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2008.06.01

香港 (1-3)空港~東涌~欣澳

2階の最前列に着席。S1系統のバスはバスターミナルを出発すると、ターミナルビルの到着フロアの道路へ。ここのバス停で何名かの乗客を迎え入れた後、今度は空港敷地のすぐ隣にあるコンベンションセンター、「亜洲国際博覧館(Asia World Expo)」に寄り道していく。今日は何も催し物がないので、ひと気もなく一瞬停車してすぐに出発。空港の諸施設を眺めながら5分強も走ると「昂坪スカイレール」の軌道と交差し、左手に並行しつつ空港島からランタオ島へと渡ると、間もなく東涌に到着する。空港からの所要時間は10分強。

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《空港バスターミナル→博覧館。左の線路は空港~博覧館間のMTR》

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《博覧館を離れ東涌へ》

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《昂坪スカイレールと交差》

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《ロープウェーと一緒に空港島-ランタオ島間の海峡を渡る》

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《東涌に到着したバス》

東涌(トンチョン/Tung Chung)は、高層アパートがボコボコ立ち並ぶ香港のベッドタウン。都心の中環(Central)までは直通の地下鉄で約30分というなかなかの好立地だが、路線が開通してまだ10年なので、古くからのベッドタウンと比べればやや閑散とした印象は拭えない。

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《(上2枚)東涌駅前の風景》

ここからはMTR東涌線で都心方面を目指す。MTRとは香港地鉄公司、英語ではMass Transit Railwayの略で、香港島と九龍を中心に7路線を運営している、言わば香港の地下鉄。東涌線(Tung Chung Line)は香港の中枢である香港島の中環と東涌とを結ぶ31.1kmの路線である。

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《東涌駅改札口付近》

改札を抜けて地下のホームへ降りると、スクリーンドアの向こうにピカピカの通勤型車両がドアを開けて待機していた。座席はほとんど埋まっていたのと、私は次の駅で下車するため、進行方向左側の扉横に立つ。

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《東涌駅ホーム》

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《東涌線電車の車内》

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《乗降扉》

私が乗り込むとすぐに出発。構内を抜けると程なく地上へ躍り出て、左手から機場快線の線路が合流してくる。この先機場快線と東涌線は終点香港まで線路を共有している(九龍~青衣および東涌付近は複々線)が、我々利用者にとってのキモは運賃の違い。機場快線の運賃は空港~香港間で100ドル(約1500円)、九龍まででも90ドル(約1350円)となり、約30kmの路線にしては非常に高額なのだが、対して先述のS1バスと東涌線乗り継ぎならば香港までは26.5ドル(約400円)、九龍までは20.5ドル(約300円)。なんと1/4で済んでしまう。

同じ線路を走る列車同士でこれだけの運賃差があるというのは解せないが、生活路線である東涌線は低水準に抑え、建設費の負担は少々運賃が高額でも安定かつ確実な需要が見込める空港利用者に・・・ということだろう。もっとも、機場快線も開業当初はあまりに高い運賃から敬遠され、期間限定割引を実施したものの空気輸送の状態が続いていたらしい。

列車は車両基地の横を通過し、ランタオ島北岸の海岸線を素晴らしいスピードで駆け抜けていく。東涌線の最高速度は機場快線と同じ135km/hで、現状世界最高速の地下鉄となっている。そして時たまカーブでのGがかかる他に揺れは全くと言って良いほど感じず、まるで氷の上を滑っているような乗り心地。さすが新線である。

太公望が釣り糸を垂れる海岸線を辿り、やがてスピードが落ちると最初の停車駅・欣澳(Sunny Bay)に到着。このまま乗り続けていれば都心へ一直線なのだが、ちょっと目的があるので私はここで途中下車である。

東涌線ビデオクリップ
[Scene 1]海岸線を走る車窓(東涌→欣澳)
[Scene 2]欣澳駅を発車する電車
[Scene 3]電車が到着して開くホームドア(欣澳駅)
[320×240, 30fps, WMV, 1.63MB, 38秒]

(2006.12.12)


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