ポルトガルの旅1日目 (1)ベレン地区へ
7時を少々過ぎた頃に起床。今日の予定は、まず世界遺産に指定されているジェロニモス修道院とベレンの塔がある、リスボン西部のベレン地区を訪れたのち、中心部に戻りトラムと路面ケーブルカーに乗りに行く。
ホテルのバイキングで朝食を済ませ、腰に万歩計を装着していざ出発。・・・と真っ直ぐベレン地区へ向かう前に、市内交通のチケット、明日エヴォラへ向かう列車のチケット、それと6日後のポルト行きの列車のチケットを手に入れる。残念ながら天気は曇りで今にも雨が降り出しそう。
まずは市内交通のチケット。ホテルから徒歩5分程の場所にある地下鉄カンポペケーノ駅そばの、黄色い屋根のCarrisのキオスクで入手。Carrisというのは、リスボン市内のバス・路面電車・ケーブルカー・サンタジェスタのエレベーターを運営している会社。ただし地下鉄はまた別の組織らしいが、今日は地下鉄込みで一日乗り放題になるチケットを使う。「7 Colinas(セッテ・コリナーシュ)」というカードで、SuicaやICOCAのようなICカードなのだが、これがなんと紙製。チャージすれば何度も使えるのは日本のものと同じだが、デポジットはなく50セントでカードを買い取る形になる。チケット本体の価格は3.35ユーロで、併せて3.85ユーロを支払う。ちなみに7 colinasとはポルトガル語で7つの丘の意。
続いてエヴォラ、ポルト行きのチケットを買いに国鉄のエントレカンポス(Entrecampos)駅へ。ホテルから見てカンポペケーノ駅とは逆方向だが、こちらは徒歩2分と極めて近い。日本の都市部なら何処にでもありそうな高架駅だが、フェンスのデザインが凝っている。
無事に希望通りの列車の予約を取ることができたので、ベレン地区へ向かう。地下鉄黄線(Linha Amarela)のエントレカンポス駅は、国鉄の同名の駅とは少々離れており、地下で動く歩道のついた連絡通路を介してつながっている。
自動改札に7 Colinasをタッチして入場・・・するのはいいがこの改札機、入り口のガラスの扉が常に閉じた状態で、入場時にだけ開く仕組み。加えて扉の開閉速度が極めてゆっくりで、冗談ではなく一人を通すのに5秒ほどかかる。そのためラッシュアワーには改札待ちの行列ができるのである。もちろんラッシュといえども日本の大都市とは比べ物にならないが、なんとも悠長なものだ。
ホームに降りるとすぐに電車がやってきた。6両編成で、クロスシートのせいか乗りきれずに積み残して発車していったが、次から次へと電車は来るので大丈夫。途中青線(Linha Azul)→緑線(Linha Verde)と二度乗り換え、市電15番との接続駅であるカイス・ド・ソドレ(Cais do sodre)に到着。
地下鉄に乗る前は何とかもっていた空模様だったが、地上に出るとポツポツときていた。停留所で市電を待つが、なかなかやって来ない。停留所に人が溢れかえりそうになった頃、ようやく入線。近年日本でも認知度が上がり始めた、3両連接の超低床車両だ。ちなみに路面電車は、現地の言葉ではエレクトリコ(Electrico)と呼ばれている。
ICカードを車内の読み取り機にタッチ。これをしておかないと、時たまある検札の際に罰金を取られてしまう。電車はテージョ川沿いの道の中央を、かなりのスピードで走る。左側には国鉄カスカイス線の線路が並行している。途中、かなり狭い路地を縫うような場所もあり、久々の異国の路面電車をたのしみながら、ベレン地区に到着した。
(2007.02.13)
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