香港2008 (5-1)天水圍公園~流浮山
旅行5日目。明日は帰国日なので、丸一日を使えるのは今日が最後だ。今日12月25日は植民地時代から引き続いての祝日だが、旅行中は毎日が日曜日みたいなものなので、せいぜい博物館や美術館などの休館日に気をつけなければならない位である。
さて、この日は新界、というより滞在している天水圍周辺の見どころをメインに巡るつもり。最初に目指すのは流浮山(ラウファウサン/Lau Fau Shan)という漁港。当初は全く予定していなかったのだが、天水圍からほんの十数分程度で行ける鄙びた場所ということで、ニュータウン風景とのギャップを味わってみたいのもあって急遽登板と相成った。
流浮山へ行く大型バスはK65という系統のみ。銀座からこれに乗るには一旦天水圍駅まで出なければならないのだが、天水圍公園を横断した先の天瑞からも流浮山行きのミニバスが走っているのを発見し(通用乗車地圖さまさまですな)、朝の散歩ということで天水圍公園をぶらぶら歩きながら天瑞へ移動することにする。
8時にホテルを出発。銀座広場では香港の朝の風物詩である太極拳が行われているが、おかしいことに参加者が揃いも揃って昨夜使ったらしいサンタクロースのコスチューム。中国人のおばさんがサンタの格好、そして太極拳という、東洋と西洋のコラボレーションというかそりゃ水と油だろうという不調和ぶりが、逆に香港らしくて微笑ましく映るものである。
こっちはフツーの風景。
銀座広場から少し進んだところで振り返って。左のビルが私の宿泊しているハーバープラザ・リゾートシティで、私の部屋からの眺望はこちらの方向になる。ということで毎朝のように眼下に望んでいる風景を今朝はこうして実際に歩いているというわけ。
鳥瞰で抱いた印象にたがわず緑深い公園で、元々の植生を活かしたのではなくイチから整備したもののようで、都市公園ながらも森林浴だって楽しめそうである。
人工の池もあり、鏡のような水面に高層マンションが映りこんでいる。
小巴34A 天瑞邨→流浮山
広い公園を抜け、軽鉄天瑞駅そばのバス停へ。なんか見覚えのある景色だと思ったら、空港からのバスで一度通った場所だった。で、ミニバスのポールを難なく見つけたのだが・・・
これです。緑一色に塗られ、系統番号と行先が手書きで書かれているだけ。掟ポルシェではないが、「時刻表?路線図?そんなものを使うのは女子供のやること!」とも言いたげな、何とも漢気あふれる潔さである。
路線図はともかく運行間隔くらいは示してくれないと本当に来るのかどうか不安になるが、ここは“バス停のアニキ”を信じて正直に待っていたところ、通りの向こうからマイクロバスがひょっこり姿を現してホッと一安心。運賃は5ドルである(オクトパス使用可)。
頌富から天華路に入り、間もなく渡る川がニュータウンエリアと旧市街地の境界。中国本土との境界が近いという地理的条件のためか、沿道には延々とコンテナターミナルが続いている。というかそれ以外にはなんにも無さそうな田舎道なのだが、それでも数百メートル進む度に乗客が運転手に声を掛けて下車していく。えーと、合図は確か「有落(ヤウロー)」だったっけな。自分では使う機会は終ぞなさそうだが・・・。
歓迎のメッセージの書かれた看板の立つロータリーに入り、10分足らずの乗車時間で終点の流浮山に到着。都心から訪れるとなると僻地にも近い場所だが、時刻はまだ8時45分である。
《流浮山の目印はロータリー》
《香港のQBハウスは10分50ドル(600円)》
(2008.12.25)
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