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2008.02.01

台湾一周の旅4日目 (9)台南その2(赤カン楼にて)

赤崁楼(ツーカンロウ)の入場料は50元(185円)。敷地内部は緑豊かな公園になっており、外の喧騒とは別世界のようである。


《赤崁楼の入場券》

赤崁楼は1653年にオランダによって築城された要塞で、当時はプロビンシア城(Provintia)と呼ばれていた。オランダ人の撤退後、鄭成功の時代に入ると「承天府」と改称され、ここには行政府が置かれるようになる。清王朝の時代に入ると度重なる災禍に遭って廃墟となり、創建当時の建造物は殆ど残っていないが、19世紀以降、順次建築物の復元が行われ、現在は中華民国行政院により国家一級古跡に指定されている。淡水の紅毛城と似たような経歴を辿って来ており、実際に現地では紅毛城とも呼ばれているそうだ。ちなみに「赤崁」は台南の旧称である。

入ってまず正面で出迎えてくれるのが海神廟。手前には乾隆帝の時代に作られた石碑が並んでいる。

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敷地の北端には、オランダ時代に築かれた稜堡(りょうほ)が残っている。

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海神廟の北隣に建っているのが文昌閣。内部には創建当時、プロビンシア城と呼ばれていた時代の復元模型があった。

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廟の基礎部分には、通り抜けは出来ないもののプロビンシア城の城門が残っており、内部では学生がガイドに説明を受けながら、熱心にメモを取っていた。

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残りの時間は敷地内を散策。時間さえあればもう少しのんびりとくつろいでいたくなるような、癒しの空間である。ちなみに台南市の市民は無料で入場出来るそうだ。

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見学後は、寄り道をしながら市の中心部、湯徳章紀念公園方面へと向かう。

(2007.10.16)


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コメント

初めまして。
この赤嵌楼に初めて来たのは30年前でした。
当時は入場料など
不要で建物内の展示品も触り放題でした。長閑で良き時代
でした。妻の故郷が
台南市ですので、日本から子供連れで帰省する度にここへ
来たものです。
当時は道路も整備されていなかったので、靴が白くなった
ものですが、今はその面影も
ありませんね。
私達夫婦も今年のGWは26日から8泊9日掛けて台湾一周
をしてきます。
もう台湾訪問回数は3桁に突入です。

愛台湾人さま

初めまして。ようこそお越し下さいました。

私が台湾を訪れたのは今回が初めてだったのですが、物も店も日本にあるものは何でもありますし、街も小奇麗で日本と全然変わらないなぁという印象でした。旅をする感覚も国内旅行と大差なく、非常に楽ではあったのですが、反面古き良き時代の様子もこの目で見てみたかったなあという思いもあります(私は20代です)。きっと今より不便もはるかに多かったのでしょうが、日本で昭和の時代が懐古されているように、失われてしまったものも多いのかもしれませんね。

私はまだまだ色々な国をつまみ食いしている最中なのですが、愛台湾人さまのように第二の故郷を見つけてみたいものです。興味深いお話、どうも有り難うございました。

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