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2008.09.04

フランス (1-9)ルーヴル美術館その3

続いて「フランス絵画の大作」のコーナーへ。ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』や、ダヴィッドの『ナポレオン1世の戴冠式』といった名だたる大作を、それこそ触ろうと思えば触れそうな距離にまで近付いて鑑賞することが出来る。後日訪れたオルセー美術館やオランジュリー美術館でも同じ事を考えたが、この国の鑑賞姿勢に対する寛容さには感心するばかり。

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《フランス7月革命でのパリ市街戦を題材に描いた『民衆を導く自由の女神』。どっかで見たことあるな・・・と思いきや、Dragon Ashの「Viva La Revolution」のジャケットがこれをパロってましたね》

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《とにかく巨大な『ナポレオン1世の戴冠式』(右)》

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《水をワインに変えたイエス最初の奇跡を描く、ヴェロネーゼ『カナの婚礼』。ルーヴルの所蔵作品の中で最も大きい》

次はシュリー翼1F・「古代ギリシャ美術」のコーナー。豪華絢爛なギャラリーに居並ぶ、アルカイック・スマイルの美男・美女たち。

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コーナーをぐるりと一周してくると、人だかりの中心にスポットライトを浴びておわしまする我らが女神様・・・

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『ミロのヴィーナス』です。四方八方からフラッシュが焚かれ、最早芸術鑑賞というよりはモデルの撮影大会の様相。「目線下さ~い!」てなもんです。

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お約束の「おしり」。

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これで一応今回のミッションは完了したので、閉館までの残り時間は目に付いたコーナーから手当たり次第に巡ってみることに。

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《こちらも古代ギリシャ美術》

気付けば時刻はもう午後8時半過ぎ。既に日没を迎え、夕闇迫る中にライトアップの始まったピラミッドがほんのりと浮かび上がっている。

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ここからは工芸品。正直なところ宗教色の強い西洋絵画には食傷気味なもので、素朴な東洋の美術品を見ているとホッとする。ここまで来ると観覧者もめっきりと少なくなり、この見通しの良い宮殿内部でさえ視界に誰も入らないという場面も増えてきた。

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《緻密さに目を見張る金細工の数々》

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22時の閉館時刻ぎりぎりまで居座る気満々だったのだが、美術館というのはやはり想像以上に体力を消耗するものなのか、足が痛くて痛くて・・・

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ちょくちょく休憩を取りながら粘ってみたものの、もう限界。そろそろ窓や戸をバタンバタンと閉じてクローズの準備に入っていたこともあり、30分を残して出口のピラミッドを目指すことに。

最後は12世紀に築かれた、宮殿の前身である城砦の遺構。

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ナポレオン・ホールに戻ってきました。さすがに巨大な美術館、最後の方は殆ど人影も見当たらなかったというのに、館内中から集まると相当な人数である。

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表へ出ると辺りはすっかり夜の帳に包まれていたが(もう9時半なんですけど)、白くライトアップされたピラミッドの周りには余韻に浸っているのかまだまだ人も多く、賑わいが尽きる気配もない。背後には遠くエッフェル塔が浮かび上がり、レーザー光線が夜空を照らす。「光の都」の異名は伊達ではなく、まだ到着して数時間しか経ってないというのに「ああ、来て良かったな」なんて。

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次回はもう少しだけ今日の話を。

(2008.04.04)


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