香港2008 (2-8)The Heart of HK
トラムを降り、すぐ目の前の皇后像廣場(Statue Square)へ。この広場に面して香港の国会議事堂に当たる立法曾大樓が建ち、20世紀初頭、この地がヴィクトリア市(City of Victoria)と呼ばれていた時代の面影を今に伝えている。日曜日になるとフィリピンから出稼ぎにやって来たメイドさん達(メイドという言葉の響きからは想像できませんが、彼女らは概して高学歴の上英語もペラペラ。日本ならば間違いなくエリートでしょう)の社交場と化すそうだ。
《(上2枚)立法曾大樓》
《香港の銀行王、トーマス=ジャクソン氏の像》
1896年の完成以来、一世紀以上にも渡って香港の発展を見守ってきたこの広場。現在は周りを高層ビルに囲まれ、広場の南側には香港の紙幣を発行する3つの銀行がドン、ドン、ドンと隣接して並んでおり、名実共に香港の心臓と呼べる場所である。
《『蟹ビル』の愛称をもつ香港上海滙豐銀行(HSBC)の本店ビル。右隣はスタンダード・チャータード銀行の香港支店》
香港上海滙豐銀行の東隣には中国銀行の旧社屋があるが、現在は少し離れた場所へ移転。一度見たら忘れられないほどのインパクトを持つこのタワーは、皇后像廣場からもすぐそばに眺めることが出来る。高さは367m、夜になると斜めに渡された枠組みが光って幾何学模様を描き、シンフォニー・オブ・ライツを大いに盛り上げてくれる。
《中国銀行タワー》
皇后像廣場を出て、様々な趣向を凝らしたデザインの高層ビルを見上げつつ、その中国銀行タワーの建つ金鐘方面へ向けて歩いていく。日本のようにあまり耐震性に気を遣わなくても構わないためか、中にはかなりけったいな外観のビルも。
金鐘に入り、太古廣場(Pacific Place)というショッピングセンターを少しぶらついた後(本当は公衆トイレを探していたため。皇后像廣場から東側はオフィス街なのでトイレ探しは困難を極めるみたいです)、シンフォニー・オブ・ライツまでの時間潰しを兼ね、トラム乗り潰しの第2弾といってみることにする。
城巴5B 太古廣場→山道
今日のターゲットは北角の市場を掻き分けて走るループ線。せっかくなので始発から乗ってみたいと思い、このループ線を通る系統の始発駅である石塘咀へ迎えに行くことにする。太古廣場前のバス停からだと、石塘咀ターミナル最寄りバス停の「山道」へは1・5B・113系統が使えるが、最初に来たのは昨日も乗った5B。きびきびと走って15分ほどの道のりである。
(2008.12.22)
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