青森の旅1日目 (5)十二湖その1
十二湖駅は駅舎の中に物産の直売所が併設された無人駅。コインロッカー等の荷物を預ける施設は無いが、目の前の国道を渡って向かい側の『十二湖館』という民宿で荷物を預かってもらえることは、出発前に確認しておいた(1個200円)。
【追記訂正】現在は駅舎内にコインロッカーが設置されています。
弘南バス 十二湖駅前(13:15)→奥十二湖(13:30)
ここから十二湖へは路線バスでのアクセスとなるが、3号からの接続時間は8分という絶妙のタイミング。乗客は十二湖でリゾートしらかみから下車した客が全てで、片手で余るほどだ。
バスは国道101号線を南へ向かうとすぐに左に折れ、山道(青森県道280号十二湖公園線)をぐいぐいと登り始める。やがて木立の合間から「日本キャニオン」と称される真っ白な石灰岩の岩山が見えてきた。そのまま通り過ぎると、十二湖と呼ばれる所以の大小の湖沼が点在するエリアへ。帰りはここからバスに乗車する予定の王池キャンプ場前バス停を通過して、更に緑に囲まれた細道を走り、駅から15分で終点の奥十二湖バス停に到着。結局全員がここまで乗り通し、運賃は310円だった。
十二湖での滞在時間は約2時間。バス停の横には『挑戦館』という物産センターがあり(上の写真)、ここでトイレを済ませていざ出発である。
さてこの十二湖であるが、実際には約30の湖沼が存在する。1993年に日本で初めて世界遺産に登録された白神山地の一角に位置し、保護対象になっている核心地域(コアゾーン)にも緩衝地域(バッファゾーン)にも含まれてはいないものの、白神の大自然の一端に触れられる場所であることには違いない(そもそも指定エリアは現状維持が至上命題なので、観光客が気軽に訪れられるような場所として整備されていない)。
『五能線の旅』のおすすめ散策コースに従って南へ歩き出すと、まず左手に現れるのが「鶏頭場の池」。十二湖の湖沼群の中でもかなり大きい池である。
十二湖観光の目玉である青池へ向かうべく、車道から砂利道の遊歩道へ逸れると、筆舌に尽くしがたい程の鮮やかな新緑が覆い被さっている。
つい5時間前まで大都会の大阪にいたというのに、今まさに悠久の自然の中に身を置いているというのは、何となく不思議な気分である。
遊歩道に入って程なく、先程まで乗車していた『リゾートしらかみ』第一編成の愛称にもなっている「青池」へ到着する。その名の通り嘘のように真っ青な水を湛えている神秘的な池で、このような色になる原因は科学的に未だ立証されていないとか。
しかし、やはりこの季節に最も引き付けられるのは山を覆いつくす新緑の木々。北国の森は関東や関西のそれとはどこか違うように感じられ(強いて言えば瑞々しさか)、これを見るだけでもはるばる青森へやって来た価値があるというものだ。
青池見学後は西へ向かい、ブナの原生林地帯へ。(次回へ続きます)
(2007.05.10)
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