ようこそ水の都へ~京阪中之島線で中之島散歩・その3
なにわ橋駅の1番出入口を出ると、目の前に威容を現すのが大阪市中央公会堂。1918年に竣工したネオ・ルネッサンス様式を取り入れた名建築で、2002年には国の重要文化財にも指定されている中之島のシンボル的存在。夜にはライトアップが行われます。
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なにわ橋駅の1番出入口を出ると、目の前に威容を現すのが大阪市中央公会堂。1918年に竣工したネオ・ルネッサンス様式を取り入れた名建築で、2002年には国の重要文化財にも指定されている中之島のシンボル的存在。夜にはライトアップが行われます。
途中萱島駅で下車し、ホームを突き抜けるクスノキを見学したりしつつ、
フリー区間内の京橋駅まで戻ってきました。京都方面行きホームのキオスクでは何故かフランクフルトソーセージが販売されており、この駅の名物になっているそう。私が京阪電車を利用する時はいつも淀屋橋から乗車する為、話には聞いていたものの試食する機会が無かったのですが、今回ようやく・・・ということで。
《すみません、思いっきり後ピンです(:_;)》
10月19日、とうとう開業した京阪電鉄中之島線。開業日当日はちょっと都合が悪くて行けなかったのですが、丁度一週間後の26日(日曜日)に試乗が叶いましたので、駅周辺の風景と織り交ぜながらご紹介していきたいと思います。
ルーヴル宮殿を背に、チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)の中央を通ってコンコルド広場へ向かう。もとはルーヴル宮殿のすぐ西側に隣接していたチュイルリー宮殿の庭園だったが、宮殿は19世紀に焼失してしまい庭園のみが現存している。
下の写真はカルーゼル凱旋門付近からシャンゼリゼ方面を向いて撮影。チュイルリー公園の中心線を軸に、コンコルド広場のオベリスク、エトワール凱旋門、ラ・デファンスの高層ビル群が一直線上に並んでいる様子が見て取れる。
セーヌ左岸を上流へ向けてしばらく歩き、ロワイヤル橋(Pont Royal)を渡ってルーヴル方面へ。橋の上から改めてオルセー美術館の外観を見渡してみるが、やっぱり駅というにはあまりに豪勢な・・・
館内へ。ルーヴル程ではないがこの美術館もじっくり回っていれば忽ち一日過ぎてしまうほどの広さなので、印象派を中心にハイライトだけササっと観ていくことに。
ということでまずは最上階のLevel5へ直行。無料開放日だけあってやっぱり人出は多いが、そもそも美術館のキャパシティ自体が半端ではないので、ごく一部の著名作品を除いては充分ゆったりと鑑賞することが出来た。この美術館もフラッシュさえ使わなければ写真は撮り放題、しかも作品と鑑賞者を隔てる柵もなく、膝くらいの高さの頼りなさげなロープが一本張ってあるのみで、誰かがバランスを崩して頭から絵に突っ込むような事故が起こりやしないかと余計な気を揉んでしまうほどだ。
Lamarck Caulaincourt―[M12]→Assemblée Nationale
実はフランスへ到着してからというもの、現金で決済したのは今回とルーヴル美術館からの帰りの切符、それに昨晩ホテルの自販機でミネラルウォーターを買った時のたった3回だけ。近頃はクレジットカードと全く同じ使い勝手ながら口座から即時引き落とすタイプのカードも登場したので(※そのうち詳しい解説記事を書きます)、フランスを旅するならレート面で有利でもあることだし積極的にカードを活用していきたいところだ。
サクレ・クールを後にコルトー通り(Rue Cortot)へ。同じアパルトマン主体の住宅地でも丘の南側はびっしりと建て込んだ感じだったが、北側は配置に比較的ゆとりがあり、どこか日本の公団団地を髣髴とさせるような光景が広がっている。
石畳の坂をぐいぐい上り、Pl. J. B. Clémentという広場に出てくると、いよいよ建物の陰からサクレ・クール寺院の頭が見え隠れし始める。ここまで全く遭遇しなかったツーリストの姿も急に目に付くようになってきた。広場に面して「Le Consulat」というレストランがあり、嘗てはピカソ・ゴッホ・モネといった錚々たる顔ぶれの芸術家達の社交場だったそうだ。
ルピック通りに入って西を向くと、アパルトマンの谷間の向こうにラデの風車(Moulin Radet)がすぐ目に入る。かつてモンマルトルがパリ郊外の農村地帯だった時代、ブドウ畑の合間には数十基にもおよぶ粉挽き用の風車が建ち並んでいたそうだが、現在では僅かに2基が残るのみだそうだ。葡萄の木々が葉をそよがせる伸びやかな風景も既に追憶の彼方でしかないが、アパート群に埋もれてしまった今もなお、昔日を偲ばせるように大いに存在感を示している。
アベス駅の出入り口には柔らかな曲線を描く庇のついたガラス屋根がかかっており、市内に300以上存在するメトロ駅のうち、エクトール・ギマールのデザインによるアール・ヌーヴォー様式の、今や2ヶ所にしか残存していないという完全なオリジナルだそうだ。現代でこそエレベーターが設置されているが、丘の中腹の駅だけあってホームまでは約30メートルの高低差があるとか。
4月6日、日曜日。6時に起床し、おもむろに窓の外を覗いてみる。まだ空が明るくなり始めたばかりではっきりはしないが、一面雲が覆い尽くしているようである。春先なので天候が不安定なのは承知の上だが、せめて雨だけはほどほどに・・・とそっと願う。
今日は日がな一日パリ観光の予定。今回の旅程中、唯一鉄道にはほとんど縁の無い(メトロくらい)日である。訪問予定地はモンマルトルの丘、オルセー美術館、シャンゼリゼ通り、凱旋門・・・と絵に描いたようなおのぼりさんコースだが、やはり初めてのパリならば外せないポイントばかりだ。昨日以上に一日中歩き通しになるはずなので、気合を入れていこう。
電車を降り、「Tour Eiffel」の案内表示に従って地上へ。シャイヨー宮のテラスに出たところで、グラデーションのかかった空を衝いて屹立するエッフェル塔が目前に姿を現した。完全な対称をなすトロカデロ庭園越しに、最も美しいアングルですっくと聳える塔。彼の名演を邪魔立てするような無粋な構造物は一つたりとも存在せず、刻一刻と表情を変える空だけが唯一無二の共演者である。これを究極の造形美と言わずして何と言おう。「感動に打ち震える」という言葉はこういう時の為にあるのだろう、きっと。
ラ・デファンスはパリ市北西の郊外に位置するパリの副都心。景観保護を目的として厳しい建築規制が敷かれているパリ市内では殆どお目に掛かれない超高層ビルが林立し、ヨーロッパ大陸最大の都市の面目躍如たる一大ビジネスセンターを形成している。Défenseは英語のDefenceと同義で、1870年に勃発した普仏戦争においてこの付近でパリ防衛の戦闘が行われ、その記念碑が置かれたことから名付けられたそうな。
ラ・デファンス駅にはトラム2号線の他にメトロ1号線とRER-A線、そしてフランス国鉄のトランジリアンが乗り入れており、原則的にパリ市内のターミナル駅を始発・終着とするトランジリアンでも例外的にこの駅をターミナルとする系統も存在するなど、鉄道交通の面でも重要な拠点駅となっている。そのラ・デファンス駅、副駅名として「Grand Arche(グランダルシュ)」の名が付けられているが、まずはさておきこのラ・デファンスのシンボルであるグランダルシュを一目見ようと、地上へ出る階段を上る。
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