台湾一周の旅1日目 (6)淡水の夜市
秋の日は釣瓶落とし。とっぷりと日は暮れ、夜道を来た方向に戻る。帰りは淡水河畔の道を通って淡水駅に帰ろう。
紅毛城入り口から少し東の小さな漁港から、川沿いの細いプロムナードが延びている。沿道の店舗のうち雑貨系の店は大方閉まっているが、飲食店はこれからが稼ぎ時とばかりに客を迎え入れていた。川の堤には主にカップルが等間隔で夜景を眺めながら腰掛けている・・・って、ここは京都の鴨川か?
更に進むと淡水河濱道路に入り、八里や漁人碼頭へ向かう渡し船が発着する船着き場がある。ここの横の食堂で、淡水名物の「阿給」を賞味。甘辛いソースの中に春雨入りの厚揚げが入っている。読み方は「アーゲイ」、日本語の「揚げ」が語源だそうだ。30元(約110円)。
周りを見ると、白いダンゴが入ったスープをほとんどの人が注文しているので、私も注文。「魚丸湯(ユィワンタン)」で、さっぱりとした塩味のスープの中に魚のすり身のだんごが入っている。こちらも30元(約110円)。
店を出ると、何やら人だかりが出来ている。視線の先を追ってみると、トルコアイスの実演販売をするおっさんが。どうやらこの界隈では有名らしく、確かにパフォーマンスは本物。ラジオの音楽に合わせて歌う真似をしたりと、ノリがいい。
実はこれから八里に渡って淡水の夜景を楽しもうかと考えていたのだが、渡し船の乗り場には長蛇の列。私もこれから士林夜市に寄って行きたいので、今回は諦めることにした。どのみち独り者には縁が無さそうな場所ではあるし・・・(苦笑)。
沿道には食べ物や輪投げ、射的など様々な屋台が並び、足の踏み場もないほどの混雑。私も屋台で「愛玉(アイユイ)」を買って、河畔のベンチで一息つく。台湾特産の植物をゼリー状に固め、シロップに浸して食べるデザート。太いストローで吸うのだが、ゼリー自体には味が付いていないので、シロップの吸い加減を調節しないと最後の方は味のない物体しか残らなくなることも。30元(約110円)・・・だったかな?。
人ごみをかき分け、淡水駅に戻ってきた。次の目的地は台北最大の夜市(ナイトマーケット)の士林夜市(スーリンイエスー)である。
(2007.10.13)
« 台湾一周の旅1日目 (5)夕暮れ前の淡水を散策 | トップページ | 台湾一周の旅1日目 (7)士林夜市 »
コメント