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2009.09.17

香港2008 (4-10)シンフォニー・オブ・ライツ《香港會議展覧中心編》

トラムの停留所から香港會議展覧中心の先端までは1km近くの距離があるが、分域街を北上していけば方角的にはほぼ一直線。とはいえ2日前にルートを記憶していたからこそスムーズに行けたわけで、もし初見ならばきっと横断歩道のない大通りに立ち往生していたに違いない。

そんなわけでペデストリアンデッキを渡り、空中庭園を抜けてプロムナードへ。夜景を満足に見られるポイントに到着したのは19時50分と、尖沙咀プロムナードとヴィクトリアピークに続いてまたしてもギリギリセーフである。まぁ、この時間の読みがピタリと当たる快感を楽しもうとしていたのも確かなので、それだけ香港の地理がしっかりと身体に染み込んできたという事なのか。

香港會議展覧中心からの景色は尖沙咀プロムナードと似たようなアングルになるが、ここのウリは香港島と尖沙咀の両方をいっぺんに見ることができること。なんせクリスマスイブなのでカップルだらけではないかと恐々としていたが、普通に家族連れとか観光客の姿もあり、居心地の悪さに煩わされることは無さそう。

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《(上2枚)中環(上)と尖沙咀(下)の夜景》

8時ちょうど、ウェルカムメッセージとビルの紹介からつながり、例の音楽と共にショーのスタート。今回は九龍半島側をメインに鑑賞してみた。啓徳空港閉港による建築制限の撤廃から10年余り、高層ビルの数では未だ香港島の足元にも及ばないものの、その一方で夜空に投げかけられるレーザーの密度はこちらが圧倒しており、それぞれに甲乙つけ難い健闘ぶりである。


【動画】香港會議展覧中心プロムナードからのシンフォニー・オブ・ライツ

そういえば、香港藝術館の右隣の建物には2年前にはなかった巨大な五輪マークが出現しており、「あ、そういや今年はオリンピックイヤーだったんだっけ・・・」と今更ながら思い出す。開催地は北京だが、馬術競技は沙田の競馬場で行われたそうで、なんだか同じ中国だという事実がピンと来ない。何しろあの問題山積の中国による開催ということで当初は話題ばかりが先行したものだが、蓋を開けてみれば呆気ないほどつつがなく終了し、元々夏のオリンピックには全く興味がなかったこともあって、完全に記憶の彼方へ消え去っていた。それでも4月にはパリで聖火リレーに遭遇し、年末にはこうして実際に開催国を訪れているわけで、妙なところで縁のあったオリンピックである。 ――アッ、次回の夏の五輪の開催地は、香港の旧宗主国の首都ではないかっ。

こうして予定していた3つの鑑賞ポイントを間然する所のないウェザーコンディションで制覇し、充足感に包まれながらプロムナードを散歩。イブということでイベントカーもやって来ており、いつもよりも賑やか!?

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《香港返還の日に中国政府から寄贈された、香港の花である紫荊花(バウヒニア)をかたどった像。何故か中国本土の人に人気があるとか》

数あるビルのクリスマスイルミネーションの中で、私が一番好みなのは新鴻基中心(Sun Hung Kai Centre)のもの。また来年のバージョンを見に来られるだろうか。

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帰りは香港會議展覧中心の東側を通って灣仔駅方面へ。969系統のバスが軒尼詩道を通るので、これでホテルへ戻ることにしよう。 っっとその前に、随分遅くなってしまったけれども晩ごはん晩ごはん。そうして駅周辺をうろちょろしていると、駅前ではイブの夜らしく聖歌隊?の路上コンサートが賑やかに開催中だった。街を歩いているとあちこちでミサの案内チラシをもらったことだし、日本のように上辺だけではない、生まれて初めて体験する本物のクリスマスである。

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結局軒尼詩道沿いの茶餐廳へ。というのも店頭に大好物の「海南鶏飯」の文字を見つけて居ても立ってもいられなくなったので。2年前に元朗のカフェレストランで食したそれよりも素朴な風味で、これが香港の庶民の味なんだなと納得である。

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城巴969 菲林明道天水圍市中心

茶餐廳からたった数十歩の《菲林明道》バス停から天水圍市中心行きに乗車。帰宅客で2階の窓側の席はぜんぶ埋まっており、通路側の席に腰掛ける。夜に郊外へ向かう路線特有のアンニュイな空気が漂う車内は、固定窓で外界から隔絶され、車窓を流れ行く華やかな街の風景とはまるで別世界。高速道路に入ると絶えず響き続ける単調なエンジン音が、その空気に更に拍車をかけるようで。

天水圍まではきっちり1時間掛かったが、乗り換えなしで済むので乗車時間の長さの割には全然ラク。バスターミナルからホテルまではこれまた数百歩で、さながらタクシーのような使い心地だった。

今日の歩数カウント:28,214歩

(2008.12.24)

〔関連記事〕
シンフォニー・オブ・ライツ《尖沙咀プロムナード編》
シンフォニー・オブ・ライツ《ヴィクトリア・ピーク編》



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