香港2008 (5-5)屏山文物径その3
清暑軒から南へ下り、屏廈路(Ping Ha Road)をそのまま横切って述卿書室前廳(Entrance Hall of Shut Hing Study Hall)へ。下の写真のようにアパートの敷地内に入っていくようになっており…
《述卿書室前廳・入り口》
というのもこの書室、今ではエントランス部分の壁しか残っていないから。覲廷書院と同様に学校として19世紀後期に建てられたが、1977年に解体されてしまったそうだ。
それにしても歴史的建造物をアパートの建物の中にそのまま取り込んでしまうという発想が凄い。これがもしNHKの某街歩き番組ならば、住人に頼んで表からでは見えない場所を見学させてもらうということも有り得そうだが(笑)、私はそのままUターンである。
屏廈路へ戻り、この通りを東へ。新界の原風景と言える街並みが広がっており、スーパーマーケットやコンビニのような便利なものはないが、たった数百メートル北の無機質なニュータウンとは対照的に、人と人とのつながりが濃厚だった時代の暮らしぶりを今に伝えているかのような暖かみを感じる。
最後のポイントは洪聖宮(Hung Shing Temple)。1767年に建造された寺院である。
実はもうひとつ屏山鄧族文物館というスポットがあるのだが、そこだけが離れ小島のように外れていることもあって今回は省略することに。各スポットが狭い範囲に凝縮しているだけあり、約1時間という見学時間にしては非常に濃密な内容であった。
《洪聖宮前の公園。やっぱりニュータウンより、こういうのんびりとした場所の方が肌に合いますね》
屏山文物径の詳しい解説はこちら↓のページをどうぞ。
元朗の歴史スポット
次に向かうのは香港湿地公園。トレイルの西側、軽鉄坑尾村駅から電車に乗り込む。
《坑尾村駅》
直通する系統はないので、一旦751系統に乗って銀座駅で天水圍循環線(反時計回り)に乗り換える。シームレスな乗り換えは車内収受ではない信用乗車方式の面目躍如といったところ。最寄り駅の《湿地公園》駅には、坑尾村から10分少々で到着である。
(2008.12.25)
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