青森の旅1日目 (6)十二湖その2
青池のすぐ西には、数百メートルに渡って白神山地を世界遺産たらしめるブナの原生林が拡がっており、その真ん中を遊歩道が貫いている。
鬱蒼と茂る森の樹木の中には樹齢数百年に及ぶものもあるという。
原生林を抜けると車道の方へ抜ける道が分岐しているが、私はそのまま直進し更に奥深くへ。10分ほど歩くと「十二湖リフレッシュ村」という、フィンランドから直輸入したログハウスの並ぶキャンプ施設の入り口の前に出て来た。レストラン棟(北欧館)に加えてサウナまで備えられており、確かにちょっとした“村”である。オフシーズンのためか人の気配はなし。
遊歩道を更に進む。青池を離れてからは誰とも出会わず、耳に入るのは葉ずれと鳥のさえずる声だけ。
森林浴を楽しみながら20分ほど歩き、八光(はっこう)の池に到着。とても小さい池だが、水中に横たわる倒木が神秘的な光景を作り出している。それにしても草木のおかげで写真が撮り辛い・・・
こちらはすぐそばの仲道(なかみち)の池。
日暮(ひぐらし)の池はこれまたすぐそば。上の二つと比べれば段違いに大きい。
日暮の池の横に「キャニオン展望所はこちら」の立て看板があったので、サインに従って山道を歩き出したのだが、思ったよりも遠いので途中で引き返した。何とか垣間見ることが出来るポイントがあったので、収めた写真が下のもの。
最後は青池と並んで十二湖の代名詞的存在である王池。東湖盆と西湖盆に分かれており、十二湖の33の湖沼のうちでは第二位の面積を誇る。ちなみに第一位は大池だが、こちらはエリア内でもかなり南に位置するので、今回の短い滞在時間ではパスである。
池のほとりには民宿や食堂、水場には定番のボート乗り場はもちろん、熊のいる店なんてものもあって、昔ながらの観光地という感じ。寂れた印象は拭えず、こういう時代に取り残されたような光景を見る度に、「やっぱり客足はテーマパークや海外旅行に奪われているのかなぁ」と物悲しさを覚える自分は病気なのだろうか。
しばらく池の周りをうろうろし、王池キャンプ場前バス停からバスで駅へ戻る。
(2007.05.10)
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