香港2008 (2-7)潮騒散歩道
香港會議展覧中心(Hong Kong Convention and Exhibition Centre)の新翼にやって来た。ここは1997年7月1日に香港の中国返還セレモニーが行われた場所(どうでもいい話ですが、7月1日は私の誕生日だったりします)。また、2004年に公開されたジャッキー・チェンのハリウッド進出後、久々の香港復帰第一弾映画となった、『香港国際警察(NEW POLICE STORY)』のクライマックスの舞台となるなど、新世紀へ向けて羽ばたく香港のシンボルと呼べる建物かもしれない。
建物の方はとりあえず置いておいて、ここへ来た目的であるシーサイドプロムナードへ。ビクトリアハーバーへ大きく突き出たこの遊歩道からは、西から中環の高層ビル、対岸の尖沙咀・紅ハム方面、香港島へ戻って銅鑼灣や北角、遠くには觀塘の高層マンション群――といった感じで、ほぼ360度に近い眺望を楽しむことが出来る。そういえば真昼間にこうしてビクトリアハーバーを眺めるのは初めてなのだが、街からは相当外れた立地だけに波音が聞こえてくるだけの何とも静かな場所で、背後のビル群がまるでただの書き割りのように思えてくるほどである。
《(上2枚)シーサイドプロムナード。なんと釣り人もいます》
《金鐘~中環方面》
《尖沙咀》
《尖東~紅ハム》
《北角方面》
海風に翻る中国国旗。はっきり言ってあの訳の分からん国と香港を一緒にされたくないのだが、こういうシーンを見ない限り中国に返還されたという実感がまだまだ湧きにくいのが幸いではある。
潮風に吹かれながら西へ歩いていると、緑とかピンクとかの派手な色のウィッグを被り、何かのアニメキャラのコスプレをした女の子の集団(結構カワイイ)が。周りにはカメラを構える男たちが群がっている。日本のOTAKU文化は偉大です。
建物の中にも入ってみたが、今日は何も催し物は開催されていないらしく、だだっ広いホールは閑散としている。時刻は午後4時となり、朝から歩きっぱなしでそろそろ疲れも出始めていたので、建物探検はやめて次の目的地へ歩を進めることにした。このプロムナードには後日シンフォニー・オブ・ライツの鑑賞のために再訪する予定なので、ここから駅までの道のりをしっかりと記憶しておく。
《告士打道は渋滞中》
まっすぐ南下して荘士敦道(Johnston Rd.)に出てきた所でトラムをつかまえ、中環を目指す。車両の一階は乗車口までぎっしりの大混雑で、二階に上がり立ったまま過ごす。そういやトラムを純粋に移動手段として使うのは今回が最初かも。
《荘士敦道には安全地帯ではなく直接歩道から乗り降りするタイプの電停も》
《一階に比べればまだ空いている二階席の様子》
ちょっとそこまでという感じの短距離乗車が主体のトラムでは席が空く確率も高く、ちょうど目の前の席が空いて腰掛けるも、一息つく暇もなく前方に立法曾大樓が見えてきて次の停留所で下車。
(2008.12.22)
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