青森の旅3日目 (3)奥入瀬渓流へ
10時30分発のバスの運転手は、何とさっきのおじさんである。昨晩このホテルに宿泊したのか、それとも今朝東北新幹線で八戸駅から到着したのか(一般的には三沢空港からではなく八戸駅からがメインルート)、私に加えておばちゃん3人組を乗せての出発となった。
十和田市までは十和田観光電鉄の線路に並行する形で、県道10号線を進んでいく。運転の緊張から開放されこうしてバスの車窓を眺めていると、何の変哲もない田園風景もまた違った見え方がするような気がする。願わくは電車の車窓からなら尚良かったのだが・・・(苦笑)
十和田市の中心街に入り、少しだけ車窓観光ということで、「日本の道・百選」にも選定されている官庁街通りを通過する。ここは嘗て馬の名産地で、戦前には軍馬補充部(育成所)が置かれていたことにちなみ、桜と松の木が並ぶ通りには馬のオブジェが至る所に設置されている。そして歩道のポールの頭には松の木ということで松ぼっくり。道百選選定も納得の美しい通りである。
十和田市からは国道102号線を徐々に山間に分け入っていく。余談ではあるがこのシャトルバス、宿泊者はもちろん一般客も無料で乗車出来る。古牧温泉の業績が悪化する前には青森市方面にも路線を延ばしていた時期があり、八戸から奥入瀬渓流経由で青森までタダで移動する、という離れ業も可能だったらしい。
雪を冠した八甲田山を眺めつつ古牧温泉から走ること約1時間、古牧温泉の姉妹施設である奥入瀬渓流グランドホテル(現・奥入瀬渓流ホテル)に到着。1時間後の12時30分に十和田湖行きの無料観光バスが出発するので、チェックインして荷物を置いてくることに。
鍵をもらって部屋のあるフロアに上がると、エレベーターホールでさっきのおばちゃん達とぱったり。思わず双方共に大笑い。また後で、と挨拶を交わして部屋に入る。
窓を開けると、清冷な山の空気がやさしく体を包む。
昨日までの忙しかったスケジュールから一転、体内時計の針が遅くなっていくのを実感する・・・ものの、ノンビリするにはまだちょっと早い。ホテル横の観光センターのレストランで山菜そばをかきこんだ後、観光バスで十和田湖へと出発する。
(2007.05.12)
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