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2009.01.12

フランス (5-11)ストラスブールトラム・西部/北部

Musée d'Art Moderne[tram B]Hôtel de Ville d'Ostwald

Musée d'Art ModerneからはB系統の電車で市の西部方面へ。沿線はこれまで乗ってきた北東部や南部と同様の取り立てて特徴のない郊外の風景が続くが、建設費の圧縮か需要に即したルート選定の結果かはいざ知らず、線路は小刻みにカーブをとってLRTの持ち味を最大限に生かしている。

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《編成の後部から車内を見通してみる。日本では広電あたりでしかお目に掛かれないような長編成です》

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《2000系の乗降扉。窓に書かれた文は「Avez-vous validé?(ヴァリデートはお済みですか?)」。やはりうっかり忘れる人は多いのか、窓のあちこちにクドい位に書かれている》

B系統の終点であるHôtel de Ville d'Ostwaldに到着。Hôtel de Villeはパリ編で触れたように市役所という意味なので、日本語訳すると「オストワルド市役所駅」となる。

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《(上2枚)Hôtel de Ville d'Ostwald駅にて。祖国では桜シーズン真っ只中の今、ホームでささやかなお花見》

この先にもまだ線路が続いており赤白のブロックで塞がれているが、こちらはRobertsau BoecklinやAristide Briandのように“延伸しそう”ではなく、実際に延伸を間近に控えているのであった(当然現地では知る由もなかったのですが)。開業日は翌月の5月23日だったそうで、タッチの差で初乗りを逃してしまい残念至極である。

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Hôtel de Ville d'Ostwald[tram B]Homme de Fer[tram D]Rotonde

駅の周りは林ばかりで何にもない場所だったので、一本落としたのみでさっさと引き返す。またまた旧市街に戻り、Homme de Ferで乗り換えて今回の試乗の最終区間となる北部方面へ。イル川を渡ってAncien Synagogue Les Halles駅を出発すると、すぐにストラスブールのトラム路線で唯一の地下区間へ。SNCFのストラスブール駅の下車駅となるGare Centraleはこれまた唯一の地下駅である。

地下トンネルでストラスブール駅構内と高速道路をくぐり、地上に出てくると間もなくRotonde。Homme de Ferで乗ったD系統の電車はここが終着となるので、この先へ向かうA系統の電車が到着するまで駅の周りを少しうろうろ。

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《(上2枚)Rotonde駅。バスターミナルのほかパークアンドライドの駐車場も備えられた大規模な停留所です》

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《Rotonde駅北側。芝生を走るトラムは最早ストラスブール名物のひとつ?》

Rotonde[tram A]Hautepierre Maillon

Rotondeから更に数分乗って、A系統の北の終着駅であるHautepierre Maillonに到着。団地の中の駅で、バスへの乗り換え客で賑わっていたり駅のそばにはショッピングモールらしき建物があったりと、なかなか活気がある。

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《(上2枚)Hautepierre Maillon駅にて》

というわけで、C系統の一部区間を除いてあらかた乗り潰したところで今回の試乗はお開き。将来像としてはB系統のLingolsheim Tiergaertelへの延伸のほか、2,3年後にはSNCFの鉄道路線との直通運転を行う「F系統」の新設も予定されている。また構想段階ではあるが先に触れたようにドイツのケール方面への延伸も計画されており、戦前はライン川を越える路線も走っていたことから、ストラスブールのトラムと同様こちらもいよいよ復活となるのかどうか。益々の発展を祈ると共に、ドイツとの友好の架け橋になることを願っている。

(2008.04.08)


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