はるかもミュースカイも、人事ではありません
首都圏で電車が止まることなんてしょっちゅうですが、よりによって空港連絡特急でとは。
『成田エクスプレスに工事用車両のアーム接触 4万5000人に影響』3日午前10時45分ごろ、東京都渋谷区渋谷3のJR埼京線下り線の渋谷―恵比寿間で、池袋発成田空港行き成田エクスプレス(NEX、6両編成)が線路脇の工事用車両に接触、急停車した。NEXの乗客約80人は約1時間後、品川駅で後続のNEXに乗り換えた。けが人はなかった。
JR東日本によると、工事用車両は埼京線の隣の線路に停車中で、線路補修用の敷石を積み込む作業の準備のため、3日朝から、作業員12人がベルトコンベヤーの作動状況を確認していた。無線リモコンを扱っていた男性作業員が操作を誤り、ベルトコンベヤーのアーム部分が旋回、走行中のNEXに接触した可能性が高い。
この事故で、埼京線の大崎―大宮間と湘南新宿ラインが約1時間15分、山手線も約25分運休するなどし約4万5千人に影響した。JR東日本東京支社は「今後このようなことが無いよう、再発防止に万全を期す」としている。(2009年9月3日・日本経済新聞)
まぁ大事に至らず何よりといったところですが、空港行きの列車でのこと、乗客も気が気ではなかったでしょうね。国際線のチェックインのリミットは90分前が原則ですから、余裕を持って来る人が大多数だと思いますが、旅慣れてギリギリの時間で乗っていた人の中にはひょっとしたら飛行機に乗り遅れてしまった人もいるかもしれませんね。鉄道同士の接続ならともかく、飛行機は出発を待ってなどくれませんから。
空港アクセス列車というのはダイヤ通りに動いている限りは時間が読めて大変重宝するものですが、ひとたび線路上で何かしらのアクシデントが発生してしまうと、道路交通と違い迂回ルートがまず無いだけあって、復旧までの数時間のあいだ(場合によっては一日中)、にっちもさっちもいかなくなってしまうのが泣き所。特に日本の鉄道は踏切が多く、人身事故もしばしば起こるので、高い定時性とは裏腹にこういった不安要素を常に抱えねばならない宿命を負っているわけです。
#その点、来年開業予定の成田新高速鉄道を経由する列車は大部分が踏み切りのない区間を走るので、最高速度160km/hへのスピードアップと並んで信頼性の大幅な向上が見込まれます。
私は幸い海外も含めて空港アクセス列車の不通による被害を蒙ったことはまだないのですが、関西空港行きの関空快速では大雨による遅れ(ノロノロ運転の上に逃げ切るはずの《はるか》の退避でさらに遅れが増幅)、新千歳空港行きの快速エアポートでは吹雪による徐行運転で20分近く遅れて到着などなど、気象状況が原因の遅延は何度か経験しています。天候はともかく事故を予見することはさすがに不可能ですが、鉄道だからといって過信することなく、まさかの事態が起きてもある程度のリカバリーが効くような逃げ道を用意しておく・・・というリスクマネージメントは、我々利用者の側でも必要かもしれません。
それにしても・・・
>埼京線の大崎―大宮間と湘南新宿ラインが約1時間15分、山手線も約25分運休するなどし
山手線まで止まってしまいましたか。副都心線が開通していて助かりましたね(笑)。
« 香港2008 (3-9)6ドルの豪華な航海 | トップページ | 香港2008 (4-1)罰当たり参拝 »
コメント