香港2008 (2-9)寒波襲来
《夕刻の石塘咀ターミナル》
石塘咀の折り返し線で出発を待っていた北角行きの電車に乗り込み、1時間かけて終点を目指す。
で、いつものように2階のかぶりつき席に陣取り、前の窓を開けて風を呼び込む―― のだが、
あれっ、風が冷たい・・・ てか寒い!
日中は薄着で十分なくらいの陽気だったのだが、日が落ちる頃になって何故だか急激に気温が下がってきたのである。うへー、これから山の上に上がろうというのに、羽織るものといえば冷房対策の薄手のジャケットくらいしか持ってないぞ。果たして乗り切れるのか!?
そんな私の心配も我関せずといった感じで大通りを進むトラム(さすがに冷たい風にはたまらず窓は全部閉めました)。すっかり暗くなった午後6時半、北角に辿り着くと、本線から外れて一本北側の路地へ入る。最後の停留所で乗客を降ろすと、いよいよ市場の真ん中へ・・・
アジアのどこかの国みたいに線路際まで商品が積み上げられて・・・というわけではないが、通りを闊歩する歩行者は電車がすぐそばまで接近しても全く動じることもなく、トラムは警笛を連発しながらそろそろと進んでいく。中には目の前で悠然と進路を塞ぐようなつわものも。うーん、確かに評判どおりの珍景である。下にほぼ全区間の前面展望を収録した動画を貼りましたので、是非是非ご覧ください。
【動画】北角の市場を進むトラムの前面展望
終点で下車したのち、この市場を実際に自分で歩いてみたい衝動にも駆られたが、結構いい時間なのでこのままピークトラムの駅へ向かうことにする。トラムではあれだけ時間の掛かった北角~金鐘間も地下鉄ならばあっという間。先ほど訪れた太古廣場の中を抜け、香港公園の連絡口へ。夜の公園というのはヨーロッパの大都市辺りだと薬物取引や売春などの犯罪の温床となりがちで、えてして不穏な空気が漂っているものだが、ここは香港の治安の良さを裏付けるかのような至って平和な光景。人通りも結構多いので安心して歩ける。それにしても風が冷たい・・・
案内表示がしっかりと整備されているので迷う心配もなく、7時15分、ピークトラムの麓駅に到着。まだ8時までには45分もあるので余裕! かと思いきや・・・
(2008.12.22)
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