ドイツ (5-8)ランツフート・トラウスニッツ城
というわけで来た道を東方向へ戻ります。
下の写真は大手書店チェーンと大手ファーストフードチェーンがテナントとして入居した建物だが、ケバい看板もなく、実際すぐ近くまで寄らないと店だと分からない程に完璧に景観に溶け込んでいる。
聖マルティン教会の前を通過し、通りの外れまで来て・・・
見上げればこれから登っていくお城が。
大通りから外れてAlte Bergstrasseという路地に入ると早速急な上り坂が始まり、間もなく分岐する階段で城へと上り詰めていくことになる。
で、この階段がベジヒハイム以来の登場となる、「ドイツ道具の旅」シリーズのロケ地(?)のひとつ。
つぶさに見たところで感心するくらい何一つとして変わっていない。何の変哲もない風景の一コマに過ぎないが、この写真がなければこの街の事を一生知らないままで終わっていたかと思うと、ある意味感慨深いものがある。
同じ場所から麓を振り返ったところ。
よく整備されたレンガの階段は城の入り口まで続き、5分も要さず到着。先入観ゼロの状態で来ただけに尚更かもしれないが、相当立派なお城である。ちなみに名前はトラウスニッツ城(Burg Trausnitz)。
山城なので展望台もあり、赤褐色の瓦屋根が連なる旧市街の街並みの眺望を楽しむことができる。かなり高度を上げてきたものの、聖マルティン教会の塔のてっぺんはまだかなり上で、この街のランドマークに相応しい存在感を誇示している。
ふもとからガヤガヤとさざめきが聞こえてくるので振り返ると、移動遊園地が出ており駐車場はぎゅうぎゅう。ここからでもその盛況振りが伝わってくる。観覧車まで設置されており(それもかなり大型)、移動遊園地とはいえ常設型に負けず劣らずの本格派のようだ。
ところでこのお城、びっくりするくらいに敷地が広く、城山を一周するハイキングコースの散策や建物の内部見学なども行っていると、旧市街の見学も含めて余裕で3~4時間くらいはかかりそう。観光客の姿も多く(もちろん東洋人どころか外国人は一人もいませんが)、ミュンヘン辺りからの手軽な日帰り観光スポットとして知られているのかもしれない。
あまりのんびりしていては日が暮れてしまうので、ササっと回ったところで下山し、再び旧市街を歩いてみることにする。
(2008.04.13)
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