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2008.09.12

フランス (2-4)中世市場都市プロヴァンその2

町の西側には中世の時代の高い城壁が残っており、その外側には深い空堀が張り巡らされている。現在この堀は門の修復工事の資材置き場として使われているが、堀の中に道が付けられていたので、ここを歩いて城壁を間近で見上げることも出来るようである。

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城壁の外側に沿って歩いてみる。並木道になっていて、この季節、しかも曇天の空の下では冬枯れのうら寂しい情景だが、夏の葉が生い茂る頃になれば気持ちの良い散歩道になるのだろう。

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城壁の反対側に目を向けてみれば、見渡す限りのシャンパーニュの緑の大地が広がっており、時折車が丘を越えてニュッと現れたりする。

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町北西部のジュイ門(la Porte de Jouy)へ。こちらも13世紀に建設されたもので近年修復工事が行われたそうだが、中世の時代からそのままの姿で佇んでいたかのように年季の入った面持ちである。

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《ジュイ門》

この城門には登れるようになっていて、上から周囲を見回してみた。

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《素朴な石葺き屋根の家々》

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《城門を通る車を上から撮影。昔はここから攻め入る敵軍に石を落としたり矢を射掛けたりしたのでしょう》

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《現在はレセプション会場として使われている、「サン・テスプリ地下広間」の入り口》

ジュイ通りをシャテル広場へ戻る。サン・ジャン通りとこの通りは遥か中世の時代に作られたとは思えないほどに道幅が広く、車が余裕ですれ違える上に歩道まで。それにしても同じ中世の建物とはいえ、ゲルマン圏の木組みの家々とはやはり全然違う。ドイツ風の建物は結構見慣れているので、こういうプリミティブな感じの建築は新鮮味があるな、と。

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《ホテルもハイシーズンへ向け、外観はそのままで改修中》

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シャテル広場の近くまで来たところで日本人の団体客と遭遇。こんな地味(失礼)な街にもツアーでやって来るのか・・・と少し意外である。そろそろ11時になりシャテル広場を取り囲むレストランも開店準備に追われているが、日本人はおろか観光客といえばここシャテル広場と観光局で出会ったのみで、ちょっと裏通りに入れば通行人の姿も殆どなく街はひっそりと静まり返っている。週末とはいえ観光シーズンが始まったばかりなのでこんなものなのかもしれないが、毎年6月に開催される中世祭の時にはこの小さな町は“独立国家”と化し、中世の衣装を身に纏った住民や観光客で溢れ返るという。この静けさからはとても想像出来そうもないが・・・

次回はプロヴァンのシンボル、セザール塔へ。

(2008.04.05)


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