京都の紅葉'07 (2)鷹ヶ峰・光悦寺
光悦寺は源光庵から歩いてすぐ。こちらは源光庵のように奇をてらったような名物はないものの、見所は多い。
まず最初に参拝者を迎えてくれるのが、石畳の細い参道を覆う、真っ赤に色付いたカエデのトンネル。入り口にはこの美しい光景をカメラに収めようと人垣が出来ているが、お互いに邪魔しないよう気遣いあい、殺伐とした雰囲気など全くないのが嬉しい。
このお寺で最も有名なのが、光悦垣という竹で出来た垣根。緩やかに高さが変化しており、牛が寝そべっているように見えることから、臥牛垣の別名が付いている。
背後には鷹峰三山のひとつ、鷲ヶ峰の稜線が、垣根のようになだらかなカーブを描いている。
ここ鷹ヶ峰の地には、江戸時代初期に本阿弥光悦によって光悦村という芸術村が築かれた。光悦は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した、書道を始めとして様々なジャンルにその才能を発揮したマルチアーティストである。
この寺は光悦の屋敷だった跡地に建立されたもので、彼の携わった作品を展示する収蔵庫が併設されている(庭園の入園者は無料で入館可能)。あらゆる芸術に精通していた彼らしく、境内には7つの茶室が散在している。
境内の隅に鷹峯三山を見渡せるポイントがあり、ここからは町外れとはいえ、とても京都の市街地とは思えない風景が広がる。
最後にまとめて、境内で撮影したモミジをご覧下さい。
光悦寺の拝観後は再び鷹峯交差点の方向へ戻り、最後の常照寺へ。
(2007.11.26)
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