香港 (1-4)香港迪士尼樂園
欣澳で降りた理由というのは、ここから分岐しているMTR迪士尼線に乗ってみたかったから。迪士尼とはディズニー、即ち2005年9月に世界で5番目に開園した『香港ディズニーランド』のこと。迪士尼線はディズニーランドへのアクセスラインである。
迪士尼線の乗り場は東涌方面行きホームの向かい側。香港方面から往復する場合は帰りに一度ホームを移動するだけで済むが、私のように東涌から香港への一方通行だと二回もホームを移らなくてはならず、ちょっとソン。
開放感溢れるホームでしばらく待っていると、迪士尼線の電車がしずしずと入線してきた。この車両は迪士尼線開業に当たって、従来型の車両が大改造を施されて生まれ変わったもの。楕円形のドア窓、そしてミッキーマウス(中国語では「米奇老鼠」)の形の客室窓など、千葉の舞浜地区を循環しているディズニーリゾートラインのデザインを踏襲している。
車内もこの通り、カーブを描いたソファ型の座席やミッキー形の吊り革、そしてそこかしこにディズニーキャラの像が展示してあり、試乗が目的とはいえ、正直いい年をした大人が一人で身を置くには余りにも気恥ずかしい空間である。

《像の一例。左はご存知ミニーマウス、右は『ピノキオ』に登場するジミニー・クリケット》
華やいだ雰囲気の車内で小さくなってシートに腰掛けていると、電車が発車。駅を出発してまもなく短いトンネルに入り、抜けると低い切通しの中を走っている。単線なので途中に行き違い設備もあるが、今の時間帯は一編成がピストン運転を行っている。
5分もかからず迪士尼駅に到着。1面1線のホームを持ち、非日常気分を盛り上げるのに充分の、意匠を凝らした駅である。
改札からパーク入り口まではプロムナードを歩いて4~5分といったところ。今日は平日だが、家族連れを中心にそれなりの賑わいを見せている。やはりほぼ100%が中国系の人で占められていた。
広東語で話すディズニーキャラを見てみたい気もするが、彼らとは散々浦安で会っているので、私はゲート前で回れ右。がらがらの電車で欣澳へ戻る。ちなみに迪士尼線の電車は自動運転で、運転席には誰も座っていない完全な無人運転。新交通システムならともかく、普通の鉄軌道を走る電車(しかも単線)としては日本では皆無の事例なのでちょっと珍しい。愛知万博のIMTSみたく、運転席にディズニーキャラのぬいぐるみを乗せておけば面白いのでは・・・?
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【動画】無人運転で走る迪士尼線電車
[320×240, 30fps, WMV, 544KB, 12秒]
欣澳到着後は、いよいよ香港の中心部を目指す。
(2006.12.12)
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