ドイツ (3-2)ベジヒハイムその1
地下道をくぐって駅前広場に出てくる。この駅には立派な駅舎が建っているのだが、省力化の一環なのか中は無人となっていた。例の高機能自動券売機が設置されているので不便を被るわけではないのだが、機械の操作に疎い年配の人などは苦労しそうである。
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地下道をくぐって駅前広場に出てくる。この駅には立派な駅舎が建っているのだが、省力化の一環なのか中は無人となっていた。例の高機能自動券売機が設置されているので不便を被るわけではないのだが、機械の操作に疎い年配の人などは苦労しそうである。
4月11日金曜日。ドイツに入ってからは3日目、フランスからの通算では8日目に入る。毎日足が棒になるまで歩き回っているというのに、相変わらず6時過ぎには起床してイソイソと支度しているあたり、自分は根っからの旅好きなのだと感心するやら呆れるやら・・・である。
朝食を摂る為に部屋のある別館から本館へと移動。もし雨が降っていたらややこしいのだが、今の所その気配は無し。のんびりと朝食を食べているうちに薄暗かった空も明け始め、建物の陰からオレンジ色の光が差している。今日は4日ぶりに太陽を見ることが出来そうだ。
ブラブラ歩いているうちにまたマルクトプラッツまで戻ってきていた。時刻は午後7時前、そろそろディナーにしてもいいかなと考え、広場の並びに目に付いた『Wienerwald(ウィーンの森)』というレストランに入ってみた。
続いては内部橋へ向かうが、その前にFischbrunnenstraßeを上がって旧市庁舎の南側の妻面を見に行ってみる。上階へ行くにつれて迫り出した構造になっており、この木組みは”シュヴァーベンの男”と呼ばれる建築方法によるものだそうな。パンフレットによると「バルコニーが人間の形を成しており、両腕が上に伸びています」とのことだが・・・ そう見えますかね?
市役所広場からヴェーバー小路(Webergasse)を東へ歩いていく。ここエスリンゲンの町の名は既に8世紀には文献上に登場しており、13世紀以降はネッカー川の水運の要衝地として第二の繁栄を極めた。旧市街の裏路地にはその交易やワインの醸造で財を成した貴族の邸宅が数多く立ち並んでいる。
駅から旧市街の入り口までは、駅北口から北へまっすぐに延びる、歩行者天国のBahnhofstraße(駅前通り)を400mほど。この通りは活気のある商店街になっており、なかなかの規模のショッピングモールもあったりして、日本の私鉄沿線の急行停車駅あたりを思わせる。エスリンゲンの人口は93,000人ということで、シュトゥットガルト都市圏でも指折りの衛星都市(ベッドタウン)として機能しているようだ。
普段旅行や買い物など、カジュアルな装いの時にはリーボックのストラッターというスニーカーを履いて出掛けるのですが、先日二条城の二の丸御殿を訪れた際、かなり高い位置の靴箱に靴をしまう時にふと靴底に目が行ったところ、エアークッションが潰れてぺっしゃんこになっているのに気が付いてしまいました。購入してまだ1年余りですが、かなり酷使していたのでそろそろ替え時かなぁと考え、そういえばこのスニーカーを買った当時、ちょっと予算オーバーで手が出なかった同メーカーのレインウォーカーというモデルが確か最近モデルチェンジを行い、そのあおりを受けて前のモデルが大幅に値下がっていたはず。
ということで帰宅後インターネットで価格調査をしてみると・・・ おぉ、確かに安くなってる。当時は諭吉さん一枚では到底足りなかったというのに、今ではたっぷりとお釣りが来るほどではありませんか。てなわけで迷うはずもなくポチっと購入ボタンをクリックしたのでした。そして2日後、手元に到着。
レインウォーカーV(ファイブ)です。現行モデルはひとつ飛ばしてVIIなので、数字が世代をそのまま表しているわけではなさそう。カラーはブラックとブラウンが用意されていますが、本命だったブラウンはやはり人気があるらしく安値を付けている店では軒並み品切れで、自動的にブラックに。サイズについては以前試着をして把握していたので、通販で購入しても全く不安はありませんでした。ストラッターはワイズ(横幅)が2Eと狭めだったのでワンサイズ大きいのを勧められましたが、レインウォーカーは4Eなので足のサイズそのままで良さそうです。
ストラッターとレインウォーカーを並べてみました。ぱっと見た目は殆ど変わりませんが、ストラッターが合成皮革なのに対してレインウォーカーは天然皮革。更にレインウォーカーの名の通り撥水加工が施され、雨の日でも水がしみ込まず快適歩行!というのがウリの一つです(もちろん経年につれて効果は薄れてくるのでしょうが)。
ソールの比較(左・ストラッター/右・レインウォーカー)。ストラッターは使い込んだ状態で申し訳ないです。ストラッターの方がワンサイズ上なのにも拘らず、靴自体の大きさはレインウォーカーの方が全然大きいというのがお判り頂けると思います。さらに最大の特徴であるエアークッションもぐっと大きくなり、「DMX MAX」に進化。ヒョウタンみたいな形の模様になっている所がクッションの収められている部分です。
