西日本乗り放題きっぷの旅2007 (2)島田駅で途中下車
乗り継ぎ列車の発車時刻まで少々余裕があるので、在来線口(北口)からラッチ外へ出てみる。典型的な地方都市の駅前の風景で、モップマシーン(?)が延々と「カチューシャ」のメロディを奏でている。特に用もないので、すぐさま踵を返した。
【動画】徳山駅在来線口の風景
[320×240, 15fps, WMV, 257KB, 13秒]
山陽本線普通 徳山(10:00)→島田(10:19)
10時ちょうど発の上り普通電車は2両編成。座席はリニューアルされているものの、旧態依然としたボックスシートだ。進行方向とは反対だが、窓側の空席を見つけたので腰掛ける。
走り出すと、当然ではあるが新幹線と比べるべくもない激しい振動が体に伝わる。最近では、阪神間で115系にお目にかかる機会はとんと無くなってしまったのだが、同じ在来線と言えども改良を重ねた最新型の車両とは、やはり乗り心地には歴然とした違いがあるものだ。
《古びた跨線橋が残る櫛ヶ浜駅(くしがはまえき)》
光駅を出発してしばらくすると川を渡り、その川は進路を変えて左手に寄り添うようになる。次の駅は島田(しまた)だが、その駅周辺の風景がなんとも素朴で良い雰囲気を醸し出している。そうスケジュールに余裕があるわけではないのだが、ついフラッと下車してしまった。
《島田駅上りホーム》
日本には二つの「島田」駅があり、こちらの読み方が「しまた」であるのに対し、静岡県にある東海道本線の島田駅は「しまだ」と読む。幹線上の小駅は、ローカル線のそれとはまた異なる趣がある。
山陽本線はその大幹線としての要請から極端に勾配を嫌い、線形を犠牲にしながらも僅かな平地を求めて、海岸線を忠実に辿るルートを採っているが、それでも往々にして内陸へと分け入っていく区間が存在する。ここ島田も、島田川の谷間の町である。
西へ向けて、島田川の土手沿いを歩いていく。別に目的地があるわけではないが、電車の車窓から眺めて、下車したい気持ちに駆られた場所がここいらだったので。
一帯は、住宅と田畑が混在した市街地になっている。交通量の多い県道が走っているが、川沿いは静かだ。黄色いガードレールが、はるばる山口県までやって来た事を実感させてくれる。
駅から20分程歩いた所で、元来た道を引き返した。
これ、絶対誰かが使うネタだと思っていましたが・・・
駅へ戻ってくる。列車の本数はそれほど多くはないが、それでも幹線らしく1時間に2本程度は確保されている。だからこそふらりと途中下車が出来るわけなのだが・・・
良い気分転換になったところで、再び山陽本線を東へ向かう。
(2007.01.01)
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