイヤで樟葉始発のライナー1本のみが通過する枚方市(*注)、そして特急以下の全営業列車が停車する樟葉・中書島・丹波橋の4駅を通過するのはこの列車だけの特権で痛快です。実際には枚方市の構内大阪方には60km/h制限があり、中書島・丹波橋も急カーブに挟まれているために、それなりのスピードで通過するのは樟葉に限られるのですが(とはいえこちらも85km/h制限あり)。それでも定期化されただけあって目立った減速があったのは深草の手前で先行の普通に追いついてしまった場面くらいで、通過した分しっかり時間を稼いでいるのは流石。もちろん通過駅へのしわ寄せは最小限に抑えなければならないわけで、これらを両立するスジ屋さんの苦労が偲ばれます。この時間帯、枚方市や樟葉から京都方面へ向かう利用者は多いため、樟葉駅ホームで急行を待つ人々の列をガラ空きの車内から眺めていると、私が謝ることではないとはいえ何だか申し訳ないような気持ちに。
*注:来月のダイヤ改正でライナーの停車駅が特急のものと同一に改められるため、枚方市通過の列車は洛楽のみとなります。

 もともと少なかった乗客は祇園四条あたりでごっそり降りていき、最終区間は回送列車のような趣。それでも出町柳に到着してみれば、8両分の乗客でコンパクトなホームは一瞬賑わいを見せます。島式ホームの向かい側では、5分差にまで詰めた先行の特急が入れ替わりに折り返していくところ。図らずも昨年のプレミアムカー試乗で出町柳へ到着した時とは逆の立場で、この一連のシーンを眺めることになったのでした。

 上述したように土日祝日の定期洛楽は来月のダイヤ改正で8000系に置き換えられますが、座席数がまとまった数で増えるために京橋や祇園四条からの乗車でも着席だけならば一般車両でも恐らく大丈夫、石橋を叩いて渡る派の方やどうしてもグループで席を確保したい時にはプレミアムカーを利用、という感じの使い分けがいいかもしれません。プレミアムカーの導入&増備(増備に関しては公式発表はまだありませんが)といいノンストップ特急の本格復活といい、2010年代の京阪電車も相変わらずごっつい攻めてます。イイネ!!
(後編へ続く)


« 『Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)』に行ってきました | トップページ | 快速特急「洛楽」~観光列車『ひえい』乗り継ぎ(後編) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224041/67080191

この記事へのトラックバック一覧です: 快速特急「洛楽」~観光列車『ひえい』乗り継ぎ(前編):

« 『Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)』に行ってきました | トップページ | 快速特急「洛楽」~観光列車『ひえい』乗り継ぎ(後編) »

スポンサーリンク

Blog内検索

Amazonでお買い物しませんか?

無料ブログはココログ