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2008.09.16

フランス (2-7)中世市場都市プロヴァンその5

ガルニエ庭園を北へ抜けると、アリーグル大通り(le boulevard ou allées d'Aligre)という小川沿いの道に出てくる。この川はヴルジー川と言い、地図上で見ると町の外郭東半分を半周していることから何となく想像がつくはずだが、昔はお堀だった川である。かつては城壁もセットで行く手を阻んでいたのだが、この辺りにはもう残っていない。

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南を向くと、上の町の建物が丘に積み重なるようにして拡がっているのが見える。やはり最も目立つのはサン・キリアス聖堂で、もし完成にこぎ着けていたならばどのような雄姿を見せてくれたのだろう。

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アリーグル大通りをそのまま西へ進み、デュルタン川との分岐点(合流点?)付近まで来ると、崩れた城壁が上の町へ向けて急角度で立ち上がっているのが目に入る。城壁に沿って上がっていけばジュイ門はすぐそこ。もう少し時間があれば上の町に戻ってみたかもしれないが、列車の発車時刻まであと1時間少々と中途半端だし、3時間以上歩き通しでそろそろ足も痛くなってきたので断念した。

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《ジュイ門へ延びる城壁》

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《町の北外れの風景》

城壁の外になるが、町の北の高台にはコルドリエル修道院(le Couvent des Cordelières)が建っている。13世紀にチボー4世によって建設されたもので、現在は古文書の収蔵庫および観光専門学校として使われており、自由に見学は出来ない。

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朝からいつ降り出してもおかしくないような天気が続いていたが、とうとう雨粒がポツポツと落ち始めた。そろそろ午後1時。下の町をうろつきつつ、ぼちぼち駅へと戻ることにする。

路地で見掛けた三分程度に白い花を咲かせる樹。花だけならどう見てもサクラなのだが、フランス特有の品種があるのだろうか。

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Rue Du Valを横切り、町の南側へ。

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《TBS「世界遺産」のプロヴァンの回のラストシーンに登場した、市民楽団の練習場》

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幸い本降りになることもなく、13時半に駅へ到着。小さな町とはいえやはり4時間程度の滞在では不十分で、一通り見て回るには丸一日は必要のようだ。派手な観光スポットがあるわけではなく、人によっては物足りなさを覚える向きもあるかもしれないが、裏を返せば行き過ぎた観光化がされているわけではなく、風情のある落ち着いた街並みはのんびりと散策するのにうってつけ。また機会を改めて訪れてみてもいいかな・・・と感じた。
(でも本当に見てみたいのは6月の中世祭り)

(2008.04.05)

プロヴァン観光局
http://www.provins.net/

観光ガイドのダウンロードページ(日本語バージョンもあり)
http://www.provins.net/_private/F_brochures.htm


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