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2009.09.26

香港2008 (5-6)Avian Influenza~香港湿地公園にて~

香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)は、新界北西部・中国本土との境界エリアに広がる湿地帯の一部を整備し、2006年に開園した公園。ニュータウンの一角にありながら開発が始まる前の天水圍の姿を今に留めており、ライトレールの線路と湿地公園路を境にして新旧がせめぎあうという、一風変わった風景を見ることが出来る。

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《左側一帯が香港湿地公園。右下は軽鉄線湿地公園駅》

最寄り駅からは徒歩で5分くらいだが、歩道は広々ときれいに整備されて観光地らしい雰囲気。入園料は香港の文化施設の例に漏れず大人30ドル(約360円)と安価で(日本も見習え!)、お得な年間パスも用意されているので近所の住民の中には毎週のように通う人もいるのではなかろうか。

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《香港湿地公園・エントランス》

で、チケットを買って入場しようとするのだが…


えっ、閉鎖?


窓口の人が指差す告知、そして帰国後に収集した情報によると、先日公園近隣の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したらしく、安全が確認されるまで屋内のビジターセンターのみの公開という措置を取るとの事。香港湿地公園は野鳥の楽園でもあり、今回はそれが逆に仇となった形である。問題がなければ30日から再開するとのことで、遠くからやって来たというのになんたる間の悪さ。というか、鳥インフルエンザって英語で「Avian Influenza」と言うんですね。ぱっと見何の単語か分からなかったもので。

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湿地に入れないとなればもうここに居る理由は何一つないので、駅へ帰ることにする。公園への往路、まだ開園時刻から2時間も経っていないのにやけに戻って来る人が多いので不審に思っていたのだが、こういうコトである。これから向かう人の大部分が臨時休園の事実を知らないはずで、行きは期待→帰りは落胆という図式が目に見えるよう。なんだかドラえもんの道具の『ハッピープロムナード』みたいだ。

「香港湿地公園」で検索して来た方にはゴメンナサイだが、どうしても湿地の中を歩いてみたいので代替案として当初は候補から外していた、ここから北東へ数キロの米埔(マイポー)という地域へ行ってみることにする。

米埔へ向かう路線バスの始発ターミナルへは軽鉄の《豊年路》駅下車が近いので、そのままライトレールで。ついでに天水圍循環線の北西部分を乗り潰しておき、天水圍エリアは完乗である。天水圍のホテルに宿泊したお陰でライトレールを利用者視点で観察することが出来たわけで、ある意味貴重な体験である。

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705→761Pと乗り継ぎ、元朗の繁華街の西端近くである豊年路へ。駅前にショッピングセンターがあったので、中のセルフレストランで昼食を摂ることに。昨晩食べたばかりの海南鶏飯をまた注文してしまうが、日本じゃ滅多に口に出来ないもので… 飲み物はアイスレモンティーにしたが、このレモン、ペラっと一切れではなく半個分がゴロっと入っていて仰天である(これが香港流なのだとか)。

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《豊年路駅の歩道橋から青山公路を眺める》

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《元朗廣場(Yuen Long Plaza)というショッピングセンター》

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《元朗廣場の吹き抜け》

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《海南鶏飯とアイスレモンティ。支払いにはオクトパスカードが使えました》

昼食後、少しだけSCの中を散歩。こういうローカルなショッピングセンターを巡るのは旅の大きな楽しみの一つだ。近代的なSCだが、バスターミナルのある裏側に隣接して台湾の夜市を髣髴とさせる昔ながらの食堂街?もあったりする。

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次回は路線バスで米埔へ。

(2008.12.25)


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