ドイツ (7-6)フランクフルト中央駅にて
フランクフルトは言わずと知れたドイツ経済の中心地。ヨーロッパ域外からのドイツへのゲートウェイとなる街でもあり、素朴な木組みの家々に象徴されるドイツのイメージとは一味もふた味も違う大都会だ。
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フランクフルトは言わずと知れたドイツ経済の中心地。ヨーロッパ域外からのドイツへのゲートウェイとなる街でもあり、素朴な木組みの家々に象徴されるドイツのイメージとは一味もふた味も違う大都会だ。
往きに歩いてきた道をぐんぐん下り、途中、旧市街を見下ろす展望台にちょっと寄り道。ここからは手前にマイン川とアルテ・マイン橋、その奥に市庁舎や大聖堂などなど旧市街のランドマークを、一度にカメラのフレームに収めることが出来る。この旅では何度もこういう高い所からの展望を楽しんできたが、旅の最後を締め括るに相応しい素晴らしい風景だった。
ということで登城開始であります。
レジデンツの正面から延びるHofstraßeを進み、大聖堂(Dom)へ。ドイツのロマネスク教会を代表する大聖堂で、その規模はドイツ国内でも指折りのものなのだとか。ちなみにレジデンツ方向から見えるのは裏側である。
コインロッカーに荷物を預けて出発。この後のスケジュールとの兼ね合いで、ヴュルツブルク中央駅を発つ時刻は12時27分と決めているので、滞在時間は丁度4時間ということに。最初に目指すのはユネスコ世界遺産にも登録されているレジデンツ(Residenz)で、駅からの道のりは1km弱といったところ。もちろん歩いて向かうことにする。
4月15日火曜日。楽しかったフランス・ドイツの旅も、現地滞在はとうとう今日が最終日。とはいえ日本行きの飛行機の出発時刻が午後9時前なので、日の高いうちはまるまる時間を使えることになる。
時刻は午後4時半を過ぎ、街歩きにも大体満足したので、17時21分発の列車に乗るつもりで残りの時間を適当にうろうろ。
Ziegeltorから城壁の内側を走るFronfestgasseを西へ。城壁の際は民家がびっしりと埋めている。
Georgenstraßeから南下し、旧市街の南端へ。旧市街を東西に貫くのがメインストリートならば、中央を南北に貫流するのはフィルス川(Vils)。城壁の外側をぐるりと取り囲む外周道路の橋の上からは、フィルス川をまたぐ眼鏡橋(Stadtbrille)を眺めることが出来る。
さてさて、この街も日本の一般的なガイドブックには掲載されておらず、地図をもらうためにまずは観光案内所を探すことにする。インターネットで前もって、駅から旧市街までは極めて近い・・・というより目と鼻の先だ、という情報は仕入れていたので、駅前の市街図で確認すると、どうやら2、3分程度で行けるようだ。
RE0453 Nürnberg Hbf(13:40)→Amberg(14:30)
接続時間が割とすぐなので直接出発ホームに上がると、既に乗車予定の列車がスタンバイしていた。発車案内板によるとこの列車の行き先はチェコの首都・プラハ。2等車が2両、1等車が1両という構成の3両編成の客車である。この客車はチェコ鉄道(ČD)の所属で、DBの車両の洗練されたデザインと比較すると野暮ったい感じは否めず、車内も今ひとつ清潔感に欠ける気が。チェコは2007年12月にシェンゲン協定加盟国の仲間入りを果たし、ドイツからはパスポート無しでも行き来できる国となったが、西欧と東欧の格差はこういった面に如実に現れている。
小ベニス地区を抜けて大聖堂下に戻ってきたあとは、地図を見ずに足の赴くまま歩いてみることにする。レグニッツ川の西側は丘陵になっており、どの道を進んでもすぐに坂道に突き当たる。水の都と称されるバンベルクだが、私にとってはむしろ「坂の街」という印象が強く残ることとなった。
大聖堂から聖ミヒャエル教会へ。途中の道は思わずゆったりと歩きたくなるような雰囲気の良い道である。
バンベルク駅から旧市街へは例によって徒歩で向かうことになるが、入り口となるマイン・ドナウ運河の橋までは10分弱といったところ。時刻は午前8時半、通りを行き交う通勤の人の中に、一人だけ場違いな自分がいたりする。
《マイン・ドナウ運河に架かる橋》
4月14日月曜日。今日もニュルンベルクからの日帰り旅行となり、一つ目はユネスコ世界遺産にも登録されている割と知名度の高い中都市、いっぽうで二つ目は日本人どころかドイツ人でも知らないんじゃないのかというほど観光地としては超マイナーな街・・・ということで、昨日と同じような組み合わせである。
ICE1500 München Hbf(19:22)→Nürnberg Hbf(20:32)
ミュンヘン中央駅19時22分発、ライプツィヒ行きICE1500列車はICE3を2編成併結した16両編成。車内はガラガラで、頭端駅のためか前の方へ行くほど空いており、私が落ち着いた33号車は片手で数えられる程度の人数である。
バスを降りるや否や駅舎へ向かって一目散に走り出し(一緒になって走る人も)、ホームに駆け上がると今まさに列車が入線してきた所だった。
ALX86015 Landshut (Bay) Hbf(18:27)→München Hbf(19:19)
さて、この列車の行き先はミュンヘン。ここからニュルンベルクへ帰る最短コースはレーゲンスブルク経由、つまりは来た道を戻っていくルートなのだが、せっかく全線乗り放題のジャーマンレイルパスを持っているわけで、単純往復ではなく一筆書きコースを取ってみようというわけである。レーゲンスブルク経由では所要時間は2時間弱、対してミュンヘンでニュルンベルク行きのICEに乗り換えるルートでは距離は大幅に伸びるものの、そこは流石に高速新線効果、接続さえ良ければこちらも2時間を少し超える程度で済んでしまうのだ。
下界に降りてきたところで街並み散策の再開。裏通りに入ってもカラフルなファサードの家々は続き、訪問者の目を楽しませてくれる。
というわけで来た道を東方向へ戻ります。
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