台湾一周の旅4日目 (13)縦貫線(台南~高雄)
17時47分発の自強号の指定席を確保する。夕方のラッシュ時間帯なので駅舎内は人で溢れ返っているが、とりわけ学生の姿が目立つ。セーラー服の女子高生がいれば、ジャージ姿の中学生もそこらじゅうで目にし、古色蒼然としたホームは国鉄時代にタイムスリップしたかのようだ。
待っている間に自強号1本と区間車2本が発着。定期券で自強号が利用出来るので、日本のJRでは特急に該当する自強号が学生を満載しているのだが、考え様によっては異様な光景である。
地下道を通って第二月台へ。人口75万人を抱える大都市の代表駅であるにも拘らずエレベーターやエスカレーターはなく、キャスターバッグを持ち上げての階段の上り下りを余儀なくされる。バリアフリーという概念の浸透は、まだまだこれからといった所か。
<3rd>自強1025 台南(17:47)→高雄(18:19)
3分遅れでプッシュプルタイプの自強号が入線してきた。台南~高雄間46.7kmをノンストップで走り抜け、所要時間は32分。古都と第二の都市圏の中心都市という関係は京都と大阪に近く、両都市間の距離もこれまた京都~大阪間(40km強)とほぼ同じである。
新快速・・・もとい自強号に乗り込み、指定された席に腰掛ける。程なく窓の外は暗闇となり、長かった今日一日の出来事を思い返していた。
高雄駅に到着。今夜の宿は駅裏口(北口)のすぐそばにある。地図は持って来なかったが、駅舎を出たところで難なく正面に建っているのを発見した。
《京城大飯店。京城ってソウルのこと?》
部屋に案内されて、その広さに驚愕する。大きなダブルベッドに広いバスルーム、立派なデスクまで備えられており、明日の朝早くに発ってしまうのが勿体無い。昨夜の豚箱(笑)とは雲泥の差である。
くつろぎたいのはやまやまだが、折角高雄を訪れたのだから、土地の空気にも触れておかねば。準備を整え、7時過ぎに部屋を出た。
(2007.10.16)
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