青森の旅1日目 (1)伊丹空港~秋田空港
2007年5月10日、今回の旅は大阪伊丹空港からのスタートである。目的地は青森県。一人旅では約4年振りの国内旅行だ。今回の主な目的は日本一の菜の花畑の町・横浜町と、新緑萌ゆる奥入瀬渓流だが、3泊4日の行程をフルに使って、盛り沢山のプランを計画した。
今日はJAL利用なので北ターミナルへ。チェックインとセキュリティチェックを済ませて搭乗口へ向かっていると、17番ゲートでは修学旅行で沖縄に行く中学生が列を作っていた。そう言えば大阪-那覇間の路線は殆どが関空や神戸空港に移ってしまい、今や伊丹発着の便はJAL・ANAそれぞれ1往復ずつの計2往復しか残っていない。国際線ならともかく、伊丹空港がすぐそばにあるのにわざわざ遠くの空港へ足を運ばねばならないのは腑に落ちないが、伊丹線は大阪の人間にとって利用しやすい、朝発夕方着のダイヤで設定されているのが唯一の救いだろうか。
JAL2171 大阪伊丹(08:30)→秋田(09:50)
秋田行きの2171便は21番ゲートからの出発。青森の旅なのに秋田へ向かう理由は後述するとして、このようなローカル路線は離れ小島のような場所に追いやられてしまっている。機種はMD-87で、2007年度中にJALからの退役が決まっていたシリーズ。恐らく今回が最初で最後の搭乗になるはずだ。
以前JASの青森行き(MD-90)を利用した際にはタラップからの搭乗だったが、今回はボーディングブリッジ。右窓側の9Eに腰掛ける。退役間近なだけあってインテリアはかなり陳腐化しており、機内上映用のモニタやスクリーンさえも見当たらないが、バーゲンフェアの格安運賃で乗っているので文句は言えまい。それにしても燃油高騰のしわ寄せはこちらにも及んでいるようで、バーゲンフェアでさえ大阪-秋田間は13,000円もする。「全国どこでも1万円」の時代は遠くなりにけり・・・である。
窓側を押さえてはいたが、今日はずっと雲の上を飛行し、機窓からの眺望は楽しめず仕舞い。ようやく白い視界の中から岩手山が姿を現すと(下の写真)、間もなくシートベルト着用のサインが点灯し、秋田空港への最終着陸態勢に入った。
着陸寸前、滑走路上で何かあったのかエンジンが再び唸りを上げ、左へギューンと急旋回。360度ぐるりと回り、着陸のやり直しとなる。飛行機の利用回数は決して少なくは無いが、こんなハプニングは初めてで、面白い経験をさせてもらった。
それでも定刻より若干早く秋田空港に到着。ターミナルビルの内装には随所に秋田杉が用いられ、温かみが感じられる。
海外旅行で現地の空港に到着した際には、いつも期待と不安が入り交じった心境だが、今回は国内旅行。慣れない英語を話す必要も無く、至って気楽なもの。それでも辺りを飛び交う言葉には独特のイントネーションが感じられ、やはり紛れも無くここは“異国”である。
(2007.05.10)
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