いちご電車に乗ってみました
2007年9月17日、朝早くの紀州路快速でJR和歌山駅に降り立つ。今日は和歌山電鉄の「いちご電車」と「おもちゃ電車」に試乗しに来た。実は昨年の8月、「いちご電車」のデビュー直後にも和歌山電鉄を訪れているが、この時は下調べもせず適当に来てしまったために、たまたま運休の日に当たってしまった。今回はそのリベンジというわけだ。
*本来は和歌山電鉄の「鉄」の字は「鐵」と表記しますが、ここでは一般的な「鉄」の文字を採用します。
和歌山電鉄貴志川線は、JR和歌山駅の9番線ホームから発車する。中間改札はなく、JRの駅を間借りしている格好だ。ただし、JRへの乗り換え客のために、ICOCA専用の改札機が設置されている。前回訪れたときは、ホームの屋根から風鈴がぶらさがっていて、ちりんちりんと涼しげな音色を響かせていたが、今は9月。しかし今年は記録的な猛暑で、この日もまだ風鈴があってもいいんじゃないか、というほどに気温が上昇した。
窓口で650円の1日乗車券を買い求める。和歌山~貴志間の片道運賃が360円なので、往復するだけでも元が取れる。
程なくして「いちご電車」が入ってきた。1年越しのご対面である。
発車まで少し時間があるので、何枚か外観を撮影。
車内に入ると、まずはフローリングの床とイチゴ柄の座席モケットが目を引く。中吊り広告の代わりに、いちご電車のフォトギャラリーが。
貫通路の上と、上の戸棚には、いちご電車のサポーターの名前が入ったプレートが張られている。
その他、日除けがすだれになっていたり、吊り革の持ち手も木製になっていたりと、隅々まで手が入っている。
車内を観察しているうち、9時31分の発車時刻を迎える。田中口、日前宮と和歌山市の市街地の駅に停車。日前宮では後ほど乗車する「おもちゃ電車」と行き違う。
日前宮を出ると、車窓は田園の合間に民家がポツポツと建つ風景になる。和歌山駅を出て17分で、車庫のある伊太祈曽(いだきそ)駅に到着。貴志川線の運行の拠点となっており、一部の電車がこの駅で折り返す。
大池遊園駅付近ではちょっとした山岳路線の雰囲気も味わえるが、基本的には終始田んぼと家ばかりの単調な風景。途中駅での乗車も祝日なので親子連れを中心に結構あり、子供の声も賑やかに和歌山から32分、終点の貴志駅に到着した。
(2007.09.17)
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