ドイツ (6-1)バンベルクへ
4月14日月曜日。今日もニュルンベルクからの日帰り旅行となり、一つ目はユネスコ世界遺産にも登録されている割と知名度の高い中都市、いっぽうで二つ目は日本人どころかドイツ人でも知らないんじゃないのかというほど観光地としては超マイナーな街・・・ということで、昨日と同じような組み合わせである。
今朝の出発も早く、7時過ぎにホテルを出発。列車の発車まで少し余裕があったので、駅舎内を探検してみる。外観から分かるように建物自体は古いのだが、内部は現代風に大幅に改装されている。石造り文化だけに物持ちは非常によろしいようで。
下の写真、駅舎内某所で見掛けたとある業種の店舗なんですが・・・ 一体なんだと思います?
正解は有料トイレ。ヨーロッパでは公衆トイレでも使用料が必要なのが一般的だが、こちらは清潔・安全を売りにしており、それでいて相場よりも掛け離れた値付けではなく、コストパフォーマンスを考慮すれば充分利用価値がありそう。入り口にはスタッフが常駐しており、トイレと言うよりはスポーツクラブみたいな雰囲気である。シャワーもあるので夜行列車明けとかに銭湯代わりにも使えて便利かも。
ICE1612 Nürnberg Hbf(07:37)→Bamberg(08:14)
それでは7時37分発のICEで今日一つ目の目的地、バンベルクへ。ニュルンベルクからの所要時間は約35分と近く、近接した時間帯にREも走っていてこちらでも殆ど所要時間は変わらないが、ジャーマンレイルパス利用なので積極的に特急を使ってみる。
昨日乗ったレーゲンスブルク方面行きのREが7時36分発だったのでほぼ同時発車に近い形だが、向かう方向は逆。窓側の席に腰掛けたのはいいが、列車は座席とは逆向きに走り始めてしまった。まぁ、たった35分の乗車なのでそのまま座っておくことにする。
列車は複々線かそれ以上の線路でニュルンベルクの市街地を走り、数分で隣町のフュルト(Fürth)の中央駅を通過。ドイツ鉄道博物館の項で触れたように、ニュルンベルクからここまでが1835年にドイツで初めての鉄道が開通した区間である。両都市間は現在DBのほかにニュルンベルクの地下鉄が結んでおり、中央駅の少し手前で車窓からも地下鉄の高架線を眺めることが出来る。
フュルト中央駅を過ぎて間もなく、明日乗車することになる、ヴュルツブルクを経由してフランクフルト・アム・マイン方面へ向かう幹線が左手に分かれていく。線路も複線になり、列車は都会の気配もぱったりと消え失せた長閑な風景の中をひた走っていく。
バンベルクには2,3分の遅れ、とはいえ日本以外の国ではとても遅延のうちには入らない程度の遅れで到着。ホームで前面も含めた車両の写真を撮ったが、実はずっとICE3だと思い込んでいて、帰国後写真を眺める段になってようやっとICE-Tだったのだと気付いたのだった。それ程までに両者のエクステリアは似通っていて、車内に入ってしまえば最早見分けはつかない。
《ICE-TとICE3を並べてみました。上の写真はバンベルク駅にて、下の写真は4/15にフランクフルト空港駅で撮影》
はるばるベルリンを目指すICE3・・・ではなくICE-Tを見送り、駅を後に町の中心へ向かう。
《バンベルク駅・駅舎》
(2008.04.14)
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