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2008.04.28

青森の旅1日目 (9)奥羽本線(川部~青森)

川部駅は奥羽本線と五能線の東側の分岐駅。1998年までは弘南鉄道黒石線の始発駅だった。町の中心部からは離れており、乗り換えのための駅といった様子で、駅前はひっそりとしている。

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《川部駅駅舎》

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《駅前には旅館がありました》

時刻は18時過ぎで、間もなく日没を迎えようかという頃だが・・・ とにかく寒い!風が強いので体感温度は確実にヒト桁。フリースどころかコートが必要なくらいだ。3枚ほど駅前で写真を撮った後、すごすごと駅舎内へ退散した。

駅舎のベンチで列車を待っていると、隣ではおじさん2人が世間話をしているのだが、これが絵に描いたようなズーズー弁。全国何処へ行っても、ねずみ色のアスファルトと大同小異の四角いビルが立ち並ぶ我が国で、数少ない地方色を感じられる要素の一つが方言だとすると、今まさに遠くへ来ているという実感がじんじんと湧いてくる。

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《東能代からは147km。》

奥羽本線普通 川部(18:30)→青森(19:06)

発車時刻直前、寒風吹きすさぶホームへ降りる。やってきた列車は、瞬く間に東北地方を席巻してしまった701系の3両編成。18きっぱーからはとかく憎悪の対象になりがちな彼らではあるが、私自身の乗車は3度目。まだまだ新鮮な気分である。首都圏の通勤型電車そのものでありながら、ドアにステップが付いているのも面白い。

車内は部活帰りの高校生でいっぱい。聞き慣れないイントネーションの言葉が飛び交い、床にべたっと座り込む女子学生もいたりして、電車は都会風でもやっぱりここは田舎である。

学区を離れるに従って学生の姿も減り、列車は小さな駅に丹念に停まりながら進む。とっぷりと日も落ち、やがて欧州のターミナル駅さながらに線路が交錯する青森駅の構内へ。19時06分、扉が開いて人波が跨線橋へ吸い込まれて行くと、2分も経たないうちにホームには人影がなくなってしまった。

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《(上2枚)青森駅に到着した701系電車》

私が青森駅を訪れるのはこれで3回目。うち1回は盛岡から函館へ向かう「はつかり」の長時間停車でホームに降りただけなので、駅の外へ出るのは2回目である。ここから北にはまだ函館駅や札幌駅があるが、やはり(ある程度の規模を持ちながら)最果て旅情を感じさせるのは、この駅をおいて他にない。東北・北海道新幹線の駅は新青森駅に設置されるので、再開発の波に呑まれるなんてことさえなければ、将来も大きな変化はないはず。それに、何も新しくする事ばかりが再開発ではない。日本の何処にもない雰囲気を持ったこの駅、何時までもこのままの姿を留めて欲しいものである。

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駅近くのビジネスホテルにチェックイン後、居酒屋で郷土料理の夕食を頂く。

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明日は今回の旅のメインイベントである、日本一の菜の花畑を訪問する。どうか晴れますように!

(2007.05.10)


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