ドイツ (6-7)アンベルク旧市街その2
Georgenstraßeから南下し、旧市街の南端へ。旧市街を東西に貫くのがメインストリートならば、中央を南北に貫流するのはフィルス川(Vils)。城壁の外側をぐるりと取り囲む外周道路の橋の上からは、フィルス川をまたぐ眼鏡橋(Stadtbrille)を眺めることが出来る。
《Stadtbrille》
名前の由来は2つのアーチが水面に反射してメガネの形に見えることからで、長崎の同名の橋と同じ理屈。どちらかというと長崎の方が“らしく”見えるような気がするが、水面に映る円の美しさはこちらの方が上である。
で、この橋も城壁の構成要素の一つ。城壁と外周道路の間には帯状の緑地帯が続いており、眼鏡橋の南西は公園になっている。
この緑地帯を東(方向としては反時計回り)へ歩き出してすぐ、探し求めていた風景が目の前に現れた。潔すぎるほどに20年以上の前の写真と変わらず、白黒写真からでも伝わってくる瑞々しさそのままの気持ちの良い散歩道である。
散歩道をしばらく行くと、実用一点張りのそれとは一線を画す、えらくメルヘンチックな城門に突き当たる。これがナープブルク門(Nabburger Tor)で、『ドイツ道具の旅』のロケ地めぐりを締めくくる、最後の一枚である。
本当はもう少し似た位置で撮影したかったのだが、車道のど真ん中に出てしまうのであえなく断念。ともあれこれで全てのポイントを発見することが出来(実を言うとランツフートで一枚探すのを忘れていたのですが、大したポイントではなかったので未練はありません)、肩の荷が下りた気分で清々しい達成感である。もし今後ドイツを再訪する機会に恵まれたならば、第二弾・第三弾もやってみたいところだ。
《Nabburger Tor(旧市街の外側から)》
《Nabburger Tor(旧市街の内側から)》
ナープブルク門から先へ進むと、緑地はお堀のような深い窪地となり、左手の城壁は高くそそり立っている。
駅前を通り過ぎ、旧市街北端にあるツィーゲル門(Ziegeltor)へ。Ziegelとは瓦とか煉瓦という意味だそうだが、説明書きによるとこの門は切石積みだとか。ナープブルク門と比べると無骨な印象だが、細かい造作に中世の美意識に裏打ちされたデザインの妙が伺える。
《Ziegeltor(旧市街の外側から)》
《Ziegeltor(旧市街の内側から)》
回廊とくっついている民家。
ここから先は城壁の内側に沿って歩いてみることにする。(次回へ続きます)
(2008.04.14)
« ドイツ (6-6)アンベルク旧市街その1 | トップページ | ドイツ (6-8)アンベルク旧市街その3 »
コメント