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2007.12.27

台湾一周の旅1日目 (4)淡水へ

再び民権西路駅へ、ここからMRTで淡水に向かう。淡水は台北都心から北北西へ約15km、淡水河の河口付近に位置する。夕陽の美しい町として有名であるが、17世紀のスペインとオランダによる植民地時代、その後清国時代の貿易港としての史跡が多く残る歴史の街でもある。

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《MRT民権西路駅》


【動画】民権西路駅に入線するMRT車両
[320×240, 30fps, WMV, 798KB, 17秒]


電車は相変わらず混雑している。民権西路駅を出発するとすぐに地上へ。ここから終点淡水まではずっと地上区間である。次の圓山駅を過ぎて中山公路をくぐると、右手には都心から僅かの距離にもかかわらず早くも山が迫る。台北が狭い盆地の中にあることを実感。電車は高架上を遅くもなく速くもなくといったスピードで、ごちゃごちゃとした街並みを見下ろしながら進む。

かつて淡水へは、台鉄淡水線という非電化単線の路線が通じていたが、近代化を図るために1988年に路線廃止。約10年後の1997年に捷運淡水線として生まれ変わった。民権西路から北の地上区間は、台鉄淡水線の軌道敷を再利用したものである。

非電化単線が近代的な都市鉄道として脱皮した例は、福岡の旧筑肥線・博多~姪浜間があるが、こちらが完全にルートを変更したのに対し、淡水線は元のルートを忠実に辿っている。

途中乗降共に入れ替わりはあるものの少しずつ乗客は減り、北投に到着。台湾最大の温泉郷、北投温泉へのアクセスラインである新北投支線(元・台鉄新北投線)の分岐駅で、都心方面からの折り返し列車も設定されている。そろそろ空席が目立つようになってきた。

北投を出てしばらく走ると、左手に淡水河が近づいてくる。私もようやくありついた席を立ち、左のドア横に立って車窓を眺めた。



【動画】淡水河に沿って走る。關渡~竹圍間にて
[320×240, 30fps, WMV, 2.78MB, 1分06秒]


線路沿いに行楽客の姿が目立つようになり、民権西路から30分、淡水駅に到着した。ホームから見下ろす駅前広場は大賑わい。もう少し落ち着いた町並みを想像していたが、まるで台北の繁華街の延長線上といった趣で、想像とはだいぶ違うようだ。


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《MRT淡水駅》

(2007.10.13)


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