早速レインウォーカーで十数キロ歩いてみましたがサイズや履き心地は全く問題なく、DMXの特徴である跳ねるような歩き心地も健在。ストラッターのクッションはすっかり機能が死んでしまっていたので、久々にあの空を飛ぶような感覚が甦って俄然嬉しくなり、気に入ったのでもう一足発注してしまいました。なんせ定価の半額ですから(しかもストラッターの当時の購入価格よりも更に安い)、履き潰しても全然勿体無くないわけで。丁度ストラッターと同時期に購入した安物のウォーキングシューズがボロボロになっていたので、ストラッターをウォーキング用に「格下げ」することにしました。
ただこのエアークッション、良い事ばかりではなく、いくつか弱点も持ち合わせており・・・
1. 車の運転の際、ペダルにこのクッションが引っかかるような感じがすることがあり、ドキッとした経験が。
2. 階段を下るとき、DMXの独特の感覚に慣れていないとバランスを崩してしまうことも。これが原因かどうかは定かではないものの、一度急な階段から滑って転がり落ち、怪我をしてしまいました。
3. 長く使用しているとクッションの切れ目から水が入り、一歩ごとにピヨピヨサンダルみたいなマヌケな音を発してしまうこと。先の二つは経年によるクッションの劣化で症状がなくなるものの、こちらは逆に使い込むほどに症状がひどくなってしまうのが困りもの。
とはいえ、これらの点を差し引いてもお気に入りのシューズであることには違いないです。型落ちモデルとはいえ、靴はパソコンの世界ほど日進月歩の進化を続けるわけではありませんので(所謂「枯れ切った」ジャンル?)、底値の今が買いなのではないでしょうか。
<おまけ>
ストラッターのソールの新品状態と1年経過後の状態を比較してみました。こうして並べてみると磨り減り具合が手に取るように分かり、なかなか興味深いです。
シュトゥットガルト(Stuttgart)はバーデン=ヴュルテンベルク州の州都で、都市圏全体で100万人以上の人口を擁する巨大都市。メルセデス・ベンツで知られるダイムラーやポルシェの本社が置かれていることでも有名で、ドイツを代表する工業都市でもある。そんなわけで治安の良いドイツ国内でもとりわけ裕福な地域なのだが、やっぱりここは大都市、駅コンコースを行き交う雑踏を目の前にして気持ちも自ずと引き締まる。
私の愛用しているモバイルPC、VAIO PCG-U1に接続していた無線LANアダプタが内部の接触不良により動作が不安定になってしまい、代替機を探していたところ、驚くほど小さいアダプタがバッファローから発売されたと聞いて買いに行くことにしました。2月上旬出荷ということでもう出回っているかどうかは不明でしたが、無事店頭で見つけることが出来ました。定価は2100円(税込)ですがヨドバシ梅田での購入価格は税込1980円(10%ポイント還元)。
バッファローの製品情報ページはこちら
続いて乗車するロットヴァイル行きのREは、(確か)この駅に着いた時と同じ3番ホームからの発車となる。駅舎からは地下道を通らなくてはならないが、田舎の駅なので流石にエスカレーターは設置されていないものの、階段には大きな荷物を上げ下ろしするのに便利なベルトコンベヤーが用意されている。
ドナウエッシンゲンで与えられた滞在時間は丁度1時間。まずは駅舎内のコインロッカーに荷物を預けることにする。私は機内持ち込みサイズのバッグを使っており、一番小さいサイズのロッカーに入れてみたら縦・横はほぼぴったり。奥行きはまだ若干余裕のある感じで、料金はというと2ユーロで済んでしまった。
ノイシュタット(Neustadt (Schwarzw) - 標高805m)は直訳すると「新しい町」となる通り、ほとんど普通名詞に近いありふれた地名。ドイツ全土には大小合わせて20のNeustadtが存在する為、DBの駅名にも重複(それも2,3個どころではなさそう)があるのだろう、後ろに括弧書きで「シュヴァルツヴァルトの」と記されている。
RB31585 Freiburg (Breisgau) Hbf(11:40)→Neustadt (Schwarzw)(12:25)
フライブルク中央駅(標高268m)を出発した列車は左カーブを描いてバーゼル方面へ向かう本線と別れ、起伏の多い市南部の市街地をトンネルや掘割で抜けていく。一駅だけの複線区間が終わるFreiburg-Wiehreを出て程なく、左手にはこの路線とほぼ完全に並行するコースを取ってドナウエッシンゲン方面へと通じる、国道31号線のバイパスが寄り添ってくる。
午前11時15分、フライブルク中央駅。今日から本格的にドイツ鉄道の旅がスタートするというわけで、いよいよ鞄の中でじっと出番を待っていた“秘密兵器”にご登場願おう。
1系統の電車で旧市街まで戻ってきたが、中までは入らず直前のSchwabentorbr.で下車してみた。そのままシュヴァーベン門へ向けて歩いて行くが、その歩道は自転車の通行帯と歩行者の通行帯がはっきりと分離されていた。日本で自転車の立場はというと歩道を走行するのは道路交通法上は原則として禁止されており、然りとて車道を走るのは自動車の邪魔になって危険極まりないというどっちつかずの微妙な境遇に置かれているが、ここドイツでは名実共に軽車両としてスタンスが明確となっているようだ(ちなみにストラスブールも自転車通行帯が高度に整備されている模様)。日本だと劣悪な道路事情、そして自動車業界の影響力の強さもあってそう簡単に真似は出来ないだろうが、自転車は環境負荷が皆無に等しく最もクリーンな乗り物。官民挙げてもっと地位向上に努めるべきだろう。
《歩行者は右、自転車は左》
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