香港2008 (3-9)6ドルの豪華な航海
ということで18時に中環へ戻ってきたわけだが、昨日今日と丸二日歩きまくって疲労も蓄積されているので、相変わらずのハードスケジュールが待ち受ける明日以降のエネルギーを充電するためにも、今日は無理せず早めにホテルへ戻ることにした。とはいえこのまま真っ直ぐ帰るのも芸が無いわけで、乗り物三昧の旅に相応しくちょっと回り道をしていくことに。
向かったのはバスターミナルすぐそばのスターフェリー乗り場。香港の乗り物の中では一、二を争うほどの知名度を誇るスターフェリーではあるが、観光客が利用するのは大抵尖沙咀を発着する路線。いっぽうで紅ハム行きの路線というのも中環と灣仔の双方から発着しており、今回はコレに乗ってみようというわけ。
【追記】
この航路は2011年3月末をもって廃止となりました。
早朝から深夜まで頻繁に運航される尖沙咀発着路線に対し、紅ハム発着路線は15~20分毎とやや運航間隔が開き、最終便も19時~20時頃に出てしまう。中環-紅ハム線の航行距離はスターフェリーの4路線のうちでは最長で、その分運賃は6ドルとやや高め。乗客の数も尖沙咀行きと比べると目に見えて少ない。
言うまでもなくこのスターフェリー、れっきとした都市交通機関の一種であるわけだが、紅ハムの埠頭が大きく東へ外れた場所に位置するために香港島と九龍半島の海岸線に並行するような航路を取る。その為右舷側に座っていると真正面、しかも至近距離でクリスマスデコレーションの輝く香港島の高層ビル群がスクロールしていき、それは左舷の九龍側も同様。紅ハム埠頭はMTR港島線の炮台山(Fortress Hill)駅のほぼ対岸なので、地下鉄の駅にして5駅分、15分間の航海はお腹いっぱいになるほどの満足感を得られる。これは湾内の遊覧船として乗船するのも大いにアリなような気が。
【動画】船上から撮影した香港島の夜景のビデオをつなぎ合わせました
まさに夢心地ともいえる一時を過ごし、紅ハム埠頭に降り立つ。ここは紅ハムの街の南の外れになるが、周囲は殺風景な埋立地。スターフェリーの運航時間帯はともかく、人通りが絶えてからは近寄りたくないような場所である。
九巴269B 紅ハム碼頭総站→天水圍市中心
紅ハムの街の散策はまたの機会に譲ることにして、埠頭に隣接したバスターミナルへ。実はこのターミナル、天水圍市中心へ直行する郊外路線の始発地。紅ハム行きのスターフェリーに乗船したのはコレそのものに試乗してみたかったのもあるが、定位置の2階席最前列を確実にゲットするという理由もあったわけで。
周りにはなんにもないだけあり、始発から乗り込んだのは自分以外には1人だけで、まずは紅ハムの街中を経由しつつMTRの紅ハム駅へ。海岸沿いの梳士巴利道(ソールズベリー・ロード)を進み、尖沙咀プロムナードに隣接した《永安廣場》《新世界中心》に停まると彌敦道へ。大看板の下を駆け抜け、油麻地手前まで来るとかなり座席も埋まり、左折→左折で上海街を通って一旦南方向へ。佐敦道まで戻ると乗車側の停車は終わり、高速道路に入って一路新界を目指す。汀九橋を渡るところで左後方を振り返ると、青馬大橋が白くライトアップされて夜空に浮かび上がっていた。
降車側は天水圍駅そばの《聚星樓》を皮切りにニュータウン南部の停留所をいくつか巡回し、終点の天水圍市中心へ。こうして20時頃にはホテルへの帰還を果たし、明日以降に備えてゆっくりと体を休めることに。明日は香港の“奥地”を訪ねる予定である。
今日の歩数カウント:23,070歩
(2008.12.23)
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