ドリーム号に乗ってみました
少し前の話ですが、東京へ所用で出かけた際、初めてドリーム号(ドリーム大阪)を利用してみました。閑散期の月~木曜日限定ですが、21日前までにチケットを購入すると正規運賃の35%引き、インターネットで予約するとさらに2%引きで5490円。今はツアーバスなんてものがあって、同じ3列シートでももっと安価に利用できたりしますが、運転手の労働条件の問題などリスクを考えると、決して大きな差額ではないと考えました。ちょうどNHKのドキュメンタリーでツアーバスの下請け会社を取材した番組を見たばかりだったのでなおさらこの思いは強くなりました。
さて乗車当日。客層はというと、7割くらいが若い女性。あとはスーツ姿のビジネスマンが数人と中年女性(登山にでも行きそうな大きな荷物を持ってました)が3人。つまり殆どが女性です。東京~大阪間には女性専用の「レディースドリーム号」というバスも運行されているので、そちらが埋まったために流れてきたのか、それとも?
私の席は1階の2列並んだうちの窓側でした。インターネットで購入すると1階と2階の選択はできず、窓側か通路側かしか選べません。私の隣には20~30代の小柄な女性。大阪駅を出発すると、新御堂筋から中央環状線を経て、吹田ICから名神高速に入ります。1階席なので2階より揺れが少ないかわりに走行音がうるさいのでは?と心配していましたが、余程神経質でもなければ気にならないレベルに思えました。
シートの座り心地ですが、ふかふかと包み込まれるような感触で上々。なんでもつい最近新設計のシートに交換されたばかりだそうで。JRバスのウェブサイトの説明では「ゆりかごのような・・・」と形容されていますが、実のところ私には不満。なぜかというとこの座席、リクライニングさせると座面が後ろに傾くのですが、そうなると背もたれとの角度が相対的に少なくなってしまうのです。結果、就寝体勢にしては前につんのめるような感じに。隣の女性は体を下にずらし、レッグレストを活用してほぼ水平に近い体勢で寝ていますが、私は流石に男なので無理。昔九州に行ったときに乗った夜行バスの座席の方が、寝るぶんには快適でした。

《名神多賀サービスエリアで休憩中のドリーム号(左端)。右端の車は10分先行するプレミアムドリーム号》
途中滋賀県の多賀SAで15分ほど休憩したのみで、乗務員の交代を除けば夜通し走り続けます。結局静岡県までまどろむ程度しかできず。朝目が覚めると、首都高渋谷線の三軒茶屋付近で渋滞にはまっていましたが、それでも東京駅着は定刻の5分遅れで済みました。
今まで東京へのアクセス手段は新幹線か飛行機しか利用したことがありませんでしたが、今回夜行バスを使ってみて、十分にコストパフォーマンスは優れていると感じました。東京~大阪線は車両のバリエーションが非常に多く、座席の快適性を高めたデラックスバスから、4列シートの廉価バージョンまで、選択肢は多岐にわたります。次はプレミアムドリーム号を試してみようかな?なんて考えながら、東京駅日本橋口を後にしました。
<おまけ>
こちらは青春メガドリーム号。4列シートだが最も安い運賃で東京~大阪間3,500円と格安。もともと東京~つくば間の高速バスで運用されていた車両だが、つくばエクスプレス開業により余剰となりこちらに転用された。車体が巨大すぎてあらかじめ決められた道路しか走れないために、迂回運転が出来ないというリスクも。

(2007.05.17~18)
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