京都の桜'07 (1)山科疎水
今年もいよいよ桜の季節が近付いてきましたね。ということで今日から数回に分けて、昨年2007年に訪れた京都の隠れた?桜の名所をご紹介したいと思います。
2007年4月10日、午前10時過ぎ。新快速でJR山科駅にやって来ました。実はこの日の前後、少し風邪をひいていて、いっそ箱入りのティッシュを持ち歩きたいほどに鼻水がズルズルと・・・。それも屋外ならまだマシな方で、空気の淀んだ電車の車内では鼻が詰まって苦しいのなんの。まあ、結果としては少々体を押してでも行って良かったんですけどね。
山科駅はJR湖西線の分岐駅で、京都市営地下鉄東西線と京阪京津線が乗り入れる京都市東部の一大拠点駅。駅の南側にはデパートや商業施設が展開して非常に賑やかですが、線路をくぐって北側に出ると、同じ駅とは俄かに信じられないほど閑静な住宅街が広がっています。
最初の目的地は山科疎水。大津から長等山をトンネルで越えてきた疎水が、山科盆地で一旦地上へ顔を出す部分です。駅から住宅地の中を抜けて行く道は少々入り組んでいますが、とにかく緩やかな上り坂を北へ北へと歩いていれば、必ず川面へ辿り着けるようになっています。
早速ですが最初の一枚。都心と比べると若干標高が高いだけあり、桜は満開にはまだ早かったのですが、山科疎水の東端、トンネルのある付近から西へ数百メートルに渡って、地元の方が植えられた菜の花が鮮やかに咲き誇っています。菜の花は私が一番好きな花。盆と正月が一緒に来たようで狂喜乱舞です。
《山科疎水東端のトンネル出口》
菜の花が途切れると、次第に人通りも少なくなり、静かな川辺を朗らかに歩いていきます。
途中、通称「山科の大カーブ」と呼ばれる、JRの築堤を見渡せるポイントがありました。
この辺の開花状況はイマイチなれど、新緑もまた綺麗です。
間もなく山科疎水も終わる頃、本國寺に通じる「正嫡橋」という赤い橋があります。
程なく疎水はトンネルへ吸い込まれていき、川辺の散歩道も終了。
上の写真はとある橋の上から撮っているのですが、この何の変哲も無い橋、実は日本で最初のコンクリート橋だそうで。以前に京都の紅葉を取り上げた際にも触れたのですが、琵琶湖疏水に代表されるように、京都には近代建築の粋が集っているのですねぇ。長らく日本の首都だったプライドでしょうか。
次の目的地は出町柳。坂を下り、地下鉄の御陵(みささぎ)駅へと向かいます。
(2007.04.10)
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